Qt Widgetsでピクセルマップを描画する方法:QStylePainter::drawItemPixmap()徹底解説


QStylePainter::drawItemPixmap() は、Qt Widgetsライブラリで提供される関数の一つであり、指定された矩形内にピクセルマップを描画するために使用されます。この関数は、ウィジェットのスタイル設定に基づいてピクセルマップを描画し、さまざまなオプションを使用して描画をカスタマイズすることができます。

構文

void QStylePainter::drawItemPixmap(const QRect &rect,
                                  int flags,
                                  const QPixmap &pixmap);

パラメータ

  • pixmap: 描画するピクセルマップ
  • flags: 描画オプションを指定するビットフラグ。使用可能なフラグは以下の通りです。
    • Qt::AlignLeft: ピクセルマップを矩形の左端に揃えます。
    • Qt::AlignTop: ピクセルマップを矩形の上端に揃えます。
    • Qt::AlignRight: ピクセルマップを矩形の右端に揃えます。
    • Qt::AlignBottom: ピクセルマップを矩形の下端に揃えます。
    • Qt::AlignHCenter: ピクセルマップを矩形の中央に水平方向に揃えます。
    • Qt::AlignVCenter: ピクセルマップを矩形の中央に垂直方向に揃えます。
    • Qt::AspectRatioPreserved: ピクセルマップのアスペクト比を維持します。
    • Qt::ElideLeft: ピクセルマップが矩形内に収まらない場合は、左端を切り捨てます。
    • Qt::ElideRight: ピクセルマップが矩形内に収まらない場合は、右端を切り捨てます。
    • Qt::ElideTop: ピクセルマップが矩形内に収まらない場合は、上端を切り捨てます。
    • Qt::ElideBottom: ピクセルマップが矩形内に収まらない場合は、下端を切り捨てます。
  • rect: ピクセルマップを描画する矩形

戻り値

なし

void MyWidget::paintEvent(QPaintEvent *event)
{
    QStylePainter painter(this);
    QRect rect(10, 10, 50, 50);
    QPixmap pixmap("image.png");
    painter.drawItemPixmap(rect, Qt::AlignCenter, pixmap);
}

この例では、image.png という名前のピクセルマップを、ウィジェット内の (10, 10) 座標から始まる 50 x 50 ピクセルの矩形に描画します。ピクセルマップは矩形の中央に揃えられます。

  • Qt::AspectRatioPreserved フラグを使用すると、ピクセルマップのアスペクト比が維持されます。これは、ピクセルマップが歪められるのを防ぎたい場合に役立ちます。
  • ピクセルマップが矩形内に収まらない場合は、Qt::ElideLeftQt::ElideRightQt::ElideTopQt::ElideBottom フラグを使用して、どの部分を切り捨てるかを指定することができます。
  • QStylePainter::drawItemPixmap() 関数は、スタイル設定に基づいてピクセルマップを描画するため、ウィジェットのスタイル設定を変更することで描画の外観を変更することができます。


void MyWidget::paintEvent(QPaintEvent *event)
{
    QStylePainter painter(this);
    QRect rect(10, 10, 50, 50);
    QPixmap pixmap("image.png");
    painter.drawItemPixmap(rect, Qt::AlignCenter, pixmap);
}

説明

例2: ピクセルマップを矩形の上端に描画

void MyWidget::paintEvent(QPaintEvent *event)
{
    QStylePainter painter(this);
    QRect rect(10, 10, 50, 50);
    QPixmap pixmap("image.png");
    painter.drawItemPixmap(rect, Qt::AlignTop, pixmap);
}

説明

例3: ピクセルマップを矩形全体に拡大して描画

void MyWidget::paintEvent(QPaintEvent *event)
{
    QStylePainter painter(this);
    QRect rect(10, 10, 50, 50);
    QPixmap pixmap("image.png");
    painter.drawItemPixmap(rect, Qt::AspectRatioPreserved, pixmap);
}

説明

この例では、image.png という名前のピクセルマップを、ウィジェット内の (10, 10) 座標から始まる 50 x 50 ピクセルの矩形に描画します。ピクセルマップは矩形全体に拡大され、アスペクト比が維持されます。

例4: ピクセルマップが矩形内に収まらない場合、右端を切り捨てる

void MyWidget::paintEvent(QPaintEvent *event)
{
    QStylePainter painter(this);
    QRect rect(10, 10, 50, 50);
    QPixmap pixmap("large_image.png"); // 矩形よりも大きいピクセルマップ
    painter.drawItemPixmap(rect, Qt::AlignCenter | Qt::ElideRight, pixmap);
}

説明

この例では、large_image.png という名前のピクセルマップを、ウィジェット内の (10, 10) 座標から始まる 50 x 50 ピクセルの矩形に描画します。ピクセルマップは矩形よりも大きいため、右端が切り捨てられます。

  • QStylePainter クラスには、ピクセルマップを描画するための他の多くの関数も用意されています。これらの関数の詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。
  • 上記の例はあくまで基本的な例であり、さまざまな状況に合わせてカスタマイズすることができます。


方法 1: QLabel コントロールを使用する

QLabel コントロールは、ピクセルマップを簡単に表示するための最も簡単な方法です。QLabel コントロールにピクセルマップを設定するには、次のコードを使用します。

QLabel label(this);
label.setPixmap(pixmap);

方法 2: QGraphicsView コントロールを使用する

QGraphicsView コントロールは、より複雑なピクセルマップ描画に使用できます。QGraphicsView コントロールにピクセルマップを表示するには、次のコードを使用します。

QGraphicsScene scene;
QGraphicsPixmapItem *item = new QGraphicsPixmapItem(pixmap);
scene.addItem(item);
QGraphicsView view(this);
view.setScene(&scene);

方法 3: カスタムペイントイベントハンドラを使用する

カスタムペイントイベントハンドラを使用して、ピクセルマップを任意の位置に描画することができます。カスタムペイントイベントハンドラを作成するには、次のコードを使用します。

void MyWidget::paintEvent(QPaintEvent *event)
{
    QPainter painter(this);
    painter.drawPixmap(10, 10, pixmap);
}

選択方法

どの方法を使用するかは、要件によって異なります。

  • ピクセルマップを任意の位置に描画する必要がある場合は、カスタムペイントイベントハンドラを使用する必要があります。
  • ピクセルマップを単純に表示したい場合は、QLabel コントロールを使用するのが最も簡単です。