OpenGLコンテキストプロファイルの選び方：Qt GUIアプリケーションのパフォーマンスと安定性を向上させる

QSurfaceFormat::OpenGLContextProfile は、Qt GUI で OpenGL コンテキストのプロファイルを設定するために使用される列挙型です。OpenGL コンテキストプロファイルは、OpenGL API の機能セットを定義します。

利用方法

QSurfaceFormat::OpenGLContextProfile を使用するには、以下の手順を実行します。

1. QSurfaceFormat オブジェクトを作成します。
2. setMajorVersion() と setMinorVersion() メソッドを使用して、OpenGL バージョンを設定します。
3. setProfile() メソッドを使用して、OpenGL コンテキストプロファイルを設定します。
4. QWindow::setSurfaceFormat() メソッドを使用して、QSurfaceFormat オブジェクトを QWindow に設定します。

例

QSurfaceFormat format;
format.setMajorVersion(4);
format.setMinorVersion(6);
format.setProfile(QSurfaceFormat::CoreProfile);

QWindow window;
window.setSurfaceFormat(format);

OpenGL コンテキストプロファイル

QSurfaceFormat::OpenGLContextProfile には、以下のプロファイルが定義されています。

• EsProfile
  OpenGL ES 2.0 以降のすべての機能をサポートします。
• CoreProfile
  OpenGL 3.2 以降のすべての機能をサポートします。
• CompatibilityProfile
  OpenGL 3.1 以前のすべての機能をサポートします。

• OpenGL ES 2.0 以降のバージョンでは、EsProfile を使用する必要があります。
• OpenGL 3.2 以降のバージョンでは、CoreProfile を使用する必要があります。
• OpenGL 3.2 より前のバージョンでは、CompatibilityProfile を使用する必要があります。
• OpenGL コンテキストプロファイルは、OpenGL バージョンによって異なります。

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#include <QApplication>
#include <QSurfaceFormat>
#include <QOpenGLWidget>

class MyGLWidget : public QOpenGLWidget {
public:
    MyGLWidget() {
        setSurfaceFormat(format);
    }

protected:
    void paintGL() override {
        // OpenGL 描画コードをここに記述
    }

private:
    QSurfaceFormat format;
};

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    MyGLWidget widget;
    widget.show();

    return app.exec();
}

このコードでは、以下の処理が行われます。

1. main() 関数は、QApplication オブジェクトを作成します。
2. MyGLWidget コンストラクタは、QSurfaceFormat オブジェクトを作成し、OpenGL バージョンとコンテキストプロファイルを設定します。
3. paintGL() メソッドは、OpenGL 描画コードを記述します。
4. main() 関数は、MyGLWidget ウィジェットを作成し、表示します。

OpenGL バージョンとコンテキストプロファイルの設定

format.setMajorVersion(4);
format.setMinorVersion(6);
format.setProfile(QSurfaceFormat::CoreProfile);

このコードは、OpenGL 4.6 の CoreProfile を設定します。

// OpenGL 描画コードをここに記述

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代替方法

QSurfaceFormat::OpenGLContextProfile の代替方法として、以下の方法があります。

• OpenGL コンテキストを作成する前に、OpenGL バージョンとプロファイルを直接設定する
• 環境変数を使用する
• QSettings を使用する

詳細

QSettings を使用する

QSettings を使用して、OpenGL コンテキストプロファイルを保存および読み込むことができます。

QSettings settings("QtProject", "QtProject");
settings.setValue("OpenGLContextProfile", QSurfaceFormat::CoreProfile);

QSurfaceFormat format;
format.setMajorVersion(4);
format.setMinorVersion(6);
format.setProfile(settings.value("OpenGLContextProfile").toInt());

QWindow window;
window.setSurfaceFormat(format);

このコードは、以下の処理を実行します。

1. QSettings オブジェクトを作成します。
2. OpenGLContextProfile キーを使用して、OpenGL コンテキストプロファイルを QSettings に保存します。
3. QSurfaceFormat オブジェクトを作成し、OpenGL バージョンとコンテキストプロファイルを設定します。
4. QSettings から保存されたコンテキストプロファイルを取得し、QSurfaceFormat オブジェクトに設定します。
5. QWindow::setSurfaceFormat() メソッドを使用して、QSurfaceFormat オブジェクトを QWindow に設定します。

環境変数を使用する

環境変数を使用して、OpenGL コンテキストプロファイルを指定することができます。

qputenv("QT_OPENGL_CONTEXT_PROFILE", "CoreProfile");

QSurfaceFormat format;
format.setMajorVersion(4);
format.setMinorVersion(6);

QWindow window;
window.setSurfaceFormat(format);

1. QT_OPENGL_CONTEXT_PROFILE 環境変数を "CoreProfile" に設定します。
2. QSurfaceFormat オブジェクトを作成し、OpenGL バージョンを設定します。
3. QWindow::setSurfaceFormat() メソッドを使用して、QSurfaceFormat オブジェクトを QWindow に設定します。

OpenGL コンテキストを作成する前に、OpenGL バージョンとプロファイルを直接設定する

OpenGL コンテキストを作成する前に、OpenGL バージョンとプロファイルを直接設定することもできます。

QGLContext context(format);

QWindow window;
window.setSurfaceFormat(format);
window.setContext(&context);

1. QSurfaceFormat オブジェクトを作成し、OpenGL バージョンとコンテキストプロファイルを設定します。
2. QGLContext オブジェクトを作成し、QSurfaceFormat オブジェクトを渡します。
3. QWindow::setSurfaceFormat() メソッドを使用して、QSurfaceFormat オブジェクトを QWindow に設定します。
4. QWindow::setContext() メソッドを使用して、QGLContext オブジェクトを QWindow に設定します。

• 環境変数を使用する場合は、Qt アプリケーションを実行する前に、環境変数を設定する必要があります。
• QSettings を使用する場合は、Qt アプリケーションが最初に起動される前に、OpenGL コンテキストプロファイルを設定する必要があります。