Qt GUIにおけるOpenGLプログラミングの高度なテクニック:QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()
QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()は、OpenGLで特定のインデックスの頂点シェーダー入力レイアウトを無効にする関数です。頂点シェーダー入力レイアウトは、頂点シェーダーが頂点データにどのようにアクセスするかを定義します。
使用方法
void QOpenGLExtraFunctions::glDisablei(GLuint index);
index
: 無効にする頂点シェーダー入力レイアウトのインデックス
詳細
頂点シェーダーは、頂点データにさまざまな方法でアクセスできます。最も一般的な方法は、頂点属性と呼ばれる名前付き変数を使用することです。頂点属性は、頂点シェーダー入力レイアウトで定義されます。
QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()は、特定のインデックスの頂点シェーダー入力レイアウトを無効にします。無効にされた頂点シェーダー入力レイアウトは、頂点シェーダーで使用できなくなります。
例
次のコードは、インデックス1の頂点シェーダー入力レイアウトを無効にします。
QOpenGLExtraFunctions *functions = QOpenGLContext::current()->functions();
functions->glDisablei(1);
注意点
QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()は、OpenGL 3.3以降でのみ使用できます。古いバージョンのOpenGLを使用している場合は、代わりにglDisableVertexAttribArray()関数を使用する必要があります。
#include <QOpenGLFunctions>
void MyGLWidget::initializeGL()
{
QOpenGLFunctions *functions = QOpenGLContext::current()->functions();
// ... OpenGL初期化処理 ...
// インデックス1の頂点シェーダー入力レイアウトを無効にする
functions->glDisablei(1);
}
例2: 頂点シェーダー入力レイアウトを無効にするループ
#include <QOpenGLFunctions>
void MyGLWidget::initializeGL()
{
QOpenGLFunctions *functions = QOpenGLContext::current()->functions();
// ... OpenGL初期化処理 ...
// すべての頂点シェーダー入力レイアウトを無効にする
for (int i = 0; i < 16; ++i) {
functions->glDisablei(i);
}
}
説明
- 実際のコードでは、無効にする必要がある頂点シェーダー入力レイアウトを決定する必要があります。
- 例2では、すべての頂点シェーダー入力レイアウトを無効にします。
- 例1では、インデックス1の頂点シェーダー入力レイアウトのみを無効にします。
- 上記の例では、QOpenGLFunctions::glDisablei()を使用して、頂点シェーダー入力レイアウトを無効にしています。
- 頂点シェーダー入力レイアウトを無効にする前に、有効になっていることを確認してください。無効な頂点シェーダー入力レイアウトを無効にしても、何の効果もありません。
- QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()は、OpenGL 3.3以降でのみ使用できます。古いバージョンのOpenGLを使用している場合は、代わりにglDisableVertexAttribArray()関数を使用する必要があります。
QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()は、OpenGL 3.3以降でのみ使用できる関数です。古いバージョンのOpenGLを使用している場合は、代わりに以下の代替方法を使用できます。
代替方法
- glDisableVertexAttribArray()関数を使用する
void glDisableVertexAttribArray(GLuint index);
index
: 無効にする頂点属性配列のインデックス
説明
glDisableVertexAttribArray()関数は、指定されたインデックスの頂点属性配列を無効にします。頂点属性配列は、頂点シェーダーが頂点データにどのようにアクセスするかを定義します。
QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()と同様に、glDisableVertexAttribArray()を使用する前に、無効にする必要がある頂点属性配列を決定する必要があります。
例
次のコードは、インデックス1の頂点属性配列を無効にします。
glDisableVertexAttribArray(1);
- glVertexAttribPointer()関数を使用して無効な頂点属性配列を再設定する
void glVertexAttribPointer(GLuint index, GLint size, GLenum type, GLboolean normalized, GLsizei stride, const GLvoid *pointer);
pointer
: 頂点データへのポインタstride
: 頂点データ間のバイトオフセットnormalized
: 頂点要素を正規化するかどうかのフラグtype
: 頂点要素のデータ型size
: 各頂点要素のコンポーネント数index
: 設定する頂点属性配列のインデックス
説明
glVertexAttribPointer()関数は、指定されたインデックスの頂点属性配列を設定します。無効な頂点属性配列を再設定するには、glVertexAttribPointer()関数を呼び出し、すべての引数を0に設定します。
この方法は、頂点属性配列を完全に無効にするのではなく、無効にするだけです。頂点シェーダーは、無効な頂点属性配列にアクセスすることはできませんが、他のアプリケーションで使用することはできます。
例
glVertexAttribPointer(1, 0, GL_FLOAT, GL_FALSE, 0, nullptr);
- 古いバージョンのOpenGLを使用している場合は、適切なバージョンに対応した関数を使用する必要があります。
- glVertexAttribPointer()関数は、OpenGL 1.3以降で使用できます。
- glDisableVertexAttribArray()関数は、OpenGL 2.0以降で使用できます。