Qt Widgetsでワンランク上のUIを実現！QGraphicsItem::graphicsEffect()でアイテムに効果を適用する方法

QGraphicsItem::graphicsEffect() は、Qt Widgetsライブラリにおける重要なメソッドの一つです。このメソッドは、QGraphicsItemオブジェクトに適用されているQGraphicsEffectオブジェクトを取得するために使用されます。QGraphicsEffectオブジェクトは、視覚効果をアイテムに適用するために使用されます。

使用方法

QGraphicsEffect* effect = item->graphicsEffect();

このコードは、itemという名前のQGraphicsItemオブジェクトに適用されているQGraphicsEffectオブジェクトを取得し、effectという変数に格納します。

例

次の例は、QGraphicsPixmapItemオブジェクトにQDropShadowEffectオブジェクトを適用し、その効果を削除する方法を示しています。

QGraphicsPixmapItem* item = new QGraphicsPixmapItem(QPixmap("image.png"));
scene->addItem(item);

QGraphicsDropShadowEffect* effect = new QGraphicsDropShadowEffect();
effect->setBlurRadius(10.0);
effect->setColor(Qt::black);
item->setGraphicsEffect(effect);

// ... 後で効果を削除する

item->setGraphicsEffect(nullptr);

効果をアイテムから削除するには、QGraphicsItem::setGraphicsEffect(nullptr) メソッドを使用する必要があります。
効果をアイテムに適用するには、QGraphicsItem::setGraphicsEffect() メソッドを使用する必要があります。
QGraphicsItem::graphicsEffect() メソッドは、const メソッドです。つまり、このメソッドを呼び出すと、アイテムの効果が変更されることはありません。

例 1: ぼかし効果を適用

この例では、QGraphicsPixmapItem に QBlurEffect 効果を適用し、画像をぼかします。

#include <QApplication>
#include <QGraphicsScene>
#include <QGraphicsView>
#include <QGraphicsPixmapItem>
#include <QBlurEffect>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    // シーンとビューを作成
    QGraphicsScene scene;
    QGraphicsView view(&scene);

    // 画像アイテムを作成
    QPixmap pixmap("image.png");
    QGraphicsPixmapItem* item = new QGraphicsPixmapItem(pixmap);

    // ぼかし効果を作成
    QBlurEffect* effect = new QBlurEffect;
    effect->setBlurRadius(5.0); // ぼかしの強さを設定

    // 効果をアイテムに適用
    item->setGraphicsEffect(effect);

    // アイテムをシーンに追加
    scene.addItem(item);

    // ビューを表示
    view.show();

    return app.exec();
}

例 2: ドロップシャドウ効果を適用

この例では、QGraphicsEllipseItem に QDropShadowEffect 効果を適用し、影を落とします。

#include <QApplication>
#include <QGraphicsScene>
#include <QGraphicsView>
#include <QGraphicsEllipseItem>
#include <QDropShadowEffect>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    // シーンとビューを作成
    QGraphicsScene scene;
    QGraphicsView view(&scene);

    // 楕円アイテムを作成
    QGraphicsEllipseItem* item = new QGraphicsEllipseItem(QRectF(0, 0, 100, 70));

    // ドロップシャドウ効果を作成
    QDropShadowEffect* effect = new QDropShadowEffect;
    effect->setBlurRadius(10.0); // ぼかしの強さを設定
    effect->setColor(Qt::black);  // 影の色を設定

    // 効果をアイテムに適用
    item->setGraphicsEffect(effect);

    // アイテムをシーンに追加
    scene.addItem(item);

    // ビューを表示
    view.show();

    return app.exec();
}

シーンを **QGraphicsView::show()` メソッドを使用して表示します。
作成した効果を **QGraphicsItem::setGraphicsEffect()` メソッドを使用してアイテムに適用します。
QBlurEffect または QDropShadowEffect オブジェクトを作成し、効果を設定します。
QGraphicsPixmapItem または QGraphicsEllipseItem オブジェクトを作成し、シーンに追加します。
上記のコードは、QApplication オブジェクトを作成し、QGraphicsScene と QGraphicsView オブジェクトを作成します。

Qt Widgets には、さまざまな視覚効果が用意されています。詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。
これらの例は、**QGraphicsItem::graphicsEffect()` 関数を使用して効果を適用する方法を示すだけです。

**QGraphicsItem::graphicsEffect()` メソッドは、Qt Widgets ライブラリにおける重要なメソッドの一つです。このメソッドは、QGraphicsItem オブジェクトに適用されている QGraphicsEffect オブジェクトを取得するために使用されます。QGraphicsEffect オブジェクトは、視覚効果をアイテムに適用するために使用されます。

しかし、状況によっては **QGraphicsItem::graphicsEffect()メソッド以外の方法で効果を取得したい場合があります。以下では、**QGraphicsItem::graphicsEffect() の代替方法をいくつか紹介します。

代替方法

QGraphicsItem::sharedGraphicsEffect()` メソッドを使用する

**QGraphicsItem::sharedGraphicsEffect()メソッドは、アイテムに適用されている共有効果を取得します。共有効果は、複数のアイテム間で共有できる効果です。**QGraphicsItem::graphicsEffect() メソッドと異なり、このメソッドはアイテムに個別に適用されている効果のみを取得します。

QGraphicsEffect* effect = item->sharedGraphicsEffect();

QGraphicsItem::isAncestorOf(QGraphicsEffect) メソッドを使用する*

QGraphicsItem::isAncestorOf(QGraphicsEffect) メソッドは、アイテムが指定された効果の祖先かどうかを判定します。* このメソッドを使用して、アイテムに適用されている効果をすべて列挙することができます。

QList<QGraphicsEffect*> effects = item->effects();
for (QGraphicsEffect* effect : effects) {
    // ... 効果ごとに処理を行う
}

QGraphicsItem::scene() メソッドを使用してシーンから効果を取得する

QGraphicsItem::scene() メソッドは、アイテムが属するシーンを取得します。 シーンには、シーン内のすべてのアイテムに適用されるグローバル効果が設定できます。**QGraphicsItem::graphicsEffect()` メソッドと異なり、このメソッドはアイテムに個別に適用されている効果のみを取得しません。

QGraphicsScene* scene = item->scene();
QGraphicsEffect* effect = scene->graphicsEffect();

詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。
どの方法を使用するかは、具体的な状況によって異なります。
上記の代替方法は、それぞれ異なる状況で役立ちます。