【保存版】MariaDBで文字列を小文字に変換する3つの方法とケース別使い分け
LOWER 関数は、MariaDB で文字列を小文字に変換するために使用される組み込み関数です。引数として文字列を受け取り、その文字列内のすべての英字を小文字に変換して結果を返します。
構文
LOWER(string_expression)
引数
string_expression
: 変換対象の文字列式。文字列リテラル、列名、式など、あらゆる種類の文字列式を指定できます。
戻り値
- 変換された小文字の文字列。
例
SELECT LOWER('Hello, World!');
このクエリは、次のような結果を返します。
hello, world!
詳細
- 文字列の一部だけを小文字に変換したい場合は、SUBSTRING 関数と組み合わせて使用することができます。
- 大文字と小文字の区別をしない照合を行う場合などに役立ちます。
- LOWER 関数は、文字列の言語や文字セットに関係なく、すべての英字を小文字に変換します。
例
SELECT CONCAT(LOWER(SUBSTRING(column_name, 1, 1)), SUBSTRING(column_name, 2))
FROM table_name;
このクエリは、table_name
テーブルの column_name
列の最初の文字を小文字に変換し、残りの文字をそのまま結合して結果を返します。
- LOWER 関数は、データベースの設定によって動作が異なる場合があります。詳細については、MariaDB のドキュメントを参照してください。
- LOWER 関数は、バイナリデータに対しては適用できません。
SELECT LOWER('This is an example string.');
このクエリは、次の結果を返します。
this is an example string.
例 2: 列の値を小文字に変換して表示する
SELECT LOWER(column_name)
FROM table_name;
このクエリは、table_name
テーブルの column_name
列のすべての値を小文字に変換して表示します。
例 3: 文字列の一部だけを小文字に変換する
SELECT CONCAT(LOWER(SUBSTRING(column_name, 1, 1)), SUBSTRING(column_name, 2))
FROM table_name;
例 4: 大文字と小文字の区別をしない照合を行う
SELECT *
FROM table_name
WHERE LOWER(column_name) = 'search term';
このクエリは、table_name
テーブルで column_name
列の値が小文字の search term
と一致するすべてのレコードを選択します。
例 5: 文字列をソートするときに大文字と小文字を区別しない
SELECT *
FROM table_name
ORDER BY LOWER(column_name);
このクエリは、table_name
テーブルのレコードを column_name
列の値を小文字でソートします。
- LOWER 関数は、データベースの設定によって動作が異なる場合があります。詳細については、MariaDB のドキュメントを参照してください。
- 上記の例はあくまで一例であり、状況に応じて様々な使用方法が考えられます。
文字列リテラルを小文字で記述する
最も簡単な代替方法は、文字列リテラルを小文字で記述することです。これは、単純な文字列操作を行う場合に有効です。
例
SELECT 'hello, world!';
hello, world!
メリット
- クエリの可読性が向上します。
- 最もシンプルで分かりやすい方法です。
デメリット
- 大文字と小文字の区別をプログラム的に制御できません。
- 動的な文字列を処理する場合は、不便です。
SUBSTRING 関数と CONCAT 関数を使用する
SUBSTRING 関数と CONCAT 関数を使用して、文字列の一部だけを小文字に変換することができます。これは、特定の文字列パターンを小文字に変換したい場合などに有効です。
例
SELECT CONCAT(LOWER(SUBSTRING(column_name, 1, 1)), SUBSTRING(column_name, 2))
FROM table_name;
メリット
- 大文字と小文字の区別をプログラム的に制御することができます。
- 文字列の一部だけを小文字に変換することができます。
デメリット
- クエリの可読性が低下する可能性があります。
- LOWER 関数よりも複雑なクエリになります。
UCASE 関数と NOT LIKE 演算子を使用する
UCASE 関数と NOT LIKE 演算子を使用して、大文字と小文字を区別しない照合を行うことができます。これは、大文字と小文字の区別を考慮せずに検索を行いたい場合などに有効です。
例
SELECT *
FROM table_name
WHERE column_name NOT LIKE '%A%B%C%';
このクエリは、table_name
テーブルで column_name
列の値に大文字の A
、B
、C
が含まれないすべてのレコードを選択します。
メリット
- LOWER 関数を使用するよりも効率的な場合があります。
- 大文字と小文字を区別しない照合を行うことができます。
デメリット
- クエリの可読性が低下する可能性があります。
- NOT LIKE 演算子は、LIKE 演算子よりも処理速度が遅い場合があります。
カスタム関数を作成する
上記の方法がすべて不適切な場合は、カスタム関数を作成することができます。カスタム関数は、より柔軟な文字列変換処理を行うことができます。
例
CREATE FUNCTION my_lower(string_expression)
RETURNS VARCHAR(255)
BEGIN
DECLARE lower_string VARCHAR(255);
SET lower_string = LOWER(string_expression);
FOR i IN 1..LENGTH(lower_string) DO
IF ASCII(SUBSTRING(lower_string, i, 1)) >= 97 AND ASCII(SUBSTRING(lower_string, i, 1)) <= 122 THEN
SET lower_string = REPLACE(lower_string, SUBSTRING(lower_string, i, 1), UPPER(SUBSTRING(lower_string, i, 1)));
END IF;
END FOR;
RETURN lower_string;
END;
この関数は、引数として渡された文字列を小文字に変換し、さらに大文字に変換すべき文字を小文字に変換して結果を返します。
メリット
- 複雑な文字列変換にも対応できます。
- 独自の変換処理を定義することができます。
- クエリの可読性が低下する可能性があります。
- 開発とメンテナンスの手間がかかります。
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