MariaDBのLPAD関数でできること:SQL文と構造を分かりやすく解説


構文

LPAD(str, len [, padstr])

引数

  • padstr (オプション)
    パディングに使用される文字列。デフォルトは空白文字
  • len
    文字列の長さ
  • str
    左パディングする対象の文字列

戻り値

  • 左パディングされた文字列


SELECT LPAD('123', 5);         -- 結果: '00123'
SELECT LPAD('MariaDB', 10, '#'); -- 結果: '####MariaDB'

LPAD の用途

  • 特定の文字列を左側に繰り返す
  • 数値を左パディングして桁数を揃える
  • 文字列を均一な長さに揃える

LPAD を使用する場合の注意点

  • padstrlen よりも短い場合、padstr は繰り返されます。
  • padstr が空の場合、パディングには空白文字が使われます。
  • lenstr の長さよりも小さい場合、str は左から切り取られます。
  • LPAD は、文字列を操作する他の関数と組み合わせて使用することができます。
  • 上記の説明は、MariaDB 10.3 以降のバージョンを対象としています。古いバージョンでは、LPAD の動作が異なる場合があります。


文字列を左パディングして桁数を揃える

この例では、顧客 ID を 5 桁の文字列になるように左パディングします。

SELECT LPAD(customer_id, 5, '0') AS padded_id
FROM customers;

結果

| padded_id | |---|---| | 00001 | | 00002 | | 00003 | | ... |

数値を小数点以下 2 桁まで表示する

この例では、売上金額を小数点以下 2 桁まで表示します。

SELECT LPAD(sales_amount, 10, '0') AS formatted_sales
FROM orders;

結果

| formatted_sales | |---|---| | 0000000099.99 | | 0000000123.45 | | 0000000056.78 | | ... |

特定の文字列を左側に繰り返す

この例では、アスタリスク (*) を 10 文字繰り返して、区切り線を作成します。

SELECT LPAD('*', 10, '*') AS separator;

結果

| separator | |---|---| | ********** |

異なるパディング文字を使用する

この例では、ハッシュ記号 (#) をを使用して、文字列を左パディングします。

SELECT LPAD('MariaDB', 15, '#') AS padded_string;

結果

| padded_string | |---|---| | ##########MariaDB |



REPLACE 関数と SUBSTRING 関数の組み合わせ

場合によっては、REPLACE 関数と SUBSTRING 関数の組み合わせを使用して、LPAD と同様の機能を実現することができます。

この方法は、padstr として使用する文字列が 1 文字の場合に特に有効です。


-- 文字列 "123" を左側に 5 文字の空白でパディングする

SELECT SUBSTRING(REPLACE('123', ' ', 5), 6);

REPEAT 関数

REPEAT 関数は、指定した文字列を指定回数繰り返すことができます。 この関数を使用して、パディング文字列を作成してから、CONCAT 関数を使用して元の文字列と連結することができます。


-- 文字列 "MariaDB" を左側に 5 文字のアスタリスク (*) でパディングする

SELECT CONCAT(REPEAT('*', 5), 'MariaDB');

printf 関数

printf 関数は、書式化された文字列を生成するために使用することができます。 この関数は、パディング文字列と元の文字列をフォーマット文字列を使用して結合することができます。


-- 文字列 "123" を左側に 5 文字の 0 でパディングする

SELECT printf('%05d', 123);

カスタム関数

複雑なパディング要件がある場合は、独自の関数を作成することができます。 この関数は、必要なロジックを実装して、特定の要件を満たすことができます。


CREATE FUNCTION pad_left(str VARCHAR(255), len INT, padstr CHAR(1))
RETURNS VARCHAR(255)
BEGIN
    DECLARE padding VARCHAR(255);
    SET padding = REPEAT(padstr, len - LENGTH(str));
    RETURN CONCAT(padding, str);
END;

-- 文字列 "MariaDB" を左側に 10 文字の # でパディングする

SELECT pad_left('MariaDB', 10, '#');

最適な代替方法は、特定の要件によって異なります。

上記の例は、LPAD の代替手段として検討できるアイデアを提供します。