【超便利】Qt Widgets：ダイアログオプション設定の決定版！QInputDialog::setOption()の使い方

QInputDialog::setOption() メソッドは、Qt Widgets ライブラリで提供される QInputDialog クラスを使用して表示されるダイアログの動作を制御するために使用されます。このメソッドは、ダイアログの外観や機能に影響を与えるさまざまなオプションを設定することができます。

オプションの種類

QInputDialog::setOption() メソッドで設定できるオプションは、次のカテゴリに分類されます。

動作オプション
ダイアログの動作を制御します。たとえば、ダイアログが модаレスかどうか、ヘルプボタンを表示するかどうかなどを設定できます。
入力オプション
入力フィールドの種類、入力値の範囲、入力値のデフォルト値などを設定します。
表示オプション
ダイアログのタイトル、ラベルテキスト、ボタンのテキストなどを設定します。

オプションの設定方法

QInputDialog::setOption() メソッドは、次の構文で使用されます。

void QInputDialog::setOption(QInputDialog::InputDialogOption option, bool on = true);

このメソッドには、2 つの引数があります。

on: オプションを有効にするかどうかを表す bool 型の値。
option: 設定するオプションを表す QInputDialog::InputDialogOption 型の値。

オプションの例

次の例では、QInputDialog::setOption() メソッドを使用して、ダイアログのタイトルとラベルテキストを設定する方法を示します。

QInputDialog dialog;

dialog.setOption(QInputDialog::UseCustomTitle, true);
dialog.setWindowTitle("My Custom Title");

dialog.setOption(QInputDialog::LabelText, true);
dialog.setLabelText("Enter your name:");

この例では、UseCustomTitle オプションを true に設定することで、カスタムタイトルを使用するようにダイアログを設定しています。次に、setWindowTitle() メソッドを使用して、タイトルを "My Custom Title" に設定しています。

同様に、LabelText オプションを true に設定することで、ラベルテキストを使用するようにダイアログを設定しています。次に、setLabelText() メソッドを使用して、ラベルテキストを "Enter your name:" に設定しています。

QInputDialog::setOption() メソッドの詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。

オプションの設定方法については、QInputDialog クラスのドキュメントを参照してください。
複数のオプションを設定するには、QInputDialog::setOptions() メソッドを使用することもできます。
QInputDialog::setOption() メソッドは、ダイアログが表示される前に呼び出す必要があります。

例 1: カスタムタイトルとラベルテキストの設定

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QInputDialog>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QInputDialog dialog;

  // カスタムタイトルを設定
  dialog.setOption(QInputDialog::UseCustomTitle, true);
  dialog.setWindowTitle("My Custom Title");

  // ラベルテキストを設定
  dialog.setOption(QInputDialog::LabelText, true);
  dialog.setLabelText("Enter your name:");

  // テキスト入力フィールドを追加
  QString text = dialog.getText(0, "Input", "Default Name");

  if (!text.isEmpty()) {
    QMessageBox::information(0, "Input", "Your name is: " + text);
  }

  return app.exec();
}

例 2: 入力値の範囲を設定

この例では、QInputDialog::setOption() メソッドを使用して、入力値の範囲を設定する方法を示します。

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QInputDialog>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QInputDialog dialog;

  // 最小値と最大値を設定
  dialog.setOption(QInputDialog::IntValueMinimum, 10);
  dialog.setOption(QInputDialog::IntValueMaximum, 100);

  // 整数入力フィールドを追加
  int value = dialog.getInt(0, "Input", 50);

  if (value != 0) {
    QMessageBox::information(0, "Input", "You entered: " + QString::number(value));
  }

  return app.exec();
}

例 3: ヘルプボタンの表示

この例では、QInputDialog::setOption() メソッドを使用して、ヘルプボタンを表示する方法を示します。

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QInputDialog>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QInputDialog dialog;

  // ヘルプボタンを表示
  dialog.setOption(QInputDialog::ShowHelpButton, true);

  // テキスト入力フィールドを追加
  QString text = dialog.getText(0, "Input", "Default Name");

  if (!text.isEmpty()) {
    QMessageBox::information(0, "Input", "Your name is: " + text);
  }

  return app.exec();
}

コンストラクタを使用する
- 特定のオプションを頻繁に使用する場合は、QInputDialog コンストラクタを使用してオプションを直接設定することができます。
- 利点: コードが簡潔で読みやすくなります。
- 欠点: すべてのオプションを個別に設定する必要があるため、柔軟性に欠けます。

QInputDialog dialog(parent, Qt::WindowFlags(),
                   QInputDialog::UseCustomTitle | QInputDialog::LabelText);
dialog.setWindowTitle("My Custom Title");
dialog.setLabelText("Enter your name:");

QDialog クラスを使用する
- より高度なカスタマイズが必要な場合は、QDialog クラスを使用して独自のダイアログを作成することができます。
- 利点: ダイアログの外観と動作を完全に制御できます。
- 欠点: QInputDialog よりも複雑で時間がかかります。

QDialog dialog(parent);
dialog.setWindowTitle("My Custom Dialog");

QLabel label("Enter your name:");
QLineEdit lineEdit;

QVBoxLayout layout(&dialog);
layout.addWidget(&label);
layout.addWidget(&lineEdit);

QDialogButtonBox buttons(QDialogButtonBox::Ok | QDialogButtonBox::Cancel);
layout.addWidget(&buttons);

if (dialog.exec() == QDialog::Accepted) {
  QString text = lineEdit.text();
  // ...
}

フォームビルダーを使用する
- Qt Creator などの IDE には、ドラッグアンドドロップで GUI を作成できるフォームビルダーが含まれています。
- 利点: 視覚的にダイアログを設計することができ、コード量を減らすことができます。
- 欠点: コード生成されたコードは冗長で読みづらい場合があります。

適切な方法を選択するには、各方法の長所と短所を比較検討することが重要です。
使用する方法は、プロジェクトの要件と開発者の好みによって異なります。
ダイアログオプションを設定する方法は他にもいくつかあります。