【必見】Qt Widgets: ダイアログを駆使するQInputDialog::setVisible()の使い方とサンプルコード集

QInputDialog::setVisible()は、Qt Widgetsライブラリで提供されるQInputDialogクラスのメソッドであり、ダイアログウィンドウの可視性を制御します。このメソッドを使用することで、ダイアログウィンドウを表示したり非表示にしたりすることができ、ユーザーインターフェースの操作性を向上させることができます。

基本的な使い方

QInputDialog dialog;
dialog.setVisible(true); // ダイアログウィンドウを表示

上記のコードは、QInputDialogオブジェクトを作成し、setVisible()メソッドを呼び出してtrueに設定することで、ダイアログウィンドウを表示します。

QInputDialog dialog;
dialog.setVisible(false); // ダイアログウィンドウを非表示

同様に、setVisible()メソッドを呼び出してfalseに設定することで、ダイアログウィンドウを非表示にすることができます。

オプション

setVisible()メソッドは、オプションパラメータを受け取ることができます。このパラメータは、ダイアログウィンドウを表示する際のアニメーション効果を制御するために使用されます。

QInputDialog dialog;
dialog.setVisible(true, Qt::WA_AnimateDuration); // アニメーション効果付きで表示

上記のコードは、WA_AnimateDurationフラグをsetVisible()メソッドに渡すことで、ダイアログウィンドウを表示する際にアニメーション効果を適用します。

• ダイアログウィンドウが表示されている間、他のウィンドウとの操作は制限されます。モーダル状態をfalseに設定することで、ダイアログウィンドウが表示されている間でも他のウィンドウを操作できるようにすることができます。
• QInputDialog::setVisible()メソッドは、ダイアログウィンドウのモーダル状態に影響を与えません。モーダル状態は、setModal()メソッドを使用して設定する必要があります。

例

以下の例は、QInputDialog::setVisible()メソッドを使用して、ユーザーから名前と年齢を入力させるダイアログウィンドウを作成する方法を示しています。

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QInputDialog>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QString name;
  bool ok;

  name = QInputDialog::getText(nullptr, "名前の入力", "名前を入力してください:", &ok);

  if (ok) {
    int age;
    age = QInputDialog::getInt(nullptr, "年齢の入力", "年齢を入力してください:", 0, 0, 150, &ok);

    if (ok) {
      QMessageBox::information(nullptr, "入力情報", "名前: " + name + "\n年齢: " + QString::number(age));
    }
  }

  return app.exec();
}

このコードを実行すると、以下のダイアログウィンドウが表示されます。

ユーザーが名前と年齢を入力してOKボタンをクリックすると、入力された情報がメッセージボックスに表示されます。

---

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QInputDialog>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QString name;
  bool ok;

  // 名前を入力するダイアログを表示
  name = QInputDialog::getText(nullptr, "名前の入力", "名前を入力してください:", &ok);

  if (ok) {
    int age;

    // 年齢を入力するダイアログを表示
    age = QInputDialog::getInt(nullptr, "年齢の入力", "年齢を入力してください:", 0, 0, 150, &ok);

    if (ok) {
      // 入力された情報を出力
      QMessageBox::information(nullptr, "入力情報", "名前: " + name + "\n年齢: " + QString::number(age));
    }
  }

  return app.exec();
}

例 2: ファイル選択ダイアログ

この例では、QInputDialog::setVisible() メソッドを使用して、ファイル選択ダイアログを表示します。

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QInputDialog>
#include <QFileDialog>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QString fileName;
  bool ok;

  // ファイル選択ダイアログを表示
  fileName = QFileDialog::getOpenFileName(nullptr, "ファイルを開く", "", "*.txt");

  if (!fileName.isEmpty()) {
    // 選択されたファイル名を出力
    QMessageBox::information(nullptr, "ファイル選択", "選択されたファイル: " + fileName);
  }

  return app.exec();
}

例 3: カラー選択ダイアログ

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QInputDialog>
#include <QColorDialog>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QColor color;
  bool ok;

  // カラー選択ダイアログを表示
  color = QColorDialog::getColor(nullptr, "色を選択", QColor(Qt::red));

  if (color.isValid()) {
    // 選択された色を出力
    QMessageBox::information(nullptr, "色選択", "選択された色: " + color.name());
  }

  return app.exec();
}

これらの例は、QInputDialog::setVisible() メソッドを使用して様々なダイアログウィンドウを表示する方法を示しています。

• ダイアログウィンドウのオプションをカスタマイズするには、QInputDialogクラスの他のメソッドを使用できます。
• ダイアログウィンドウのタイトルやメッセージは、必要に応じて変更できます。
• 各例では、ok 変数を使用してダイアログウィンドウの入力結果を確認しています。

---

代替方法

• show() メソッド: QWidget クラスの show() メソッドを使用して、ダイアログウィンドウを表示できます。この方法は、モーダル状態を設定する必要がない場合や、ダイアログウィンドウの位置を自由に設定したい場合に適しています。

QInputDialog dialog;
dialog.show(); // ダイアログウィンドウを表示

• exec() メソッド: QDialog クラスの exec() メソッドを使用して、ダイアログウィンドウを表示し、ユーザー入力結果を取得できます。この方法は、モーダル状態を設定する必要があり、ユーザー入力結果を処理する必要がある場合に適しています。

QInputDialog dialog;
int result = dialog.exec(); // ダイアログウィンドウを表示し、結果を取得

• open() メソッド: QDialog クラスの open() メソッドを使用して、ダイアログウィンドウを開き、ユーザー入力結果を非同期で取得できます。この方法は、ユーザー入力結果をすぐに必要とせず、他のタスクを処理したい場合に適しています。

QInputDialog dialog;
QObject::connect(&dialog, &QDialog::finished, &myWidget, &MyWidget::handleDialogFinished);
dialog.open(); // ダイアログウィンドウを開く

それぞれの方法の比較

メソッド	長所	短所
setVisible()	シンプルで使いやすい	モーダル状態を設定できない
show()	モーダル状態を設定する必要がない	ユーザー入力結果を取得できない
exec()	モーダル状態を設定できる	ユーザー入力結果を処理する必要がある
open()	ユーザー入力結果を非同期で取得できる	複雑なコードが必要

状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。

• ユーザー入力結果をすぐに必要とせず、他のタスクを処理したい場合は、open() メソッドを使用します。
• モーダル状態を設定する必要があり、ユーザー入力結果を処理する必要がある場合は、exec() メソッドを使用します。
• モーダル状態を設定する必要がなく、ユーザー入力結果を取得する必要がない場合は、setVisible() メソッドが最もシンプルで使いやすい方法です。

• ダイアログウィンドウの外観や動作をカスタマイズするには、スタイルシートを使用できます。
• QInputDialog クラスは、他にも様々なメソッドを提供しています。詳細は Qt ドキュメントを参照してください。