Qt GUI で画像を書き込む: QImageWriter::~QImageWriter() の役割と機能


QImageWriter::~QImageWriter() は、Qt GUIにおける画像書き込みクラス QImageWriter のデストラクター関数です。この関数は、QImageWriter オブジェクトが破棄されるときに自動的に呼び出され、オブジェクトが保持していたリソースを解放します。

機能

  • デバイスが破棄される場合は、deleteDevice フラグに基づいてデバイスも破棄します。
  • 保持していたデバイスやハンドラを解放します。
  • デストラクター関数であるため、明示的に呼び出す必要はありません。

構文

QImageWriter::~QImageWriter();

パラメータ

なし

戻り値

詳細

  • デバイスが破棄される場合は、QIODevice::deleteLater メソッドを使用して破棄されます。
  • デバイスが破棄されるかどうかは、deleteDevice フラグによって決定されます。このフラグは、QImageWriter コンストラクタまたは setDevice メソッドで設定できます。
  • オブジェクトが保持していたデバイスやハンドラを解放することで、メモリリークを防ぎます。
  • QImageWriter オブジェクトが破棄されるときに自動的に呼び出されます。
QImageWriter writer("image.png", "PNG");
writer.write(image);

// オブジェクトが破棄されると、writer が破棄され、デバイスも解放されます。
  • デバイスが破棄される前に、flush メソッドを呼び出してバッファ内のデータを書き出すことを忘れないでください。
  • QImageWriter オブジェクトを破棄する前に、write メソッドを呼び出して画像を書き込むことを忘れないでください。
  • Qt に関する詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。
  • この説明は、Qt GUI 6.7.1 および 4.8 を対象としています。他のバージョンでは、機能や動作が異なる場合があります。


例 1: 単純な画像書き込み

この例では、QImageWriter を使用して PNG 画像を書き込みます。

#include <QImage>
#include <QImageWriter>

int main() {
  // QImage を作成します。
  QImage image(256, 256, QImage::Format_RGB888);

  // 画素データを初期化します。
  for (int y = 0; y < image.height(); ++y) {
    for (int x = 0; x < image.width(); ++x) {
      image.setPixel(x, y, qRgb(x, y, 255 - x - y));
    }
  }

  // QImageWriter を作成します。
  QImageWriter writer("image.png", "PNG");

  // 画像を書き込みます。
  writer.write(image);

  return 0;
}

例 2: デバイスとハンドラの解放

この例では、QFile をデバイスとして使用して画像を書き込み、QImageWriter が破棄されるときにデバイスとハンドラが解放されることを示します。

#include <QFile>
#include <QImage>
#include <QImageWriter>

int main() {
  // QImage を作成します。
  QImage image(256, 256, QImage::Format_RGB888);

  // 画素データを初期化します。
  for (int y = 0; y < image.height(); ++y) {
    for (int x = 0; x < image.width(); ++x) {
      image.setPixel(x, y, qRgb(x, y, 255 - x - y));
    }
  }

  // QFile をデバイスとして使用します。
  QFile device("image.png");
  if (!device.open(QIODevice::WriteOnly)) {
    return 1;
  }

  // QImageWriter を作成します。
  QImageWriter writer(&device, "PNG");

  // 画像を書き込みます。
  writer.write(image);

  // デバイスとハンドラが解放されます。
  device.close();

  return 0;
}

例 3: デバイスの破棄

この例では、deleteDevice フラグを true に設定して、QImageWriter が破棄されるときにデバイスも破棄されることを示します。

#include <QFile>
#include <QImage>
#include <QImageWriter>

int main() {
  // QImage を作成します。
  QImage image(256, 256, QImage::Format_RGB888);

  // 画素データを初期化します。
  for (int y = 0; y < image.height(); ++y) {
    for (int x = 0; x < image.width(); ++x) {
      image.setPixel(x, y, qRgb(x, y, 255 - x - y));
    }
  }

  // QFile をデバイスとして使用します。
  QFile device("image.png");
  if (!device.open(QIODevice::WriteOnly)) {
    return 1;
  }

  // deleteDevice フラグを true に設定します。
  QImageWriter writer(&device, "PNG");
  writer.setDeleteDevice(true);

  // 画像を書き込みます。
  writer.write(image);

  // デバイスが破棄されます。
}
  • この説明は、Qt GUI 6.7.1 および 4.8 を対象としています。


QImageWriter オブジェクトを破棄するもう 1 つの方法は、delete 演算子を使用することです。

QImageWriter* writer = new QImageWriter("image.png", "PNG");
writer->write(image);
delete writer;

この方法を使用すると、QImageWriter オブジェクトが破棄され、リソースが解放されます。

ただし、delete 演算子を使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。

  • デバイスが破棄される前に、flush メソッドを呼び出してバッファ内のデータを書き出すことを忘れないでください。
  • オブジェクトが破棄される前に、write メソッドを呼び出して画像を書き込むことを忘れないでください。

delete 演算子を使用する代わりに、QSharedPointer または std::unique_ptr などのスマートポインタを使用することもできます。

std::unique_ptr<QImageWriter> writer(new QImageWriter("image.png", "PNG"));
writer->write(image);

スマートポインタを使用すると、オブジェクトの生存期間を管理し、自動的に解放することができます。

  • オブジェクトの生存期間を管理する必要がある場合は、スマートポインタを使用するのが良いでしょう。
  • オブジェクトを一時的に使用する場合は、delete 演算子を使用するのが簡単です。
  • オブジェクト指向プログラミングの概念に関する詳細については、C++ チュートリアルを参照してください。
  • この説明は、C++ を対象としています。他の言語では、構文や動作が異なる場合があります。