マルチバイト文字も安心!MariaDBのLENGTHB関数で文字列の長さをバイト数で取得
構文
LENGTHB(string_expression)
引数
string_expression
: 文字列の値または式
戻り値
- 文字列の長さをバイト数で表した整数値。NULL 値の引数は NULL を返します。
例
SELECT LENGTHB('Hello, world!');
このクエリは、"Hello, world!" という文字列の長さをバイト数で返します。結果は 13 になります。これは、"Hello, world!" という文字列には 13 個のバイトが含まれていることを意味します。
LENGTHB 関数の用途
- 文字列を処理または分析する
- 文字列をバッファにコピーする
- 文字列のストレージ要件を計算する
LENGTHB 関数の利点
- バイト単位の文字列の長さを正確に測定する
- マルチバイト文字を正しくカウントする
LENGTHB 関数の注意点
- LENGTHB 関数は、NULL 値の引数を NULL で返します。
- LENGTHB 関数は、文字列の実際のストレージ要件を測定します。これは、文字列のエンコーディングや文字セットによって異なる場合があります。
LENGTHB 関数と LENGTH 関数の違い
- LENGTH 関数は、文字列の長さを文字数で返します。
- LENGTHB 関数は、文字列の長さをバイト数で返します。
MariaDB 10.3 以降では、Oracle モードが有効になっている場合、LENGTH 関数は文字数で長さを返します。 この場合、文字列の長さをバイト数で返したい場合は、LENGTHB 関数を使用する必要があります。
- LENGTHB 関数は、MySQL とも互換性があります。
- LENGTHB 関数は、MariaDB 5.0 以降で使用できます。
例 1: 単純な文字列
SELECT LENGTHB('Hello, world!');
このクエリは、"Hello, world!" という文字列の長さをバイト数で返します。結果は 13 になります。
例 2: マルチバイト文字を含む文字列
SELECT LENGTHB('こんにちは、世界!');
このクエリは、"こんにちは、世界!" という文字列の長さをバイト数で返します。結果は 15 になります。これは、"こんにちは、世界!" という文字列には 15 個のバイトが含まれていることを意味します。
例 3: 変数を使用した文字列
SET my_string = 'This is an example string.';
SELECT LENGTHB(my_string);
このクエリは、my_string
変数に格納されている文字列の長さをバイト数で返します。結果は 26 になります。
SELECT LENGTHB('Hello, world!') AS string_length,
LENGTHB(NULL) AS null_length;
このクエリは、"Hello, world!" という文字列の長さをバイト数で返し、NULL 値の長さも返します。結果は、string_length
が 13 で null_length
が NULL になります。
CHAR_LENGTH 関数
CHAR_LENGTH 関数は、文字列の長さを文字数で返します。これは、単一バイト文字 で構成されている文字列の長さを測定する場合に役立ちます。
SELECT CHAR_LENGTH('Hello, world!');
OCTET_LENGTH 関数
OCTET_LENGTH 関数は、文字列の長さをオクテット数で返します。これは、マルチバイト文字 を含む文字列の長さを測定する場合に役立ちます。
SELECT OCTET_LENGTH('こんにちは、世界!');
このクエリは、"こんにちは、世界!" という文字列の長さをオクテット数で返します。結果は 15 になります。
SUBSTRING_INDEX 関数
SUBSTRING_INDEX 関数は、文字列から部分文字列を抽出するために使用できます。この関数を使用して、部分文字列の長さをバイト数または文字数で取得することもできます。
-- バイト数で部分文字列の長さを取得
SELECT LENGTHB(SUBSTRING_INDEX('Hello, world!', ',', 1)) AS substring_length;
-- 文字数で部分文字列の長さを取得
SELECT CHAR_LENGTH(SUBSTRING_INDEX('Hello, world!', ',', 1)) AS substring_length;
このクエリは、"Hello, world!" という文字列の最初のカンマ (,) で区切られた部分文字列の長さをバイト数と文字数でそれぞれ返します。結果は、substring_length
が 5 (バイト数) と 4 (文字数) になります。
FOR 構文
FOR 構文を使用して、文字列の各文字を反復処理し、文字列の長さをカウントすることもできます。
DECLARE @total_length INT;
SET @total_length = 0;
SELECT @total_length := @total_length + 1
FROM 'Hello, world!'
FOR EACH ROW;
SELECT @total_length AS string_length;
どの代替方法を使用するかは、特定の要件によって異なります。
- 文字列から部分文字列の長さを測定する必要がある場合は、SUBSTRING_INDEX 関数 または FOR 構文 を使用します。
- 文字列の長さをオクテット数で測定する必要がある場合は、OCTET_LENGTH 関数 を使用します。
- 文字列の長さを文字数で測定する必要がある場合は、CHAR_LENGTH 関数 を使用します。
LENGTHB 関数は、シンプルで使いやすいという利点がありますが、常に最良の選択肢とは限りません。 上記の代替方法を検討することで、状況に合った適切な方法を選択することができます。
- これらの代替方法は、MySQL とも互換性があります。
- 上記の代替方法は、MariaDB 5.0 以降で使用できます。