OSG開発の悩みを解決!CMakeモジュールFindosgViewerでOSG Viewerコンポーネントの設定を楽々マスター
FindosgViewerは、CMakeのモジュールの一つで、OpenSceneGraph(OSG)ライブラリのViewerコンポーネントを簡単に検出および設定するためのツールです。OSGは、3Dグラフィックスアプリケーション開発のためのオープンソースライブラリです。
機能
FindosgViewerは以下の機能を提供します。
- OSG Viewerコンポーネントを使用するプロジェクトに必要な設定を生成します。
- Viewerコンポーネントに必要なライブラリとヘッダーファイルをリンクします。
- OSG Viewerコンポーネントのパスを自動的に検出します。
使用方法
FindosgViewerを使用するには、以下の手順に従います。
- CMakeLists.txtファイルにFindosgViewerモジュールをロードします。
find_package(OSG REQUIRED COMPONENTS Viewer)
- OSG Viewerコンポーネントを使用するターゲットを指定します。
target_link_libraries(my_target osgViewer)
例
以下の例は、FindosgViewerを使用して、OSG Viewerコンポーネントを使用するシンプルなアプリケーションをビルドする方法を示しています。
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
project(my_app)
find_package(OSG REQUIRED COMPONENTS Viewer)
add_executable(my_app main.cpp)
target_link_libraries(my_app osgViewer)
利点
FindosgViewerを使用すると、OSG Viewerコンポーネントを手動で設定する必要がなくなります。これにより、開発時間を節約し、コードの簡潔さを保つことができます。
注意点
FindosgViewerは、OSG 3.0以降でのみ使用できます。古いバージョンのOSGを使用している場合は、手動で設定する必要があります。
- CMakeモジュールを使用すると、プロジェクトのビルドプロセスを自動化し、異なるプラットフォーム間で移植性を向上させることができます。
- FindosgViewerは、OSG以外にも様々なライブラリを検出および設定するためのCMakeモジュールの1つです。
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
project(my_app)
find_package(OSG REQUIRED COMPONENTS Viewer)
add_executable(my_app main.cpp)
target_link_libraries(my_app osgViewer)
解説
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
: CMake の最小バージョンを 3.10 に設定します。project(my_app)
: プロジェクトの名前を "my_app" に設定します。find_package(OSG REQUIRED COMPONENTS Viewer)
: FindosgViewer モジュールをロードし、OSG ライブラリの Viewer コンポーネントを必須コンポーネントとして検出します。add_executable(my_app main.cpp)
: "main.cpp" ファイルを使用して、"my_app" という名前の実行可能ファイルを作成します。target_link_libraries(my_app osgViewer)
: "my_app" ターゲットに必要なライブラリとして、osgViewer ライブラリを指定します。
main.cpp ファイル
以下の main.cpp
ファイルは、OSG Viewer コンポーネントを使用して、シンプルな 3D シーンを表示する例です。
#include <osg/Viewer>
#include <osg/Geode>
#include <osg/Shape>
int main()
{
// ビューワーを作成します。
osg::Viewer viewer;
// シーングラフを作成します。
osg::ref_ptr<osg::Geode> geode = new osg::Geode;
// 形状を作成します。
osg::ref_ptr<osg::Shape> shape = new osg::Box(osg::Vec3(0.0f, 0.0f, 0.0f), 1.0f, 1.0f, 1.0f);
// 形状をジオードに追加します。
geode->addDrawable(shape.get());
// シーングラフをビューワーに追加します。
viewer.setScene(geode.get());
// メインループを実行します。
viewer.run();
return 0;
}
ビルドと実行
上記のコードをビルドして実行するには、以下のコマンドを実行します。
cmake .
make
./my_app
このコマンドを実行すると、シンプルな 3D シーンが表示されるウィンドウが開きます。
- CMakeモジュールを使用すると、プロジェクトのビルドプロセスを自動化し、異なるプラットフォーム間で移植性を向上させることができます。
- CMake モジュール「FindosgViewer」は、OSG以外にも様々なライブラリを検出および設定するためのモジュールの1つです。
手動で設定する
FindosgViewer を使用せずに、OSG Viewer コンポーネントを手動で設定することもできます。具体的には、以下の手順が必要です。
- OSG Viewer コンポーネントを使用するプロジェクトに必要な設定を生成します。
- Viewer コンポーネントに必要なライブラリとヘッダーファイルをリンクします。
- OSG Viewer コンポーネントのパスを指定します。
以下の例は、手動で設定する方法を示しています。
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
project(my_app)
set(OSG_VIEWER_DIR "/path/to/osg-viewer")
add_executable(my_app main.cpp)
target_link_libraries(my_app ${OSG_VIEWER_DIR}/libosgViewer.so)
target_include_directories(my_app ${OSG_VIEWER_DIR}/include)
別の CMake モジュールを使用する
FindosgViewer 以外にも、OSG Viewer コンポーネントを検出および設定するための CMake モジュールがいくつかあります。代表的なものとしては、以下のものがあります。
- FindOSG: OSG ライブラリ全体を検出および設定します。OSG Viewer コンポーネントも含まれます。
- FindPkgConfig: pkg-config ファイルを使用して、OSG Viewer コンポーネントを検出します。
これらのモジュールを使用するには、それぞれのドキュメントを参照してください。
CMakeLists.txt ファイルを直接編集する
OSG Viewer コンポーネントに必要な設定を、CMakeLists.txt ファイルに直接記述することもできます。これは、最も詳細な制御が必要な場合に役立ちます。
利点と欠点
それぞれの方法には、利点と欠点があります。
FindosgViewer を使用する
- 欠点: OSG 3.0 以降でのみ使用できる。
- 利点: 簡単で、コードが簡潔になる。
手動で設定する
- 欠点: 複雑で、コードが冗長になる。
- 利点: 柔軟性が高い。
別の CMake モジュールを使用する
- 欠点: それぞれのモジュールのドキュメントを理解する必要がある。
- 利点: FindosgViewer よりも機能が豊富なものがある。
- 欠点: 複雑で、エラーが発生しやすい。
- 利点: 最も詳細な制御が可能。