【Qt GUI】QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() を徹底解説！ 書き出しシステムを自由自在に操る

QSupportedWritingSystems クラスは、特定のフォントがサポートする文字体系を管理するためのクラスです。QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() コンストラクタは、新しい QSupportedWritingSystems オブジェクトを作成します。

コンストラクタの引数

このコンストラクタは、以下の引数を取ります。

• other
  コピーする既存の QSupportedWritingSystems オブジェクト (省略可能)

コンストラクタの動作

• other オブジェクトが指定された場合、そのオブジェクトのコピーが作成されます。
• 引数が指定されていない場合、空の QSupportedWritingSystems オブジェクトが作成されます。

例

// 空の QSupportedWritingSystems オブジェクトを作成
QSupportedWritingSystems writingSystems;

// other オブジェクトのコピーを作成
QSupportedWritingSystems otherWritingSystems(other);

• QSupportedWritingSystems オブジェクトは、QFontDatabase::setSupportedWritingSystems() 関数を使用して、特定のフォントがサポートする文字体系を設定するために使用できます。
• QSupportedWritingSystems オブジェクトは、QFontDatabase::writingSystem() 関数を使用して、特定のフォントがサポートする文字体系を取得するために使用できます。

• この説明は、Qt 4.8 および Qt 5 に基づいています。他の Qt バージョンでは、異なる動作をする可能性があります。

• この説明が分かりやすく、Qt GUI における QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() の理解に役立つことを願っています。

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例 1: 空の QSupportedWritingSystems オブジェクトを作成

// 空の QSupportedWritingSystems オブジェクトを作成
QSupportedWritingSystems writingSystems;

// writingSystems オブジェクトが空であることを確認
if (writingSystems.isEmpty()) {
    qDebug() << "writingSystems オブジェクトは空です";
}

例 2: other オブジェクトのコピーを作成

// other オブジェクトを作成
QSupportedWritingSystems otherWritingSystems;
otherWritingSystems.addWritingSystem(QLatin1Char('en'));

// otherWritingSystems オブジェクトのコピーを作成
QSupportedWritingSystems writingSystems(otherWritingSystems);

// writingSystems オブジェクトが otherWritingSystems オブジェクトのコピーであることを確認
if (writingSystems == otherWritingSystems) {
    qDebug() << "writingSystems オブジェクトは otherWritingSystems オブジェクトのコピーです";
}

例 3: QFontDatabase::writingSystem() 関数を使用して、特定のフォントがサポートする文字体系を取得

// QFontDatabase オブジェクトを作成
QFontDatabase fontDatabase;

// QFont オブジェクトを作成
QFont font("Arial");

// font オブジェクトがサポートする文字体系を取得
QSupportedWritingSystems writingSystems = fontDatabase.writingSystem(font);

// 取得した文字体系を出力
qDebug() << "font オブジェクトがサポートする文字体系: " << writingSystems;

例 4: QFontDatabase::setSupportedWritingSystems() 関数を使用して、特定のフォントがサポートする文字体系を設定

// QFontDatabase オブジェクトを作成
QFontDatabase fontDatabase;

// QFont オブジェクトを作成
QFont font("Arial");

// writingSystems オブジェクトを作成
QSupportedWritingSystems writingSystems;
writingSystems.addWritingSystem(QLatin1Char('en'));

// font オブジェクトがサポートする文字体系を設定
fontDatabase.setSupportedWritingSystems(font, writingSystems);

// 設定した文字体系を出力
qDebug() << "font オブジェクトがサポートする文字体系: " << fontDatabase.writingSystem(font);

• 例 4 は、QFontDatabase::setSupportedWritingSystems() 関数を使用して、特定のフォントがサポートする文字体系を設定する方法を示します。
• 例 3 は、QFontDatabase::writingSystem() 関数を使用して、特定のフォントがサポートする文字体系を取得する方法を示します。
• 例 2 は、other オブジェクトのコピーを作成する方法を示します。
• 例 1 は、空の QSupportedWritingSystems オブジェクトを作成する方法を示します。

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QFontDatabase::writingSystems() 関数

QFontDatabase::writingSystems() 関数は、特定のフォントがサポートする文字体系を取得するために使用できます。この関数は、QSupportedWritingSystems オブジェクトを作成するよりも軽量で効率的です。

// QFontDatabase オブジェクトを作成
QFontDatabase fontDatabase;

// QFont オブジェクトを作成
QFont font("Arial");

// font オブジェクトがサポートする文字体系を取得
QSupportedWritingSystems writingSystems = fontDatabase.writingSystems(font);

// 取得した文字体系を出力
qDebug() << "font オブジェクトがサポートする文字体系: " << writingSystems;

QFont::supportedWritingSystems() メソッド

Qt 5.14 以降では、QFont クラスに supportedWritingSystems() メソッドが導入されました。このメソッドは、QFontDatabase::writingSystems() 関数と同様の機能を提供しますが、より簡潔なコードで記述できます。

// QFont オブジェクトを作成
QFont font("Arial");

// font オブジェクトがサポートする文字体系を取得
QSupportedWritingSystems writingSystems = font.supportedWritingSystems();

// 取得した文字体系を出力
qDebug() << "font オブジェクトがサポートする文字体系: " << writingSystems;

カスタムロジック

特定のニーズに合致する場合は、カスタムロジックを使用して、フォントがサポートする文字体系を判断することができます。これは、複雑な要件を処理する場合や、パフォーマンスが重要な場合に役立ちます。

// QFont オブジェクトを作成
QFont font("Arial");

// カスタムロジックを使用して、font オブジェクトがサポートする文字体系を判断
QSupportedWritingSystems writingSystems;
// ... カスタムロジックを実装 ...

// 取得した文字体系を出力
qDebug() << "font オブジェクトがサポートする文字体系: " << writingSystems;

サードパーティライブラリ

サードパーティ製のライブラリを使用して、フォントがサポートする文字体系を判断することもできます。これらのライブラリは、追加機能や特定のプラットフォームへのサポートを提供する場合があります。

選択の指針

どの方法を選択するかは、状況によって異なります。以下は、選択の指針となるいくつかの要因です。

• サポート
  特定のプラットフォームへのサポートが必要な場合は、サードパーティライブラリを使用します。
• コードの簡潔性
  より簡潔なコードを記述したい場合は、QFont::supportedWritingSystems() メソッドを使用します。
• 機能
  特定のニーズに合致する場合は、カスタムロジックまたはサードパーティライブラリを使用します。
• パフォーマンス
  軽量で効率的な方法が必要な場合は、QFontDatabase::writingSystems() 関数または QFont::supportedWritingSystems() メソッドを使用します。

• QSupportedWritingSystems オブジェクトは、QFontDatabase::setSupportedWritingSystems() 関数を使用して、特定のフォントがサポートする文字体系を設定するために使用できます。

• この情報が、QSupportedWritingSystems::QSupportedWritingSystems() の代替方法を選択するのに役立つことを願っています。