QLabel::scaledContentsで画像表示をレベルアップ!Qt Widgetsプログラミング


使い方

QLabel label;
QPixmap pixmap("image.png");
label.setPixmap(pixmap);
label.setScaledContents(true);

このコードは、image.png 画像を label ウィジェットに設定し、画像をウィジェットのサイズに合わせて自動的に拡大縮小するように設定します。

scaledContents プロパティを true に設定すると、QLabel は次のようになります。

  • 画像の縦横比は保たれます。
  • 画像がウィジェットのサイズよりも大きい場合は、画像を縮小してウィジェット全体に収まるようにします。
  • 画像がウィジェットのサイズよりも小さい場合は、画像を拡大してウィジェット全体を埋めます。

注意点

  • scaledContents プロパティを true に設定すると、QLabel のパフォーマンスが低下する可能性があります。これは、画像が毎回描画時に拡大または縮小されるためです。
  • scaledContents プロパティを true に設定すると、画像の品質が低下する可能性があります。これは、画像が拡大または縮小される際に、ピクセルが再サンプリングされるためです。

代替手段

画像をウィジェットのサイズに合わせて自動的に拡大縮小したい場合は、scaledContents プロパティの代わりに、次の方法を使用することもできます。

  • QLabel::setFixedSize メソッドを使用して、QLabel のサイズを画像のサイズに固定します。
  • QPixmap::scaled メソッドを使用して、画像をウィジェットのサイズに合うようにあらかじめ縮小します。


例 1: 画像をウィジェットのサイズにフィットさせる

QLabel label;
QPixmap pixmap("image.png");
label.setPixmap(pixmap);
label.setScaledContents(true);

例 2: 画像の縦横比を保ちつつ、ウィジェットの幅に合わせる

QLabel label;
QPixmap pixmap("image.png");
label.setPixmap(pixmap);
label.setScaledContents(true);
label.setAspectRatioMode(Qt::AspectRatioMode::KeepAspectRatioByExpanding);
label.setMinimumSize(label.sizeHint());

このコードは、image.png 画像を label ウィジェットに設定し、画像をウィジェットの幅に合わせつつ縦横比を保つように設定します。

例 3: 画像をウィジェットのサイズに収まるように縮小する

QLabel label;
QPixmap pixmap("image.png");
label.setPixmap(pixmap);
label.setScaledContents(true);
label.setAspectRatioMode(Qt::AspectRatioMode::KeepAspectRatio);

このコードは、image.png 画像を label ウィジェットに設定し、画像をウィジェットのサイズに収まるように縮小するように設定します。

例 4: QPixmap::scaled メソッドを使用して画像をあらかじめ縮小する

QLabel label;
QPixmap pixmap("image.png");
QSize widgetSize = label.size();
QPixmap scaledPixmap = pixmap.scaled(widgetSize, Qt::KeepAspectRatio);
label.setPixmap(scaledPixmap);

このコードは、image.png 画像を label ウィジェットのサイズに合うようにあらかじめ縮小し、その縮小された画像を label ウィジェットに設定します。

QLabel label;
QPixmap pixmap("image.png");
label.setPixmap(pixmap);
label.setFixedSize(pixmap.size());


代替方法

画像をウィジェットのサイズに合わせて自動的に拡大縮小したい場合は、scaledContents プロパティの代わりに、次の方法を使用することもできます。

QPixmap::scaled メソッドを使用する

QPixmap::scaled メソッドを使用して、画像をウィジェットのサイズに合うようにあらかじめ縮小することができます。この方法は、scaledContents プロパティを使用するよりも画像の品質を保つことができます。

QLabel label;
QPixmap pixmap("image.png");
QSize widgetSize = label.size();
QPixmap scaledPixmap = pixmap.scaled(widgetSize, Qt::KeepAspectRatio);
label.setPixmap(scaledPixmap);

QLabel::setFixedSize メソッドを使用する

QLabel::setFixedSize メソッドを使用して、QLabel のサイズを画像のサイズに固定することができます。この方法は、画像が常にウィジェット全体を埋め尽くすようにしたい場合に役立ちます。

QLabel label;
QPixmap pixmap("image.png");
label.setPixmap(pixmap);
label.setFixedSize(pixmap.size());

QGraphicsView と QGraphicsPixmapItem を使用する

QGraphicsViewQGraphicsPixmapItem を使用して、画像をより柔軟に表示することができます。QGraphicsView は、画像をズームしたり、パンしたり、回転したりすることができます。QGraphicsPixmapItem は、画像を表示するために使用されるアイテムです。

QGraphicsView view;
QGraphicsScene scene;
QGraphicsPixmapItem *item = new QGraphicsPixmapItem(QPixmap("image.png"));
scene.addItem(item);
view.setScene(&scene);
view.show();

Qt Model-View Framework を使用する

Qt Model-View Framework を使用して、画像をより複雑な方法で表示することができます。Model-View Framework は、データモデルとビューを分離するフレームワークです。データモデルは、画像のデータを表します。ビューは、データモデルを視覚化するために使用されます。

カスタムウィジェットを作成する

画像を独自の要件に合わせて表示したい場合は、カスタムウィジェットを作成することができます。カスタムウィジェットは、QLabel ウィジェットを継承して、独自の描画ルーチンを実装することができます。