【保存版】QDockWidget内のウィジェットを自在に操る！QDockWidget::widget()メソッド徹底解説

QDockWidget::widget() メソッドは、QDockWidget に設定されたウィジェットを取得するために使用されます。このメソッドは、QDockWidget の内容を操作したり、QDockWidget の外観をカスタマイズしたりする場合に役立ちます。

戻り値

このメソッドは、QDockWidget に設定されたウィジェットを QWidget ポインタとして返します。ウィジェットが設定されていない場合は、nullptr を返します。

QDockWidget* dockWidget = new QDockWidget("My Dock Widget");
QWidget* widget = new QWidget();

// ウィジェットを QDockWidget に設定
dockWidget->setWidget(widget);

// QDockWidget に設定されたウィジェットを取得
QWidget* retrievedWidget = dockWidget->widget();

// 取得したウィジェットを確認
if (retrievedWidget == widget) {
    // 正しく取得できた
} else {
    // 取得できなかった
}

• QDockWidget に設定されたウィジェットは、QDockWidget のレイアウトマネージャーによって管理されます。QDockWidget のレイアウトをカスタマイズするには、QDockWidget のレイアウトマネージャーを使用する必要があります。
• QDockWidget::widget() メソッドは、QDockWidget が表示されている場合にのみ有効です。QDockWidget が非表示の場合は、nullptr を返します。

---

#include <QApplication>
#include <QDockWidget>
#include <QLabel>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    // ウィジェットを作成
    QLabel* label = new QLabel("元のラベルテキスト");

    // QDockWidgetを作成
    QDockWidget* dockWidget = new QDockWidget("マイ ドック ウィジェット");
    dockWidget->setWidget(label);

    // QMainWindowを作成
    QMainWindow mainWindow;
    mainWindow.setCentralWidget(new QWidget);
    mainWindow.addDockWidget(Qt::LeftDockWidgetArea, dockWidget);

    // ウィジェットのラベルテキストを変更
    label->setText("変更後のラベルテキスト");

    // メインウィンドウを表示
    mainWindow.show();

    return app.exec();
}

このコードを実行すると、以下のようなウィンドウが表示されます。

---

代替方法

• QDockWidget::layout() メソッド
  このメソッドは、QDockWidget に設定されたレイアウトマネージャーを取得します。レイアウトマネージャーを使用して、QDockWidget の内容にアクセスしたり、レイアウトをカスタマイズしたりすることができます。

QDockWidget* dockWidget = new QDockWidget("My Dock Widget");
QWidget* widget = new QWidget();

// ウィジェットを QDockWidget に設定
dockWidget->setWidget(widget);

// レイアウトマネージャーを取得
QLayout* layout = dockWidget->layout();

// レイアウトマネージャーを使用してウィジェットを取得
QWidget* retrievedWidget = layout->itemAt(0)->widget();

// 取得したウィジェットを確認
if (retrievedWidget == widget) {
    // 正しく取得できた
} else {
    // 取得できなかった
}

• QDockWidget::children() メソッド
  このメソッドは、QDockWidget 内のすべての子ウィジェットを QList として返します。QDockWidget に設定されたウィジェットは、このリストの最初の要素になります。

QDockWidget* dockWidget = new QDockWidget("My Dock Widget");
QWidget* widget = new QWidget();

// ウィジェットを QDockWidget に設定
dockWidget->setWidget(widget);

// 子ウィジェットのリストを取得
QList<QWidget*> widgets = dockWidget->children();

// リストの最初の要素を取得 (設定されたウィジェット)
QWidget* retrievedWidget = widgets.first();

// 取得したウィジェットを確認
if (retrievedWidget == widget) {
    // 正しく取得できた
} else {
    // 取得できなかった
}

それぞれの方法の利点と欠点

方法	利点	欠点
QDockWidget::widget()	シンプルでわかりやすい	レイアウトマネージャーを使用していない場合は使用できない
QDockWidget::layout()	レイアウトマネージャーを使用してウィジェットにアクセスしたり、レイアウトをカスタマイズしたりできる	レイアウトマネージャーを使用していない場合は使用できない
QDockWidget::children()	レイアウトマネージャーを使用せずにすべてのの子ウィジェットにアクセスできる	設定されたウィジェットを確実に取得するには、リストの最初の要素を取得する必要がある

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。

• レイアウトマネージャーを使用していない場合は、QDockWidget::widget() メソッドまたは QDockWidget::children() メソッドを使用することができます。
• レイアウトマネージャーを使用している場合は、QDockWidget::layout() メソッドを使用するのが最も適切です。