【保存版】Qt Widgets「QToolBar::insertWidget()」チュートリアル：初心者でも安心！ステップバイステップ解説

QToolBar::insertWidget() メソッドは、Qt Widgetsライブラリにおけるツールバーに任意のウィジェットを挿入するためのものです。このメソッドは、ツールバー内の既存のアイテム (アクションやセパレータなど) を参照点として、ウィジェットを配置することができます。

メソッドの構文

QAction *QToolBar::insertWidget(QAction *before, QWidget *widget);

引数

• widget: 挿入するウィジェットを指定します。
• before: 挿入先の参照点となるアクションを指定します。このアクションがツールバー内に存在しない場合は、nullptr を渡します。

戻り値

挿入されたウィジェットに対応するアクションを返します。

詳細

QToolBar::insertWidget() メソッドは、ツールバー内のアイテムの順序を変更するために使用されます。例えば、既存のアクションボタンの隣に検索バーを追加したい場合、このメソッドを使用して配置することができます。

例

以下のコードは、ツールバー内の "開く" アクションボタンの隣に検索バーを追加する例です。

QToolBar *toolBar = new QToolBar(this);

QAction *openAction = new QAction(QIcon(":/open.png"), tr("&Open"), this);
openAction->setShortcut(QKeySequence::Open);
connect(openAction, SIGNAL(triggered()), this, SLOT(openFile()));

QLineEdit *searchBar = new QLineEdit;

toolBar->addAction(openAction);
toolBar->insertWidget(openAction, searchBar);

this->addToolBar(Qt::TopToolBarArea, toolBar);

このコードでは、まず QToolBar オブジェクトと QAction オブジェクトを作成します。QAction オブジェクトにはアイコン、テキスト、ショートカットキーを設定します。次に、QLineEdit オブジェクトを作成して検索バーを作成します。

最後に、toolBar->addAction(openAction); でツールバーに "開く" アクションボタンを追加し、toolBar->insertWidget(openAction, searchBar); で検索バーを "開く" アクションボタンの隣に挿入します。

• ツールバー内のアイテムを削除するには、QToolBar::removeAction() メソッドを使用します。
• ツールバー内のアイテムの順序を変更するには、QToolBar::moveAction() メソッドを使用することもできます。
• QToolBar::insertWidget() メソッドは、ツールバー内のアイテムの数を増やすためだけでなく、既存のアイテムの順序を変更するためにも使用できます。

---

#include <QApplication>
#include <QToolBar>
#include <QLineEdit>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QToolBar *toolBar = new QToolBar;

  QLineEdit *searchBar = new QLineEdit;

  toolBar->addAction(searchBar->createAction(QIcon(":/search.png"), tr("Search")));
  toolBar->insertWidget(toolBar->actions().first(), searchBar);

  toolBar->show();

  return app.exec();
}

例2：ツールバー内のアイテムの順序を変更

この例では、ツールバー内のアイテムの順序を変更する方法を示します。

#include <QApplication>
#include <QToolBar>
#include <QAction>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QToolBar *toolBar = new QToolBar;

  QAction *openAction = new QAction(QIcon(":/open.png"), tr("&Open"));
  QAction *saveAction = new QAction(QIcon(":/save.png"), tr("&Save"));
  QAction *printAction = new QAction(QIcon(":/print.png"), tr("&Print"));

  toolBar->addAction(openAction);
  toolBar->addAction(saveAction);
  toolBar->addAction(printAction);

  // ツールバー内のアイテムの順序を変更
  toolBar->moveAction(printAction, toolBar->actions().first());

  toolBar->show();

  return app.exec();
}

例3：ツールバー内のアイテムを削除

この例では、ツールバー内のアイテムを削除する方法を示します。

#include <QApplication>
#include <QToolBar>
#include <QAction>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QToolBar *toolBar = new QToolBar;

  QAction *openAction = new QAction(QIcon(":/open.png"), tr("&Open"));
  QAction *saveAction = new QAction(QIcon(":/save.png"), tr("&Save"));
  QAction *printAction = new QAction(QIcon(":/print.png"), tr("&Print"));

  toolBar->addAction(openAction);
  toolBar->addAction(saveAction);
  toolBar->addAction(printAction);

  // ツールバー内のアイテムを削除
  toolBar->removeAction(printAction);

  toolBar->show();

  return app.exec();
}

これらの例は、QToolBar::insertWidget() メソッドの使い方を理解するのに役立ちます。

• Qt Widgetsライブラリの詳細については、Qtドキュメントを参照してください。
• これらの例は、Qt CreatorなどのIDEを使用してコンパイルして実行することができます。

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QToolBar::insertWidget() メソッドは、ツールバーにウィジェットを挿入するための標準的な方法ですが、状況によっては代替方法の方が適切な場合があります。ここでは、QToolBar::insertWidget() の代替方法として検討すべきいくつかの方法をご紹介します。

QLayout を使用する

ツールバー内に複雑なレイアウトを作成したい場合は、QLayout クラスを使用するのが良い方法です。QLayout を使用すると、ウィジェットをツールバー内に自由なレイアウトで配置することができます。

#include <QApplication>
#include <QToolBar>
#include <QHBoxLayout>
#include <QLineEdit>
#include <QPushButton>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QToolBar *toolBar = new QToolBar;

  QHBoxLayout *layout = new QHBoxLayout;
  layout->addWidget(new QLineEdit);
  layout->addWidget(new QPushButton("Search"));

  toolBar->setLayout(layout);

  toolBar->show();

  return app.exec();
}

この例では、QHBoxLayout レイアウトを使用して、検索バーと検索ボタンをツールバー内に水平方向に配置しています。

QSpacer を使用する

ツールバー内のウィジェット間のスペースを調整したい場合は、QSpacer クラスを使用することができます。QSpacer は、ツールバー内に空のスペースを追加するためのウィジェットです。

#include <QApplication>
#include <QToolBar>
#include <QLineEdit>
#include <QAction>
#include <QSpacerItem>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QToolBar *toolBar = new QToolBar;

  QAction *openAction = new QAction(QIcon(":/open.png"), tr("&Open"));
  QLineEdit *searchBar = new QLineEdit;

  toolBar->addAction(openAction);
  toolBar->addWidget(searchBar);
  toolBar->addSpacerItem(new QSpacerItem(QSpacerItem::ExpandingSpace)); // ツールバーの右端にスペースを追加

  toolBar->show();

  return app.exec();
}

この例では、QSpacerItem を使用して、検索バーとツールバーの右端の間にスペースを追加しています。

カスタムウィジェットを作成する

ツールバーに完全にカスタマイズされた外観と機能が必要な場合は、カスタムウィジェットを作成することができます。カスタムウィジェットを作成することで、ツールバー内に任意のレイアウトや機能を実装することができます。

ツールバープラグインを使用する

Qtには、ツールバーの機能を拡張するためのツールバープラグインと呼ばれる機能があります。ツールバープラグインを使用すると、ツールバーにカレンダー、コンボボックス、スピンボックスなどの追加機能を追加することができます。