【初心者向け】Qt GUIで線の端の形状を変更する方法：QPen::setCapStyle()のすべて

QPen::setCapStyle()関数は、Qt GUIにおける描画において、線の端の形状を制御するために使用されます。線の種類によって、線の端の形状は異なって表現されます。

構文

void QPen::setCapStyle(Qt::PenCapStyle style);

引数

• style: 設定する線の端の形状。Qt::PenCapStyle列挙型で定義されています。

戻り値

なし

詳細

線の端の形状は、以下のいずれかを選択できます。

• Qt::FlatCap: 平らな形で線の端を描画します。
• Qt::RoundCap: 丸い形で線の端を描画します。
• Qt::SquareCap: 正方形の形で線の端を描画します。これがデフォルトのスタイルです。

例

QPen pen;

// 正方形の線の端を設定
pen.setCapStyle(Qt::SquareCap);

// 丸い線の端を設定
pen.setCapStyle(Qt::RoundCap);

// 平らな線の端を設定
pen.setCapStyle(Qt::FlatCap);

• 線の端の形状は、アンチエイリアシングの影響を受けます。アンチエイリアシングが有効な場合、線の端の形状は滑らかに描画されます。
• 線の端の形状は、線の幅に影響されます。線の幅が0の場合は、線の端の形状は描画されません。
• 線の端の形状は、QPainterクラスのsetPen()関数を使用して設定されたペンを使用して描画されます。

上記以外にも、Qt GUIにおける描画に関する様々な関数やクラスが用意されています。詳細は、Qtドキュメントを参照してください。

---

#include <QApplication>
#include <QLabel>
#include <QPainter>
#include <QVBoxLayout>

class ExampleWidget : public QWidget {
public:
    ExampleWidget() {
        // ウィジェットの初期化
        setWindowTitle("線端形状の例");

        // レイアウトの設定
        QVBoxLayout *layout = new QVBoxLayout;
        setLayout(layout);

        // ラベルの作成
        for (int i = 0; i < 3; ++i) {
            QLabel *label = new QLabel;
            label->setAlignment(Qt::AlignCenter);

            // ペンを作成
            QPen pen;
            pen.setWidth(5);

            // 線の端の形状を設定
            switch (i) {
            case 0:
                pen.setCapStyle(Qt::SquareCap);
                label->setText("正方形");
                break;
            case 1:
                pen.setCapStyle(Qt::RoundCap);
                label->setText("丸形");
                break;
            case 2:
                pen.setCapStyle(Qt::FlatCap);
                label->setText("平坦");
                break;
            }

            // ペイントイベントハンドラーの設定
            label->installEventFilter(this);

            // レイアウトに追加
            layout->addWidget(label);
        }
    }

protected:
    bool eventFilter(QObject *obj, QEvent *event) {
        if (event->type() == QEvent::Paint) {
            // ペイントイベントを取得
            QPaintEvent *pe = static_cast<QPaintEvent *>(event);

            // ペインタを取得
            QPainter painter(pe->painter());

            // ペンを設定
            painter.setPen(pen);

            // 線を描画
            painter.drawLine(10, 20, 290, 20);
        }

        return QObject::eventFilter(obj, event);
    }

private:
    QPen pen;
};

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    // ウィジェットの作成
    ExampleWidget widget;
    widget.show();

    return app.exec();
}

このコードを実行すると、以下のようになります。

• 3番目のラベルには、平らな線の端の形状の線が表示されます。
• 2番目のラベルには、丸い線の端の形状の線が表示されます。
• 1番目のラベルには、正方形の線の端の形状の線が表示されます。

• 画像処理
• カスタムウィジェットの作成
• グラフやチャートの作成

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以下に、QPen::setCapStyle() 関数の代替方法をいくつか紹介します。

QPainter::setCapStyle()` 関数を使用する

QPainter::setCapStyle() 関数は、現在のペインタの線の端の形状を設定します。この関数は、QPen::setCapStyle() 関数と同様に、線の端の形状を Qt::SquareCap、Qt::RoundCap、または Qt::FlatCap に設定できます。

QPainter painter;

// 正方形の線の端を設定
painter.setCapStyle(Qt::SquareCap);

// 丸い線の端を設定
painter.setCapStyle(Qt::RoundCap);

// 平らな線の端を設定
painter.setCapStyle(Qt::FlatCap);

カスタムペインタクラスを作成する

カスタムペインタクラスを作成して、独自の線の端の描画ロジックを実装することができます。この方法は、より複雑な線の端の形状を描画したい場合に役立ちます。

class CustomPainter : public QPainter {
public:
    void drawLine(const QPoint &startPoint, const QPoint &endPoint) {
        // カスタムの線の端描画ロジックを実装
        // ...
    }
};

OpenGL を使用する

OpenGL を使用して、3D グラフィックスを描画する場合、線の端の形状を制御するために OpenGL の関数を使用することができます。

// OpenGL の初期化

// 線の端の形状を設定
glLineWidth(5.0f);
glEnable(GL_LINE_STIPPLE);
glLineStipple(1, 0xAAAA);

// 線を描画
glBegin(GL_LINES);
glVertex3f(0.0f, 0.0f, 0.0f);
glVertex3f(100.0f, 0.0f, 0.0f);
glEnd();

QPainterPath を使用する

QPainterPath クラスを使用して、カスタム形状の線を描画することができます。この方法は、曲線や破線の線を描画したい場合に役立ちます。

QPainterPath path;
path.moveTo(10, 20);
path.lineTo(90, 20);
path.lineTo(100, 50);
path.lineTo(90, 80);
path.lineTo(10, 80);
path.close();

QPainter painter;
painter.setPen(pen);
painter.drawPath(path);

QImage を使用する

QImage クラスを使用して、カスタム形状の線を描画することができます。この方法は、画像処理を行う場合に役立ちます。

QImage image(100, 100, QImage::Format_ARGB32);
QPainter painter(&image);

// 線を描画
painter.setPen(pen);
painter.drawLine(10, 20, 90, 20);
painter.drawLine(90, 20, 100, 50);
painter.drawLine(100, 50, 90, 80);
painter.drawLine(90, 80, 10, 80);

// 画像を保存
image.save("line.png");

適切な方法を選択する

上記の代替方法のうち、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。

• 画像処理を行う場合は、QImage クラスを使用する必要があります。
• 曲線や破線の線を描画したい場合は、QPainterPath クラスを使用する必要があります。
• より複雑な線の端の形状を描画したい場合は、カスタムペインタクラスを作成するか、OpenGL を使用する必要があります。
• シンプルな線の端の形状を描画したい場合は、QPen::setCapStyle() 関数を使用するのが最も簡単です。