CMakeLists.txtに記述不要!FindSDL_imageモジュールでSDL_imageを手軽に導入


FindSDL_imageは、CMakeと呼ばれるクロスプラットフォームビルドシステムにおけるモジュールであり、SDL_imageライブラリを自動的に検出して設定する機能を提供します。SDL_imageは、SDL(Simple DirectMedia Layer)ライブラリの一部であり、画像ファイルの読み込みと書き込みを可能にする機能を提供します。

機能

FindSDL_imageモジュールは、以下の機能を提供します。

  • SDL_imageライブラリのバージョン情報の取得
  • 必要な変数の設定 (SDL_IMAGE_INCLUDE_DIRS、SDL_IMAGE_LIBRARIES、SDL_IMAGE_FOUNDなど)
  • SDL_imageライブラリのヘッダーファイルとライブラリファイルの自動検出

使用方法

FindSDL_imageモジュールを使用するには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. CMakeLists.txtファイルにFindSDL_imageモジュールを呼び出す。
  2. 必要に応じて、FindSDL_imageモジュールのキャッシュ変数を設定する。
  3. SDL_imageライブラリに依存するターゲットを定義する。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

find_package(SDL_image REQUIRED)

add_executable(my_program my_program.cpp)
target_link_libraries(my_program SDL_image::Image)

上記の例では、FindSDL_imageモジュールが呼び出され、SDL_imageライブラリが自動的に検出されます。その後、my_programという名前の実行可能ファイルが定義され、SDL_imageライブラリにリンクされます。

詳細

FindSDL_imageモジュールの詳細については、CMakeの公式ドキュメントを参照してください。

  • SDL_imageライブラリは、別途インストールする必要があります。
  • FindSDL_imageモジュールは、SDL 2.0以降でのみ使用できます。


cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

find_package(SDL_image REQUIRED)

add_executable(my_program my_program.cpp)
target_link_libraries(my_program SDL_image::Image)

# SDL_imageを使用して画像を読み込む
# SDL_image.h をインクルードする
# SDL_image関数を使用する

例2: SDL_imageを使用して画像を書き込む

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

find_package(SDL_image REQUIRED)

add_executable(my_program my_program.cpp)
target_link_libraries(my_program SDL_image::Image)

# SDL_imageを使用して画像を書き込む
# SDL_image.h をインクルードする
# SDL_image関数を使用する
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

find_package(SDL_image REQUIRED)

add_executable(my_program my_program.cpp)
target_link_libraries(my_program SDL_image::Image)

# SDL_imageを使用して画像を処理する
# SDL_image.h をインクルードする
# SDL_image関数を使用する


手動設定

FindSDL_imageモジュールを使用せずに、SDL_imageライブラリを手動で設定することも可能です。具体的には、以下の手順を実行する必要があります。

  • SDL_imageライブラリに依存するターゲットを定義する。
  • CMakeLists.txtファイルで、必要な変数を設定する。
    • SDL_IMAGE_INCLUDE_DIRS: SDL_imageライブラリのヘッダーファイルの場所
    • SDL_IMAGE_LIBRARIES: SDL_imageライブラリのライブラリファイルの場所
    • SDL_IMAGE_FOUND: SDL_imageライブラリが検出されたことを示すフラグ
  • SDL_imageライブラリのヘッダーファイルとライブラリファイルの場所を特定する。

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

set(SDL_IMAGE_INCLUDE_DIRS "/path/to/SDL_image/include")
set(SDL_IMAGE_LIBRARIES "/path/to/SDL_image/lib/libSDL2_image.so")

add_executable(my_program my_program.cpp)
target_link_libraries(my_program ${SDL_IMAGE_LIBRARIES})

set(SDL_IMAGE_FOUND TRUE)

別のモジュールを使用する

FindSDL_imageモジュール以外にも、SDL_imageライブラリを検出するためのモジュールがいくつか存在します。例えば、以下のようなモジュールが利用可能です。

カスタムモジュールを作成する

独自のニーズに合ったカスタムモジュールを作成することも可能です。これは、FindSDL_imageモジュールの機能を拡張したり、特定の環境に合わせてカスタマイズしたりする場合に役立ちます。

カスタムモジュールの作成例

cmake_minimum_required(VERSION 3.10)

function(find_sdl_image)
    # SDL_imageライブラリのヘッダーファイルとライブラリファイルの場所を特定する
    # 必要に応じて、環境変数やシステムコマンドを使用する

    # 必要な変数を設定する
    set(SDL_IMAGE_INCLUDE_DIRS "/path/to/SDL_image/include")
    set(SDL_IMAGE_LIBRARIES "/path/to/SDL_image/lib/libSDL2_image.so")
    set(SDL_IMAGE_FOUND TRUE)

    # SDL_imageライブラリに依存するターゲットを定義する
    add_executable(my_program my_program.cpp)
    target_link_libraries(my_program ${SDL_IMAGE_LIBRARIES})
endfunction()

find_sdl_image()

注意事項

FindSDL_imageモジュールの代替方法を使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。

  • カスタムモジュールを作成する場合は、CMakeに関する十分な知識が必要です。
  • 使用するモジュールや方法によって、設定方法が異なる場合があります。