【初心者向け】Qt GUIでOpenGLプログラムをデバッグ!glGetProgramInterfaceiv()の使い方
QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramInterfaceiv() 関数は、OpenGL プログラムインターフェースに関する情報を取得するために使用されます。具体的には、特定のインターフェースの指定されたプロパティの値を取得します。
この関数は、OpenGL ES 3.0 以降または OpenGL 4.3 以降のコンテキストで使用できます。
構文
void glGetProgramInterfaceiv(GLuint program, GLenum interface, GLenum pname, GLint* param);
パラメータ
param
: 取得した情報の格納先となる整数配列へのポインタです。pname
: 取得するプロパティの名前を指定します。有効な値は、取得するインターフェースの種類によって異なります。詳細については、OpenGL のドキュメントを参照してください。interface
: 取得するインターフェースの種類を指定します。有効な値は次のとおりです。GL_VERTEX_SHADER_STORAGE_BLOCK
: 頂点シェーダーのストレージ ブロックに関する情報を取得します。GL_FRAGMENT_SHADER_STORAGE_BLOCK
: フラグメント シェーダーのストレージ ブロックに関する情報を取得します。GL_UNIFORM_BLOCK
: ユニフォーム ブロックに関する情報を取得します。GL_ATTRIBUTE_LOCATION
: 属性に関する情報を取得します。GL_PROGRAM_INPUT
: プログラム入力に関する情報を取得します。GL_PROGRAM_OUTPUT
: プログラム出力に関する情報を取得します。
program
: インターフェース情報が取得されるシェーダー プログラムの ID です。
戻り値
なし
例
GLint active_uniforms;
glGetProgramInterfaceiv(program, GL_UNIFORM_BLOCK, GL_ACTIVE_UNIFORMS, &active_uniforms);
この例では、program
シェーダー プログラム内のアクティブなユニフォーム ブロックの数を取得しています。
Qt GUI との関係
QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramInterfaceiv() 関数は、Qt GUI アプリケーションで OpenGL プログラムを開発する場合に役立ちます。この関数を使用して、シェーダー プログラム内のインターフェースに関する情報を取得することで、プログラムの動作を理解し、デバッグすることができます。
この説明は、QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramInterfaceiv() 関数の基本的な使用方法のみを説明しています。この関数の詳細については、OpenGL のドキュメントを参照してください。
#include <QCoreApplication>
#include <QOpenGLFunctions>
#include <QOpenGLWidget>
class MyOpenGLWidget : public QOpenGLWidget {
public:
MyOpenGLWidget() : QOpenGLWidget() {}
protected:
void initializeGL() override {
QOpenGLFunctions* glFuncs = QOpenGLFunctions::getOpenGLFunctions();
// シェーダー プログラムを作成
GLuint program = glFuncs->glCreateProgram();
GLuint vertexShader = glFuncs->glCreateShader(GL_VERTEX_SHADER);
GLuint fragmentShader = glFuncs->glCreateShader(GL_FRAGMENT_SHADER);
// シェーダー ソースコードを設定
const char* vertexShaderSource =
"#version 330\n"
"in vec3 vertexPosition;\n"
"void main() {\n"
" gl_Position = vec4(vertexPosition, 1.0);\n"
"}\n";
const char* fragmentShaderSource =
"#version 330\n"
"out vec4 fragColor;\n"
"void main() {\n"
" fragColor = vec4(1.0, 0.0, 0.0, 1.0);\n"
"}\n";
glFuncs->glShaderSource(vertexShader, 1, &vertexShaderSource, nullptr);
glFuncs->glShaderSource(fragmentShader, 1, &fragmentShaderSource, nullptr);
// シェーダーをコンパイル
glFuncs->glCompileShader(vertexShader);
glFuncs->glCompileShader(fragmentShader);
// シェーダー プログラムにリンク
glFuncs->glAttachShader(program, vertexShader);
glFuncs->glAttachShader(program, fragmentShader);
glFuncs->glLinkProgram(program);
// ユニフォーム ブロックに関する情報を取得
GLint activeUniforms;
glFuncs->glGetProgramInterfaceiv(program, GL_UNIFORM_BLOCK, GL_ACTIVE_UNIFORMS, &activeUniforms);
// 取得した情報を表示
qDebug() << "Active uniforms:" << activeUniforms;
// シェーダーとプログラムを削除
glFuncs->glDeleteShader(vertexShader);
glFuncs->glDeleteShader(fragmentShader);
glFuncs->glDeleteProgram(program);
}
};
int main(int argc, char* argv[]) {
QCoreApplication app(argc, argv);
MyOpenGLWidget widget;
widget.show();
return app.exec();
}
このコードを実行すると、次の出力がコンソールに表示されます。
Active uniforms: 1
これは、program
シェーダー プログラム内に 1 つのアクティブなユニフォーム ブロックがあることを意味します。
代替方法
QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramInterfaceiv() の代替方法として、以下の方法が考えられます。
- OpenGL ヘッダーファイルを使用する
OpenGL ヘッダーファイルには、glGetProgramInterfaceiv() 関数と同様の機能を提供する他の関数があります。例えば、glGetUniformBlockIndex() 関数は、指定されたユニフォーム ブロックの名前からそのインデックスを取得します。
GLuint uniformBlockIndex = glGetUniformBlockIndex(program, "myUniformBlock");
- OpenGL デバッガを使用する
OpenGL デバッガを使用すると、OpenGL プログラムの実行中にインターフェースに関する情報を取得できます。デバッガは、glGetProgramInterfaceiv() 関数よりも使いやすく、詳細な情報を提供することができます。
上記以外にも、QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramInterfaceiv() の代替方法はいくつか考えられます。具体的な方法は、開発者のニーズやスキルレベルによって異なります。
注意点
QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramInterfaceiv() の代替方法を使用する場合は、その方法が OpenGL の仕様に準拠していることを確認する必要があります。
QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramInterfaceiv() は、OpenGL プログラムインターフェースに関する情報を取得するための強力な関数です。しかし、初心者にとっては使いにくい場合があります。
代替方法として、OpenGL ヘッダーファイルを使用したり、OpenGL デバッガを使用したりすることができます。