FindosgSim: osgSimを簡単にプロジェクトに統合
FindosgSimは、CMake 3.30.0-rc2以降で使用できるCMakeモジュールです。OpenSceneGraph(OSG)のシミュレーション機能であるosgSimをプロジェクトに統合するために使用されます。
使用方法
FindosgSimを使用するには、以下の手順が必要です。
CMakeLists.txt
ファイルに以下の行を追加します。
find_package(OSG REQUIRED)
find_package(osgSim REQUIRED)
- プロジェクトに必要なOSGSimライブラリとヘッダーファイルをリンクします。
target_link_libraries(your_target osgSim)
include_directories(${OSG_INCLUDE_DIRS})
オプション
FindosgSimには、以下のオプションが用意されています。
OSG_SIM_LIBRARIES
: osgSimライブラリを指定します。OSG_SIM_INCLUDE_DIRS
: osgSimのヘッダーファイルディレクトリを指定します。OSG_SIM_PATH
: osgSimのインストールディレクトリを指定します。OSG_SIM_REQUIRED
: osgSimが必須かどうかを設定します。(デフォルト: ON)
例
以下の例は、FindosgSimを使用してosgSimをプロジェクトに統合する方法を示しています。
cmake_minimum_required(VERSION 3.30.0-rc2)
project(your_project)
find_package(OSG REQUIRED)
find_package(osgSim REQUIRED)
add_executable(your_executable your_source.cpp)
target_link_libraries(your_executable osgSim)
include_directories(${OSG_INCLUDE_DIRS})
- osgSimは、Producerモジュールが必要な場合にのみ使用できます。
- FindosgSimを使用するには、OpenGLとOpenThreadsがインストールされている必要があります。
cmake_minimum_required(VERSION 3.30.0-rc2)
project(your_project)
find_package(OSG REQUIRED)
find_package(osgSim REQUIRED)
add_executable(your_executable your_source.cpp)
target_link_libraries(your_executable osgSim)
include_directories(${OSG_INCLUDE_DIRS})
説明
cmake_minimum_required(VERSION 3.30.0-rc2)
: CMake の最小バージョンを 3.30.0-rc2 に設定します。project(your_project)
: プロジェクト名を "your_project" に設定します。find_package(OSG REQUIRED)
: OGC ライブラリを必須ライブラリとして検索します。find_package(osgSim REQUIRED)
: osgSim ライブラリを必須ライブラリとして検索します。add_executable(your_executable your_source.cpp)
: "your_source.cpp" ファイルから実行可能ファイル "your_executable" を作成します。target_link_libraries(your_executable osgSim)
: "your_executable" に osgSim ライブラリをリンクします。include_directories(${OSG_INCLUDE_DIRS})
: OGC ヘッダーファイルディレクトリをインクルードパスに追加します。
- osgSim は、Producer モジュールが必要な場合にのみ使用できます。
- osgSim を使用する前に、OpenGL と OpenThreads がインストールされていることを確認してください。
Q: FindosgSim を使用するには、どのような環境が必要ですか?
A: FindosgSim を使用するには、以下の環境が必要です。
- OpenThreads
- OpenGL
- CMake 3.30.0-rc2 以降
Q: osgSim はどのような機能を提供しますか?
A: osgSim は、OpenSceneGraph にシミュレーション機能を追加するライブラリです。具体的には、以下の機能を提供します。
- パートクルシミュレーション
- 衝突検出
- アニメーション
- 物理シミュレーション
Q: osgSim を使用するプロジェクトの例はありますか?
A: osgSim を使用するプロジェクトの例としては、以下のものがあります。
- 科学可視化
- 仮想現実アプリケーション
- ゲーム開発
- ロボットシミュレーション
手動でライブラリとヘッダーファイルをインクルードする
FindosgSim を使わずに、osgSim ライブラリとヘッダーファイルをプロジェクトに手動でインクルードすることもできます。
手順
- osgSim のインストールディレクトリを特定します。
- osgSim ライブラリとヘッダーファイルをプロジェクトにコピーします。
- プロジェクトの
CMakeLists.txt
ファイルに以下の行を追加します。
target_link_libraries(your_target osgSim)
include_directories(${OSG_INCLUDE_DIRS})
例
cmake_minimum_required(VERSION 3.30.0-rc2)
project(your_project)
# osgSim ライブラリとヘッダーファイルを /path/to/osgSim にインストールします。
set(OSG_SIM_DIR /path/to/osgSim)
add_executable(your_executable your_source.cpp)
target_link_libraries(your_executable ${OSG_SIM_DIR}/lib/osgSim.a)
include_directories(${OSG_SIM_DIR}/include)
利点
- プロジェクトのビルドシステムをより細かく制御できる。
- FindosgSim をインストールする必要がない。
欠点
- ライブラリとヘッダーファイルをプロジェクトに手動でコピーする必要がある。
- osgSim のインストールディレクトリを自分で特定する必要がある。
CMakeLists.txt ファイルに直接 osgSim コードを記述する
FindosgSim または手動でのライブラリとヘッダーファイルのインクルードを使わずに、CMakeLists.txt ファイルに osgSim コードを直接記述することもできます。
例
cmake_minimum_required(VERSION 3.30.0-rc2)
project(your_project)
# osgSim コードを CMakeLists.txt ファイルに直接記述します。
set(OSG_SIM_INCLUDE_DIRS
${CMAKE_CURRENT_SOURCE_DIR}/osgSim/include)
set(OSG_SIM_LIBRARIES
${CMAKE_CURRENT_SOURCE_DIR}/osgSim/lib/osgSim.a)
add_executable(your_executable your_source.cpp)
target_link_libraries(your_executable ${OSG_SIM_LIBRARIES})
include_directories(${OSG_SIM_INCLUDE_DIRS})
利点
- プロジェクトのビルドシステムを完全に制御できる。
- FindosgSim または手動でのライブラリとヘッダーファイルのインクルードが不要。
欠点
- CMakeLists.txt ファイルが複雑になる可能性がある。
- osgSim コードをプロジェクトにコピーする必要がある。
サードパーティの CMake モジュールを使用する
FindosgSim 以外にも、osgSim をプロジェクトに統合するためのサードパーティの CMake モジュールがいくつかあります。
利点
- 他のプロジェクトで使用されている可能性がある。
- FindosgSim よりも柔軟性がある場合がある。
欠点
- すべてのプロジェクトで利用可能とは限らない。
- FindosgSim よりも複雑な場合がある。
FindosgSim は、CMake で osgSim をプロジェクトに統合するための便利なモジュールですが、上記の代替方法も検討する価値があります。