【保存版】Qt WidgetsでQGraphicsWidget::type()を使いこなすためのサンプルコード集

Qt Widgetsライブラリ内のQGraphicsWidgetクラスは、グラフィカルシーン内にウィジェットを表示するための機能を提供します。QGraphicsWidget::type() メソッドは、そのウィジェットのタイプを整数値として返します。この値は、ウィジェットの動作や処理方法を決定する際に使用されます。

用途

QGraphicsWidget::type() メソッドは、以下の目的で使用できます。

• ウィジェットの種類に基づいて異なるイベントを処理する
• ウィジェットの種類に基づいて異なる視覚効果を適用する
• 特定のタイプのウィジェットのみを処理するコードを書く

戻り値

QGraphicsWidget::type() メソッドは、QGraphicsItem::UserType に基づいた整数値を返します。以下の表は、一般的なタイプのウィジェットと、それに対応する戻り値を示しています。

ウィジェットタイプ	戻り値
QGraphicsWidget	0
QGraphicsProxyWidget	1
QGraphicsItem	2

例

以下のコード例は、QGraphicsWidget::type() メソッドを使用して、ウィジェットの種類に基づいて異なる処理を実行する方法を示しています。

void myFunction(QGraphicsItem *item) {
  if (item->type() == QGraphicsWidget::Type) {
    // QGraphicsWidget 型の処理
  } else if (item->type() == QGraphicsProxyWidget::Type) {
    // QGraphicsProxyWidget 型の処理
  } else {
    // その他の QGraphicsItem 型の処理
  }
}

QGraphicsWidget::type() メソッドは、QGraphicsItem::type() メソッドを再実装したものです。QGraphicsItem::type() メソッドは、すべての QGraphicsItem 型のオブジェクトで使用できます。

• Qt の最新情報については、Qt 公式ドキュメントを参照してください。
• 本解説は、Qt Widgets 6.7.2 を基に作成されています。

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void myFunction(QGraphicsItem *item) {
  if (item->type() == QGraphicsWidget::Type) {
    // QGraphicsWidget 型の処理
    qInfo() << "QGraphicsWidget 型のウィジェットです";
  } else if (item->type() == QGraphicsProxyWidget::Type) {
    // QGraphicsProxyWidget 型の処理
    qInfo() << "QGraphicsProxyWidget 型のウィジェットです";
  } else {
    // その他の QGraphicsItem 型の処理
    qInfo() << "その他の QGraphicsItem 型のウィジェットです";
  }
}

例2：特定のタイプのウィジェットのみを処理する

この例では、QGraphicsWidget::type() メソッドを使用して、特定のタイプのウィジェットのみを処理する方法を示します。

void myFunction(QGraphicsItem *item) {
  if (item->type() == QGraphicsWidget::Type) {
    // QGraphicsWidget 型の処理
    qInfo() << "QGraphicsWidget 型のウィジェットです";
  }
}

例3：ウィジェットの種類に基づいて異なる視覚効果を適用する

void paint(QPainter *painter) {
  QGraphicsItem::paint(painter);

  if (item->type() == QGraphicsWidget::Type) {
    // QGraphicsWidget 型の視覚効果
    painter->setBrush(Qt::red);
  } else if (item->type() == QGraphicsProxyWidget::Type) {
    // QGraphicsProxyWidget 型の視覚効果
    painter->setBrush(Qt::green);
  } else {
    // その他の QGraphicsItem 型の視覚効果
    painter->setBrush(Qt::blue);
  }

  painter->drawRect(boundingRect());
}

例4：ウィジェットの種類に基づいて異なるイベントを処理する

void mousePressEvent(QGraphicsSceneMouseEvent *event) {
  if (item->type() == QGraphicsWidget::Type) {
    // QGraphicsWidget 型のイベント処理
    qInfo() << "QGraphicsWidget 型のウィジェットがクリックされました";
  } else if (item->type() == QGraphicsProxyWidget::Type) {
    // QGraphicsProxyWidget 型のイベント処理
    qInfo() << "QGraphicsProxyWidget 型のウィジェットがクリックされました";
  } else {
    // その他の QGraphicsItem 型のイベント処理
    qInfo() << "その他の QGraphicsItem 型のウィジェットがクリックされました";
  }
}

• Qt の最新情報については、Qt 公式ドキュメントを参照してください。
• 上記のコード例はあくまでも例であり、状況に応じて適宜変更する必要があります。

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qobject_cast<T> マクロの使用

qobject_cast<T> マクロは、ポインタを指定された型に安全にキャストするためのマクロです。このマクロを使用して、ウィジェットが特定の型であるかどうかを確認できます。

QGraphicsItem *item = scene->itemsAt(pos)[0];

if (qobject_cast<QGraphicsWidget *>(item)) {
  // QGraphicsWidget 型の処理
} else if (qobject_cast<QGraphicsProxyWidget *>(item)) {
  // QGraphicsProxyWidget 型の処理
} else {
  // その他の QGraphicsItem 型の処理
}

dynamic_cast<T> 演算子の使用

dynamic_cast<T> 演算子は、ポインタを指定された型にダウンキャストするための演算子です。qobject_cast<T> マクロと同様に、ウィジェットが特定の型であるかどうかを確認できます。

QGraphicsItem *item = scene->itemsAt(pos)[0];

QGraphicsWidget *widget = dynamic_cast<QGraphicsWidget *>(item);
if (widget) {
  // QGraphicsWidget 型の処理
} else {
  // その他の QGraphicsItem 型の処理
}

item->isWidget() メソッドの使用

QGraphicsItem クラスには、isWidget() メソッドが用意されています。このメソッドは、ウィジェットが QGraphicsWidget 型かどうかを返します。

QGraphicsItem *item = scene->itemsAt(pos)[0];

if (item->isWidget()) {
  // QGraphicsWidget 型の処理
} else {
  // その他の QGraphicsItem 型の処理
}

item->isProxy() メソッドの使用

QGraphicsItem クラスには、isProxy() メソッドが用意されています。このメソッドは、ウィジェットが QGraphicsProxyWidget 型かどうかを返します。

QGraphicsItem *item = scene->itemsAt(pos)[0];

if (item->isProxy()) {
  // QGraphicsProxyWidget 型の処理
} else {
  // その他の QGraphicsItem 型の処理
}

item->inherits() メソッドの使用

QGraphicsItem クラスには、inherits() メソッドが用意されています。このメソッドは、ウィジェットが指定された型を継承しているかどうかを返します。

QGraphicsItem *item = scene->itemsAt(pos)[0];

if (item->inherits<QGraphicsWidget>()) {
  // QGraphicsWidget 型の処理
} else {
  // その他の QGraphicsItem 型の処理
}

item->metaObject()->inherits() メソッドの使用

QGraphicsItem クラスには、metaObject() メソッドが用意されています。このメソッドは、ウィジェットのメタオブジェクトを返します。メタオブジェクトには、ウィジェットが継承している型の情報が含まれています。

QGraphicsItem *item = scene->itemsAt(pos)[0];

QMetaObject *metaObject = item->metaObject();
if (metaObject->inherits<QGraphicsWidget>()) {
  // QGraphicsWidget 型の処理
} else {
  // その他の QGraphicsItem 型の処理
}

switch 文の使用

QGraphicsItem::type() メソッドの戻り値を使用して、switch 文で処理を分岐させることもできます。

QGraphicsItem *item = scene->itemsAt(pos)[0];

switch (item->type()) {
  case QGraphicsItem::Type:
    // その他の QGraphicsItem 型の処理
    break;
  case QGraphicsWidget::Type:
    // QGraphicsWidget 型の処理
    break;
  case QGraphicsProxyWidget::Type:
    // QGraphicsProxyWidget 型の処理
    break;
  default:
    // 未知のタイプの処理
    break;
}

どの方法を選択するべきか

どの代替方法を選択するかは、状況によって異なります。一般的には、以下の点を考慮する必要があります。

• 読みやすさ
• パフォーマンス
• コードの簡潔性

• 上記の代替方法はあくまでも例であり