【初心者向け】Qt Widgetsでインデックスの隠蔽を自由自在に操る！QAbstractItemView::isIndexHidden()の使い方

QAbstractItemView::isIndexHidden() メソッドは、指定されたインデックスがビューで隠れているかどうかを確認するために使用されます。これは、モデル内のデータがビューに表示されない場合に役立ちます。

構文

bool QAbstractItemView::isIndexHidden(const QModelIndex &index) const;

パラメータ

• index: 検査対象のインデックス

戻り値

• インデックスが隠れている場合は true、そうでない場合は false を返します。

QModelIndex index = model->index(row, column);
if (view->isIndexHidden(index)) {
    // インデックスは隠れています
} else {
    // インデックスは表示されています
}

• インデックスが隠れている場合、QAbstractItemView::setRowHidden() や QAbstractItemView::setColumnHidden() などのメソッドを使用して表示することができます。
• インデックスが隠れているかどうかは、ビューの状態とモデルのデータによって決まります。

---

インデックスが隠れているかどうかを確認する

#include <QApplication>
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
#include <QTableView>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    // モデルを作成
    QStandardItemModel model;
    model.setColumnCount(3);
    model.setRowCount(10);

    // ビューを作成
    QTableView view;
    view.setModel(&model);

    // インデックスを作成
    QModelIndex index = model.index(5, 2);

    // インデックスが隠れているかどうかを確認
    if (view.isIndexHidden(index)) {
        qDebug() << "インデックスは隠れています";
    } else {
        qDebug() << "インデックスは表示されています";
    }

    return app.exec();
}

インデックスを隠す

#include <QApplication>
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
#include <QTableView>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    // モデルを作成
    QStandardItemModel model;
    model.setColumnCount(3);
    model.setRowCount(10);

    // ビューを作成
    QTableView view;
    view.setModel(&model);

    // インデックスを作成
    QModelIndex index = model.index(5, 2);

    // インデックスを隠す
    view.setRowHidden(5, true);

    // インデックスが隠れているかどうかを確認
    if (view.isIndexHidden(index)) {
        qDebug() << "インデックスは隠れています";
    } else {
        qDebug() << "インデックスは表示されています";
    }

    return app.exec();
}

このコードは、モデル内のインデックスをビューで隠す例です。インデックスが隠されると "インデックスは隠れています" と出力されます。

#include <QApplication>
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
#include <QTableView>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    // モデルを作成
    QStandardItemModel model;
    model.setColumnCount(3);
    model.setRowCount(10);

    // ビューを作成
    QTableView view;
    view.setModel(&model);

    // インデックスを作成
    QModelIndex index = model.index(5, 2);

    // インデックスを隠す
    view.setRowHidden(5, true);

    // インデックスを表示する
    view.setRowHidden(5, false);

    // インデックスが隠れているかどうかを確認
    if (view.isIndexHidden(index)) {
        qDebug() << "インデックスは隠れています";
    } else {
        qDebug() << "インデックスは表示されています";
    }

    return app.exec();
}

このコードは、モデル内のインデックスをビューで表示する例です。インデックスが表示されると "インデックスは表示されています" と出力されます。

---

QModelIndex::isHidden()

このメソッドは、モデル内のインデックスが隠れているかどうかを確認します。ビューの状態とは関係なく、モデル自体に基づいて判断するため、より汎用性の高い方法です。

利点

• モデル内のすべてのインデックスに適用できる
• ビューの状態に依存しない

欠点

• ビューで表示されているかどうかは判断できない

例

QModelIndex index = model->index(row, column);
if (index.isHidden()) {
    // インデックスは隠れています
} else {
    // インデックスは表示されています (ただし、ビューで表示されているかどうかは不明)
}

カスタムデリゲートを使用する

カスタムデリゲートを使用すると、インデックスがレンダリングされるかどうかを独自に制御できます。これは、複雑な隠蔽ロジックが必要な場合に役立ちます。

利点

• インデックスがレンダリングされるかどうかを完全に制御できる
• 複雑な隠蔽ロジックを記述できる

欠点

• カスタムデリゲートの作成と実装が必要

例

class MyDelegate : public QItemDelegate
{
public:
    bool paint(QPainter *painter, const QStyleOptionViewItem &option, const QModelIndex &index) const override
    {
        // インデックスが隠れているかどうかを判断する
        if (isIndexHidden(index)) {
            return false; // インデックスをレンダリングしない
        }

        // 標準のペイント処理を実行
        return QItemDelegate::paint(painter, option, index);
    }

private:
    bool isIndexHidden(const QModelIndex &index) const;
};

QAbstractProxyModelを使用する

QAbstractProxyModelを使用すると、モデルデータをフィルタリングしたり変換したりすることができます。これは、特定の条件に基づいてインデックスを隠蔽する場合に役立ちます。

利点

• モデルデータをフィルタリングしたり変換したりできる
• 特定の条件に基づいてインデックスを隠蔽できる

欠点

• QAbstractProxyModelの作成と実装が必要

例

class MyProxyModel : public QAbstractProxyModel
{
protected:
    bool shouldHide(const QModelIndex &sourceIndex) const override
    {
        // インデックスが隠されているかどうかを判断する条件を記述
        if (/* 条件が満たされる */) {
            return true; // インデックスを隠す
        }

        return false; // インデックスを表示する
    }
};

これらの代替方法はそれぞれ異なる利点と欠点があるため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。

• コードの複雑性: カスタムデリゲートや QAbstractProxyModel を使用すると、コードが複雑になる可能性があります。
• パフォーマンス: 大規模なモデルの場合は、QAbstractItemView::isIndexHidden() メソッドよりもカスタムデリゲートや QAbstractProxyModel を使用するとパフォーマンスが低下する可能性があります。