Qt Widgetsのスクロールをもっと快適に！QScroller::Input (enum) を活用した高度なカスタマイズ

QScroller::Input には、以下の値が含まれます。

• Keyboard
  キーボードによる入力イベントを表します。
• Pen
  スタイラスによる入力イベントを表します。
• Touch
  タッチスクリーンによる入力イベントを表します。
• Mouse
  マウスによる入力イベントを表します。
• None
  これはデフォルト値であり、入力イベントが処理されないことを意味します。

QScroller クラスは、handleInput メソッドを使用して、QScroller::Input 型の入力イベントを処理します。このメソッドは、スクローラーの状態を更新し、必要に応じてスクロールを開始します。

QScroller::Input を使用して、スクローラーの動作をカスタマイズできます。たとえば、マウスとタッチスクリーンによる入力イベントに対して異なるスクロール速度を設定できます。

例：

QScroller scroller;
scroller.handleInput(QScroller::Input::Mouse, event->pos());

このコードは、マウスイベント event を使用してスクローラーを制御します。

QScroller::Input に関する詳細については、Qt ドキュメントを参照してください:

• QScroller::Input を使用して、スクローラーの動作をカスタマイズできます。
• QScroller::Input は、スクローラーが処理する入力デバイスの種類を定義します。
• QScroller::Input は、Qt Widgets フレームワークにおける QScroller クラスで使用される列挙型です。

---

#include <QApplication>
#include <QScroller>
#include <QWidget>

class MyWidget : public QWidget {
public:
    MyWidget(QWidget *parent = nullptr);

protected:
    void mouseMoveEvent(QMouseEvent *event) override;
    void touchEvent(QTouchEvent *event) override;

private:
    QScroller scroller;
};

MyWidget::MyWidget(QWidget *parent) : QWidget(parent) {
    scroller.setSnapPosition(QPointF(0, 0));
}

void MyWidget::mouseMoveEvent(QMouseEvent *event) {
    scroller.handleInput(QScroller::Input::Mouse, event->pos());
    scroller.setSnapPosition(QPointF(event->pos().x(), 0));
    scroller.start();
}

void MyWidget::touchEvent(QTouchEvent *event) {
    QTouchPoint point = event->touchPoints().first();
    scroller.handleInput(QScroller::Input::Touch, point.pos());
    scroller.setSnapPosition(QPointF(point.pos().x(), 0));
    scroller.start();
}

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);
    MyWidget widget;
    widget.show();
    return app.exec();
}

このコードでは、MyWidget クラスという名前の新しいウィジェットクラスを作成しています。MyWidget クラスは、mouseMoveEvent メソッドと touchEvent メソッドをオーバーライドします。これらのメソッドは、それぞれマウスとタッチスクリーンによる入力イベントを処理します。

mouseMoveEvent メソッドでは、scroller.handleInput メソッドを使用して、マウスイベントをスクローラーに渡します。次に、scroller.setSnapPosition メソッドを使用して、スクローラーのスナップ位置をマウスポインタの位置に設定します。最後に、scroller.start メソッドを使用して、スクロールを開始します。

touchEvent メソッドでは、scroller.handleInput メソッドを使用して、タッチイベントをスクローラーに渡します。次に、scroller.setSnapPosition メソッドを使用して、スクローラーのスナップ位置をタッチポイントの位置に設定します。最後に、scroller.start メソッドを使用して、スクロールを開始します。

このコードを実行すると、マウスとタッチスクリーンを使用してウィジェットをスクロールできます。マウスによるスクロールはタッチスクリーンによるスクロールよりも速くなります。

上記のコードは、QScroller::Input を使用した簡単な例です。QScroller::Input を使用して、スクローラーの動作をさらにカスタマイズすることもできます。たとえば、次のことができます。

• 慣性スクロールを実装する
• ジェスチャによるスクロールを実装する
• 異なる軸方向のスクロール速度を設定する

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QScroller::Input の代替方法はいくつかありますが、それぞれに長所と短所があります。

代替方法

• QAbstractProxyModel クラスを使用する
  QAbstractProxyModel クラスは、モデルデータを別のモデル形式に変換するためのフレームワークを提供します。QAbstractProxyModel クラスを使用して、スクローラーの入力イベントを別の形式に変換し、そのイベントに基づいてスクローラーを制御できます。ただし、QAbstractProxyModel クラスは複雑な作業になる可能性があります。
• QGestureRecognizer クラスを使用する
  QGestureRecognizer クラスは、ジェスチャを検出するためのフレームワークを提供します。QGestureRecognizer クラスを使用して、スクロールジェスチャを検出し、そのジェスチャに基づいてスクローラーを制御できます。ただし、QGestureRecognizer クラスはすべてのプラットフォームで利用できるわけではないことに注意する必要があります。
• 独自のイベントハンドラを実装する
  独自のイベントハンドラを実装することで、スクローラーの動作を完全に制御できます。ただし、これは複雑な作業になる可能性があります。

どの代替方法が最適かは、要件によって異なります。 独自のイベントハンドラを実装する場合は、スクローラーの動作を完全に制御できますが、複雑な作業になる可能性があります。QGestureRecognizer クラスを使用する場合は、ジェスチャを検出するための簡単な方法を提供しますが、すべてのプラットフォームで利用できるわけではないことに注意する必要があります。QAbstractProxyModel クラスを使用する場合は、モデルデータを別のモデル形式に変換するための簡単な方法を提供しますが、複雑な作業になる可能性があります。

例

独自のイベントハンドラを実装する

class MyWidget : public QWidget {
public:
    MyWidget(QWidget *parent = nullptr);

protected:
    bool event(QEvent *event) override;

private:
    QScroller scroller;
};

MyWidget::MyWidget(QWidget *parent) : QWidget(parent) {
    scroller.setSnapPosition(QPointF(0, 0));
}

bool MyWidget::event(QEvent *event) {
    if (event->type() == QEvent::MouseMove) {
        QMouseEvent *mouseEvent = static_cast<QMouseEvent *>(event);
        scroller.handleInput(QScroller::Input::Mouse, mouseEvent->pos());
        scroller.setSnapPosition(QPointF(mouseEvent->pos().x(), 0));
        scroller.start();
        return true;
    } else if (event->type() == QEvent::TouchMove) {
        QTouchEvent *touchEvent = static_cast<QTouchEvent *>(event);
        QTouchPoint point = touchEvent->touchPoints().first();
        scroller.handleInput(QScroller::Input::Touch, point.pos());
        scroller.setSnapPosition(QPointF(point.pos().x(), 0));
        scroller.start();
        return true;
    }

    return QWidget::event(event);
}

このコードは、MyWidget クラスという名前の新しいウィジェットクラスを作成しています。MyWidget クラスは、event メソッドをオーバーライドします。このメソッドは、マウスとタッチスクリーンによる入力イベントを処理します。

#include <QApplication>
#include <QGestureRecognizer>
#include <QScroller>
#include <QWidget>

class MyWidget : public QWidget {
public:
    MyWidget(QWidget *parent = nullptr);

protected:
    void gestureEvent(QGestureEvent *event) override;

private:
    QScroller scroller;
    QGestureRecognizer *gestureRecognizer;
};

MyWidget::MyWidget(QWidget *parent) : QWidget(parent) {
    scroller.setSnapPosition(QPointF(0, 0));
    gestureRecognizer = new QGestureRecognizer(this, QGestureRecognizer::SwipeGesture);
    gestureRecognizer->setSwipeDirection(QGestureRecognizer::SwipeUp | QGestureRecognizer::SwipeDown);
    connect(gestureRecognizer, &QGestureRecognizer::gestureStarted, this, &MyWidget::onGestureStarted);
}

void MyWidget::gestureEvent(QGestureEvent *event) {
    if (event->gestureRecognizer() == gestureRecognizer) {
        QSwipeGesture *swipeGesture = static_cast<QSwipeGesture *>(event);
        if (swipeGesture->state() == QGestureRecognizer::Started) {