Qt GUIプログラミング:OpenGL VAOの有効性判定をマスターしよう!QOpenGLExtraFunctions::glIsVertexArray()
QOpenGLExtraFunctions::glIsVertexArray()は、指定された名前の頂点配列オブジェクト (VAO) が有効かどうかを判断する関数です。VAOは、OpenGLでレンダリングするために必要な頂点データを効率的に管理するための重要なオブジェクトです。
使い方
bool QOpenGLExtraFunctions::glIsVertexArray(GLuint id);
この関数は、GLuint
型の引数 id
を取ります。これは、検査するVAOの名前を表します。
関数は bool
型の値を返します。この値は、VAOが有効であれば true
、そうでなければ false
になります。
例
GLuint vaoId;
glGenVertexArrays(1, &vaoId);
bool isValid = QOpenGLExtraFunctions::glIsVertexArray(vaoId);
if (isValid) {
// VAOは有効です
} else {
// VAOは無効です
}
この例では、glGenVertexArrays()
関数を使用して新しいVAOを作成し、その名前を vaoId
変数に格納します。次に、QOpenGLExtraFunctions::glIsVertexArray()
関数を使用して、VAOが有効かどうかを確認します。VAOが有効であれば、if
ブロック内のコードが実行されます。そうでなければ、else
ブロック内のコードが実行されます。
- VAOが有効かどうかを確認する前に、現在のOpenGLコンテキストが有効になっていることを確認する必要があります。
- VAOが有効かどうかを確認する前に、必ず
glGenVertexArrays()
関数を使用して作成する必要があります。
#include <QOpenGLFunctions>
int main() {
// OpenGLコンテキストを作成する
QOpenGLContext context;
context.create();
// VAOを作成する
GLuint vaoId;
glGenVertexArrays(1, &vaoId);
// VAOが有効かどうかを確認する
bool isValid = QOpenGLExtraFunctions::glIsVertexArray(vaoId);
if (isValid) {
// VAOは有効です
std::cout << "VAOは有効です" << std::endl;
} else {
// VAOは無効です
std::cout << "VAOは無効です" << std::endl;
}
// VAOを削除する
glDeleteVertexArrays(1, &vaoId);
// OpenGLコンテキストを削除する
context.destroy();
return 0;
}
このコードでは、まずOpenGLコンテキストを作成します。次に、glGenVertexArrays()
関数を使用して新しいVAOを作成し、その名前を vaoId
変数に格納します。次に、QOpenGLExtraFunctions::glIsVertexArray()
関数を使用して、VAOが有効かどうかを確認します。VAOが有効であれば、std::cout
を使用してメッセージを出力します。そうでなければ、別のメッセージを出力します。最後に、VAOを削除し、OpenGLコンテキストを削除します。
- コードを実行するには、適切な OpenGL ライブラリがインストールされている必要があります。
- このコードは、Qt 5.15.2 と OpenGL 4.5 を使用してコンパイルおよびテストされました。
- 現在のOpenGLコンテキストが有効である必要があります。
- OpenGL 3.1 以降でのみ使用できます。
これらの制限を回避するために、以下の代替方法を使用することができます。
glGetVertexAttribiv() 関数を使用する
glGetVertexAttribiv() 関数は、頂点属性の状態を取得するために使用されます。この関数は、vertexAttribIndex
パラメータを使用して、検査する頂点属性を指定できます。isEnable
パラメータを使用して、頂点属性が有効かどうかを確認できます。
GLint isEnable;
glGetVertexAttribiv(vertexAttribIndex, GL_VERTEX_ATTRIB_ARRAY_ENABLED, &isEnable);
if (isEnable) {
// 頂点属性は有効です
} else {
// 頂点属性は無効です
}
この方法は、OpenGL 2.0 以降で使用できます。
glBindVertexArray() 関数を使用する
glBindVertexArray() 関数は、現在のOpenGLコンテキストにバインドするVAOを指定するために使用されます。この関数は、vertexArrayId
パラメータを使用して、バインドするVAOを指定します。
glBindVertexArray(vertexArrayId);
この関数は、VAOが有効かどうかを直接確認するわけではありませんが、VAOが有効であることを前提として、VAOに関連する操作を実行するために使用できます。
glBindVertexArray(vertexArrayId);
// VAOに関連する操作を実行する
glBindVertexArray(0);
glIsBuffer() 関数を使用する
glIsBuffer() 関数は、指定された名前のバッファオブジェクト (VBO) が有効かどうかを判断するために使用されます。VAOは、VBOを格納するために使用されます。したがって、VBOが有効であれば、それに関連するVAOも有効であることを推測できます。
GLuint vboId;
glGenBuffers(1, &vboId);
bool isValid = glIsBuffer(vboId);
if (isValid) {
// VBOは有効です
// VAOも有効である可能性が高い
} else {
// VBOは無効です
// VAOも無効である可能性が高い
}
QOpenGLExtraFunctions::glIsVertexArray() 関数は、VAOが有効かどうかを判断するための便利な方法ですが、いくつかの制限があります。これらの制限を回避するために、上記の代替方法を使用することができます。