Qt GUIでQSurfaceFormat::setGreenBufferSize()を使いこなす：サンプルコード付き

QSurfaceFormat::setGreenBufferSize() 関数は、Qt GUI における OpenGL コンテキスト の グリーンバッファ サイズを設定します。グリーンバッファは、画面に表示される画像の 緑色成分 を格納するために使用されるメモリ領域です。

文法

void QSurfaceFormat::setGreenBufferSize(int size);

引数

size: グリーンバッファのサイズをビット単位で指定します。

戻り値

なし

詳細

グリーンバッファのサイズは、**QGLContext::setFormat()` 関数を使用して設定することもできます。
グリーンバッファのサイズは、**QSurfaceFormat::redBufferSize()やQSurfaceFormat::blueBufferSize()` などの他のバッファサイズと一致させる必要があります。
グリーンバッファのサイズは、OpenGL コンテキストのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
グリーンバッファのサイズは、通常 8 ビット または 16 ビット に設定されます。

例

QSurfaceFormat format;

// グリーンバッファを 16 ビットに設定
format.setGreenBufferSize(16);

// OpenGL コンテキストを作成
QGLContext context(format);

QGLContext::setFormat()
QSurfaceFormat::alphaBufferSize()
QSurfaceFormat::depthBufferSize()
QSurfaceFormat::blueBufferSize()
QSurfaceFormat::redBufferSize()

OpenGL 3.x 以降では、ピクセルフォーマットをより詳細に制御するために、QSurfaceFormat::setPixelFormat() 関数を使用する必要があります。
QSurfaceFormat::setGreenBufferSize() 関数は、OpenGL 2.1 以降でのみ使用できます。

#include <QApplication>
#include <QGLWidget>

class MyGLWidget : public QGLWidget
{
public:
    MyGLWidget(QWidget *parent = nullptr) : QGLWidget(parent)
    {
        // グリーンバッファを 16 ビットに設定
        QSurfaceFormat format;
        format.setGreenBufferSize(16);

        // OpenGL コンテキストを設定
        setFormat(format);
    }

protected:
    void paintGL() override
    {
        // OpenGL で描画処理を行う
        // ...
    }
};

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication app(argc, argv);

    // OpenGL ウィジェットを作成
    MyGLWidget widget;
    widget.show();

    return app.exec();
}

説明

MyGLWidget クラスを定義します。このクラスは QGLWidget クラスを継承しており、OpenGL コンテキストを作成および管理します。
MyGLWidget クラスのコンストラクタ内で、QSurfaceFormat オブジェクトを作成し、グリーンバッファのサイズを 16 ビットに設定します。
setFormat() 関数を使用して、OpenGL コンテキストにフォーマットを設定します。
main() 関数内で、QApplication オブジェクトを作成し、MyGLWidget ウィジェットを作成して表示します。
paintGL() 関数は、OpenGL で描画処理を行うためにオーバーライドされます。

実行方法

このコードをコンパイルして実行すると、グリーンバッファのサイズが 16 ビットに設定された OpenGL ウィジェットが表示されます。ウィジェット内で OpenGL で描画処理を行うことができます。

OpenGL のプログラミングには、高度な知識と経験が必要です。
このコードはあくまで例であり、実際のアプリケーション開発においては、必要に応じて修正する必要があります。

QSurfaceFormat::setPixelFormat() 関数を使用する

QSurfaceFormat::setPixelFormat() 関数は、ピクセルフォーマットをより詳細に制御するために使用できます。この関数は、QPixelFormat オブジェクトを受け取り、そのオブジェクトを使用してピクセルフォーマットを設定します。

QSurfaceFormat format;

// ピクセルフォーマットを作成
QPixelFormat pixelFormat;
pixelFormat.setGreenBufferSize(16);

// ピクセルフォーマットをフォーマットに設定
format.setPixelFormat(pixelFormat);

// OpenGL コンテキストを設定
QGLContext context(format);

QGLContext::setFormat() 関数を使用する

QGLContext::setFormat() 関数は、OpenGL コンテキストにフォーマットを設定するために使用できます。この関数は、QSurfaceFormat オブジェクトを受け取り、そのオブジェクトを使用してフォーマットを設定します。

QSurfaceFormat format;

// グリーンバッファを 16 ビットに設定
format.setGreenBufferSize(16);

// OpenGL コンテキストを作成
QGLContext context;

// フォーマットをコンテキストに設定
context.setFormat(format);

QGLContext::setContextFormat() 関数を使用する (Qt 5.14 以降)

QSurfaceFormat format;

// グリーンバッファを 16 ビットに設定
format.setGreenBufferSize(16);

// OpenGL コンテキストを作成
QGLContext context;

// フォーマットをコンテキストに設定
context.setContextFormat(format);

環境変数を使用する

いくつかの環境変数を使用して、OpenGL コンテキストのフォーマットを設定することができます。これらの環境変数は、Qt によって自動的に設定される場合もあります。

QT_GL_STENCIL_SIZE: ステンシルバッファのサイズをビット単位で設定します。
QT_GL_DEPTH_SIZE: 深度バッファのサイズをビット単位で設定します。
QT_GL_ALPHA_SIZE: アルファバッファのサイズをビット単位で設定します。
QT_GL_BLUE_SIZE: 青バッファのサイズをビット単位で設定します。
QT_GL_RED_SIZE: 赤バッファのサイズをビット単位で設定します。
QT_GL_GREEN_SIZE: グリーンバッファのサイズをビット単位で設定します。

例

QT_GL_GREEN_SIZE=16 QT_GL_RED_SIZE=8 QT_GL_BLUE_SIZE=8 ./my_application

環境変数を使用する方法は、移植性が低いため、推奨されません。
OpenGL 3.x 以降では、ピクセルフォーマットをより詳細に制御するために、QSurfaceFormat::setPixelFormat() 関数を使用する必要があります。
上記の代替方法はすべて、OpenGL 2.1 以降で使用できます。