SQL初心者でも安心!MariaDBのLOG10関数の使い方を徹底解説


MariaDBのLOG10関数は、指定された数値の基数10の対数を求めます。数学的に表現すると、LOG10(x)は、10をx回累乗してyになるときのyとなります。

構文

LOG10(number);

引数

  • number: 基数10の対数を求める数値。数値は0より大きい必要があります。

戻り値

  • numberが0以下の場合、NULLが返されます。
  • 基数10の対数。数値はDOUBLE型で返されます。

SELECT LOG10(100);

このクエリは、100の基数10の対数を求め、2を返します。これは、10を2回累乗すると100になるからです。

SELECT LOG10(1);

このクエリは、1の基数10の対数を求め、0を返します。これは、10を0回累乗しても1だからです。

LOG10関数の応用例

  • 科学計算: 科学計算において、対数はよく使用されます。
  • 指数関数との関係: LOG10関数とPOWER関数は互いに逆の関係にあります。つまり、10 ^ LOG10(x) = xとなります。
  • データのスケーリング: データの値の範囲を縮小するために使用できます。
  • LOG10関数は近似値を返すことに注意する必要があります。
  • numberが0以下の場合、NULLが返されます。


SELECT LOG10(100);

このクエリは、100の基数10の対数を求め、2を返します。

例2: 列の値の基数10の対数を求める

SELECT LOG10(salary) AS salary_log10
FROM employees;

このクエリは、employeesテーブルのsalary列の各値の基数10の対数を求め、salary_log10という名前の新しい列に格納します。

例3: LOG10関数とPOWER関数の関係を利用した計算

SELECT 10 ^ LOG10(100);

このクエリは、100の基数10の対数を求め、その結果を10で累乗します。結果は100になります。

例4: WHERE句でLOG10関数を利用する

SELECT *
FROM products
WHERE LOG10(price) > 2;

このクエリは、productsテーブルから、価格の基数10の対数が2より大きい製品をすべて選択します。

SELECT category, AVG(LOG10(price)) AS avg_price_log10
FROM products
GROUP BY category;


POWER関数と組み合わせる

POWER関数は、数値を指定された指数で累乗します。LOG10とPOWER関数は互いに逆の関係にあるため、以下の式でLOG10関数を代替できます。

POW(10, number);

SELECT POW(10, 2);

このクエリは、10を2回累乗し、100を返します。これは、LOG10(100)と同じ結果です。

利点

  • POWER関数は、LOG10関数よりもシンプルで分かりやすいコードになります。

欠点

  • POWER関数は、LOG10関数よりも計算量が多くなります。

LN関数と組み合わせる

LN関数は、自然対数の底であるeの対数を求めます。LOG10とLN関数は以下の式で変換できます。

LOG10(number) = LN(number) / LN(10);

SELECT LN(100) / LN(10);

このクエリは、100の自然対数を計算し、それを10の自然対数で割って、2を返します。これは、LOG10(100)と同じ結果です。

利点

  • LN関数は、多くのデータベースシステムで標準的にサポートされています。

欠点

  • LOG10関数よりも計算量が多くなります。

LOG2関数と組み合わせる

LOG2関数は、基数2の対数を求めます。LOG10とLOG2関数は以下の式で変換できます。

LOG10(number) = LOG2(number) / LOG2(10);

SELECT LOG2(100) / LOG2(10);

このクエリは、100の基数2の対数を計算し、それを10の基数2の対数で割って、2を返します。これは、LOG10(100)と同じ結果です。

利点

  • LOG2関数は、ハードウェアによっては高速に計算できる場合があります。

欠点

  • LOG10関数よりも計算量が多くなります。

近似値を使用する

LOG10関数は近似値を返すことに注意する必要があります。そのため、精度がそこまで重要ではない場合は、近似値を使用するのも一つの方法です。

SELECT 3.322 * LOG(number);

このクエリは、3.322という近似値を使って、数値の基数10の対数を計算します。

利点

  • 計算量が少ない
  • 誤差が生じる可能性がある