Qt GUIでVAOを削除する：QOpenGLExtraFunctions::glDeleteVertexArrays()の解説とサンプルコード

QOpenGLExtraFunctions::glDeleteVertexArrays() は、OpenGLで作成された頂点配列オブジェクト (VAO) を削除するための関数です。VAOは、頂点データ (位置、色、テクスチャ座標など) を効率的にレンダリングするために使用されます。

使い方

glDeleteVertexArrays() 関数は、削除したいVAOのIDを単一の引数として受け取ります。

void QOpenGLExtraFunctions::glDeleteVertexArrays(GLuint id);

例

// VAOの作成
GLuint vaoID;
glGenVertexArrays(&vaoID);

// ... (VAOの使用)

// VAOの削除
glDeleteVertexArrays(vaoID);

注意事項

VAOを削除すると、そのVAOに関連付けられているすべてのデータが失われます。
VAOを削除する前に、そのVAOに関連付けられているすべてのシェーダープログラムとバッファオブジェクトがバインドされていないことを確認する必要があります。

QOpenGLExtraFunctions::glDeleteVertexArrays() は、OpenGL 3.1以降でのみ使用できます。古いバージョンのOpenGLを使用している場合は、glDeleteVertexArrays() 関数の代わりに glDeleteBuffers() 関数を使用する必要があります。

OpenGLに関するより詳細な情報は、OpenGLの公式ドキュメントを参照してください。

#include <QOpenGLFunctions>

void init()
{
    // OpenGLコンテキストの取得
    QOpenGLContext* context = QOpenGLContext::current();
    QOpenGLExtraFunctions* functions = context->extraFunctions();

    // VAOの作成
    GLuint vaoID;
    glGenVertexArrays(&vaoID);

    // ... (VAOの使用)

    // VAOの削除
    functions->glDeleteVertexArrays(vaoID);
}

このコードでは、まず QOpenGLContext::current() 関数を使用して現在のOpenGLコンテキストを取得します。次に、QOpenGLContext::extraFunctions() 関数を使用して、QOpenGLExtraFunctions オブジェクトを取得します。

QOpenGLExtraFunctions オブジェクトは、OpenGL 3.1以降で導入された新しい機能へのアクセスを提供します。

glGenVertexArrays() 関数を使用して、新しいVAOを作成します。

... (VAOの使用) の部分は、実際にVAOを使用するコードで置き換えます。

最後に、functions->glDeleteVertexArrays(vaoID) 関数を使用して、VAOを削除します。

glDeleteBuffers() 関数の使い方

glDeleteBuffers() 関数は、OpenGLで作成されたバッファオブジェクト (VBO、IBO、UBOなど) を削除するための関数です。VAOは、VBOとIBOを内部的に使用するため、VAOを削除する前に、そのVAOに関連付けられているすべてのVBOとIBOを削除する必要があります。

void QOpenGLFunctions::glDeleteBuffers(GLuint n, const GLuint* buffers);

例

// VAOの作成
GLuint vaoID;
glGenVertexArrays(&vaoID);

// VBOの作成
GLuint vboID;
glGenBuffers(&vboID);

// IBOの作成
GLuint iboID;
glGenBuffers(&iboID);

// ... (VAO、VBO、IBOの使用)

// VBOとIBOの削除
glDeleteBuffers(2, &vboID, &iboID);

// VAOの削除
glDeleteVertexArrays(vaoID);

このコードでは、まず glGenVertexArrays() 関数を使用して、新しいVAOを作成します。

次に、glGenBuffers() 関数を使用して、新しいVBOとIBOを作成します。

... (VAO、VBO、IBOの使用) の部分は、実際にVAO、VBO、IBOを使用するコードで置き換えます。

最後に、glDeleteBuffers() 関数を使用して、VBOとIBOを削除します。

glDeleteVertexArrays() 関数を使用して、VAOを削除します。

このコードは、古いバージョンのOpenGLでVAOを削除する方法を示す基本的な例です。実際のアプリケーションでは、このコードをより複雑なコードに組み込む必要があります。

glDeleteTextures() 関数を使用して、VAOに関連付けられているすべてのテクスチャを削除します。
glDeleteProgram() 関数を使用して、VAOに関連付けられているすべてのシェーダープログラムを削除します。

バッファオブジェクトを削除すると、そのバッファオブジェクトに関連付けられているすべてのデータが失われます。
glDeleteBuffers() 関数を使用する前に、削除しようとしているバッファオブジェクトがバインドされていないことを確認する必要があります。