cmake_minimum_required()だけじゃない?CMakeバージョン管理の代替アプローチ
cmake_minimum_required()
の役割と重要性
cmake_minimum_required(VERSION <min_version> [FATAL_ERROR])
このコマンドの主な役割は以下の通りです。
-
<min_version>
には、3.10
や3.20
のように、プロジェクトをビルドするために最低限必要となる CMake のバージョンを指定します。- もし、ユーザーがプロジェクトをビルドしようとしている CMake のバージョンが、指定された
<min_version>
よりも古い場合、CMake はエラーを発生させてビルドプロセスを停止します。これにより、「このプロジェクトは新しいCMakeの機能を使用しているので、古いCMakeではビルドできません」ということを明確に伝えることができます。
-
ポリシー設定の更新
- CMake には、バージョンが上がるにつれて導入される「ポリシー(Policy)」と呼ばれる機能の振る舞いに関するルールがあります。古い CMake のバージョンでは、特定の機能が異なる振る舞いをしたり、そもそも存在しなかったりします。
cmake_minimum_required()
を呼び出すと、そのバージョンに合わせたポリシー設定が自動的に適用されます。これにより、プロジェクトが意図した通りの CMake の振る舞いを期待できるようになります。- 例えば、
cmake_minimum_required(VERSION 3.12)
と記述した場合、CMake 3.12 以前のバージョンで導入された全てのポリシーは新しい(NEW)振る舞いを使用するように設定されます。それ以降のバージョンで導入されたポリシーは、明示的に設定されない限り未設定(UNSET)の状態となります。
-
互換性の確保
- 異なるバージョンの CMake でビルドされる可能性があるプロジェクトにとって、互換性を確保するためにこのコマンドは不可欠です。
- 例えば、ある新しい CMake の機能を使って書かれた
CMakeLists.txt
が、古い CMake で実行された場合、予期しないエラーや警告が発生したり、ビルドが失敗したりする可能性があります。cmake_minimum_required()
を使うことで、そのような問題を事前に防ぐことができます。
使用例
cmake_minimum_required(VERSION 3.10) # このプロジェクトはCMake 3.10以上が必要です
project(MyAwesomeProject VERSION 1.0) # プロジェクト名を定義
# その他のビルド設定...
add_executable(my_app main.cpp)
cmake_minimum_required()
コマンドは、CMakeLists.txt
ファイルの一番最初に記述することが強く推奨されています。これは、バージョンとポリシー設定が、その後に続く他のすべてのコマンドの動作に影響を与える可能性があるためです。例えば、project()
コマンドを呼び出す前に、適切な CMake のバージョンとポリシーが設定されている必要があります。
「CMake Error: The CMAKE_MINIMUM_REQUIRED command requires a CMake version of at least X.Y.Z. You are running version A.B.C」
-
トラブルシューティング
- CMake のバージョンを更新する
これが最も直接的な解決策です。プロジェクトが要求するバージョン以上の CMake をインストールします。- Linux: パッケージマネージャー (
apt
,yum
,dnf
など) を使用するか、CMake の公式サイトから最新版をダウンロードしてビルドします。 - macOS: Homebrew (
brew install cmake
) を使用するか、公式サイトからダウンロードします。 - Windows: 公式サイトからインストーラーをダウンロードします。
- Linux: パッケージマネージャー (
- CMakeLists.txt の VERSION を下げる(非推奨だが一時的な対策)
- もし、プロジェクトが本当にその新しい CMake の機能を必須としていない場合、一時的に
cmake_minimum_required()
のバージョンを下げてみることも考えられます。しかし、これは推奨されません。プロジェクトの機能を壊したり、将来的に別の問題を引き起こしたりする可能性があります。原則として、要求されたバージョンの CMake を使用すべきです。
- もし、プロジェクトが本当にその新しい CMake の機能を必須としていない場合、一時的に
- CMake のバージョンを更新する
-
原因
- 開発環境の CMake が古い。
- プロジェクトが新しい CMake の機能を使用しており、古い CMake ではビルドできない。
-
エラー内容
これは最も一般的なエラーです。CMakeLists.txt
で指定されたcmake_minimum_required(VERSION X.Y.Z)
のバージョン (X.Y.Z
) よりも、現在システムにインストールされている CMake のバージョン (A.B.C
) が古い場合に発生します。
「CMake Warning (dev) in CMakeLists.txt: No cmake_minimum_required command is present. A line of code such as cmake_minimum_required(VERSION X.Y) should be added at the top of the file.」
-
トラブルシューティング
- cmake_minimum_required() を追加する
トップレベルのCMakeLists.txt
ファイルの一番最初にcmake_minimum_required(VERSION 3.X)
のように記述します。バージョンは、プロジェクトが実際に動作する最小の CMake バージョンを指定します。迷った場合は、現在使用している CMake のバージョンを指定するか、プロジェクトが利用している機能がサポートされている最小のバージョンを指定します。 - 正しいソースディレクトリを指定する
もしこの警告が、トップレベルではないサブディレクトリのCMakeLists.txt
で表示される場合、cmake
コマンドを実行する際に指定しているソースディレクトリが間違っている可能性があります。通常、cmake ..
のように、プロジェクトのルートディレクトリにCMakeLists.txt
があるはずです。
- cmake_minimum_required() を追加する
-
原因
CMakeLists.txt
の先頭にcmake_minimum_required()
が記述されていない。- サブディレクトリの
CMakeLists.txt
でこの警告が出ている場合、それはそのディレクトリがトップレベルのソースディレクトリとして扱われている可能性を示唆しています。
-
エラー内容
CMakeLists.txt
ファイルにcmake_minimum_required()
コマンドが記述されていない場合に表示される警告です。厳密にはエラーではありませんが、開発者向けの重要な警告です。
意図しない古いポリシーが適用される / 新しい機能が使えない
-
トラブルシューティング
- cmake_minimum_required() のバージョンを上げる
プロジェクトが使用しているすべての機能が導入されたバージョン、またはそれ以降のバージョンを指定します。例えば、C++11/14/17/20 などの標準を指定する機能は、比較的新しい CMake バージョンで完全にサポートされています。 - ポリシーを明示的に設定する
特定のポリシーの振る舞いを明示的に制御したい場合は、cmake_policy(SET CMPXXXX NEW)
のように記述することができます。ただし、これは通常、cmake_minimum_required()
のバージョンを適切に設定すれば不要です。
- cmake_minimum_required() のバージョンを上げる
-
原因
cmake_minimum_required()
が低すぎるバージョンを指定している場合、CMake は互換性のために古いポリシー(動作ルール)を適用します。これにより、新しい CMake のバージョンがインストールされていても、古い振る舞いが強制されることがあります。 -
症状
特定の CMake の機能(例: 新しい変数のスコープルール、特定のコマンドの挙動など)が期待通りに動作しない、またはコンパイルエラーが発生する。しかし、CMake のバージョンは要件を満たしているように見える。
「CMake Deprecation Warning at CMakeLists.txt:1 (cmake_minimum_required): Compatibility with CMake < X.Y will be removed from a future version of CMake. Update the VERSION argument <min> value or use a ...<max> suffix...」
-
トラブルシューティング
- バージョンを更新する
プロジェクトが動作する最小の CMake バージョンをテストし、それをcmake_minimum_required(VERSION X.Y)
で指定します。 - 範囲指定を使用する (CMake 3.12 以降)
cmake_minimum_required(VERSION <min>...<max>)
の形式を使用すると、<min>
バージョン以降のすべてのポリシーが新しい振る舞いを取り、かつ<max>
バージョンまでのポリシーについて警告が出ないようにすることができます。- 例:
cmake_minimum_required(VERSION 3.10...3.20)
とすると、CMake は 3.10 の動作を最低限要求しつつ、3.20 までのポリシーに関する警告は出さなくなります。これは、その範囲の CMake バージョンでテスト済みであることを示します。
- バージョンを更新する
-
原因
cmake_minimum_required()
で指定しているバージョンが古すぎる。- プロジェクトが古い CMake との互換性を必要としないのに、古いバージョンを指定している。
-
エラー内容
cmake_minimum_required()
で非常に古いバージョンを指定している場合に表示される警告です。将来の CMake バージョンでは、その古いバージョンとの互換性が削除される可能性があることを示しています。
CMakeCache.txt の影響
-
トラブルシューティング
- ビルドディレクトリをクリーンにする
ビルドディレクトリ内のCMakeCache.txt
ファイルおよびCMakeFiles/
ディレクトリを削除してから、再度cmake
を実行します。
または、Windowsではエクスプローラーで手動で削除します。rm -rf build # ビルドディレクトリを削除 (Linux/macOS) mkdir build cd build cmake ..
- ビルドディレクトリをクリーンにする
-
原因
CMake は以前のビルド設定をCMakeCache.txt
ファイルにキャッシュします。このキャッシュが、CMakeLists.txt
の変更(特にcmake_minimum_required()
の変更)を正しく反映していない場合があります。 -
症状
cmake_minimum_required()
のバージョンを変更したにもかかわらず、以前のエラーが再発したり、期待通りの動作にならない。
基本的な使用法 (最低限のバージョン指定)
これは最も一般的な形式です。プロジェクトをビルドするために必要な CMake の最低バージョンを指定します。
# CMakeLists.txt
cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
project(MyCppProject VERSION 1.0 LANGUAGES CXX)
add_executable(my_app main.cpp)
解説
project(MyCppProject VERSION 1.0 LANGUAGES CXX)
: プロジェクト名、バージョン、使用言語を定義します。cmake_minimum_required()
の後に記述することが推奨されます。cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
: このプロジェクトをビルドするには、CMake バージョン 3.10 以上が必要です。もしユーザーが 3.9 以下の CMake を使用している場合、CMake はエラーを出力して設定プロセスを停止します。
バージョン範囲の指定 (CMake 3.12 以降で推奨)
CMake 3.12 以降では、min_version...max_version
の形式でバージョン範囲を指定できます。これは、特定の範囲の CMake バージョンでプロジェクトがテストされていることを示し、その範囲内のポリシー設定を適用します。
# CMakeLists.txt
cmake_minimum_required(VERSION 3.12...3.25)
project(MyModernProject VERSION 2.0 LANGUAGES CXX)
add_executable(my_app main.cpp)
解説
cmake_minimum_required(VERSION 3.12...3.25)
:- このプロジェクトは CMake 3.12 以上が必要です。
...3.25
の部分は、プロジェクトが CMake 3.25 までのバージョンでテストされており、その範囲のポリシー変更について警告を出さないことを示します。CMake は、指定されたバージョンの範囲内で利用可能な最も新しいポリシー設定を使用しようとします。- これにより、ユーザーが最新の CMake を使っていても、プロジェクトが意図しない新しいポリシーの振る舞いによってビルドが壊れる可能性を減らしつつ、古いバージョンの CMake での互換性も確保しやすくなります。
- 理想的には、
max_version
には、プロジェクトが実際にテストされている最新の CMake バージョンを指定します。
古い CMake バージョンでの FATAL_ERROR オプション (非推奨)
CMake 2.6 以降では FATAL_ERROR
オプションは無視されますが、それ以前の非常に古い CMake バージョン(2.4以下)との互換性を確保するために存在しました。現在は指定しても効果はありません。
# CMakeLists.txt (現代では推奨されないが、古いコードで見かける可能性)
cmake_minimum_required(VERSION 2.8 FATAL_ERROR)
project(MyLegacyProject)
add_executable(my_app main.cpp)
解説
FATAL_ERROR
: CMake 2.4 以下のバージョンでは、指定された最小バージョンが満たされない場合に警告ではなく致命的なエラーを発生させました。現代の CMake (2.6 以降) では、cmake_minimum_required()
はデフォルトでエラーを発生させるため、このキーワードは冗長であり、指定しても無視されます。
cmake_minimum_required() の配置の重要性
cmake_minimum_required()
は、CMakeLists.txt
ファイルの一番最初に記述することが非常に重要です。これによって、その後に続くすべてのコマンドの動作に影響を与えるポリシー設定が適切に適用されます。
良い例
# CMakeLists.txt
cmake_minimum_required(VERSION 3.15) # 最も推奨される配置
project(MyGoodProject)
# その他のコマンド...
add_executable(app main.cpp)
悪い例 (警告や問題を引き起こす可能性あり)
# CMakeLists.txt
# project() コマンドより前に cmake_minimum_required() がないため警告が出る可能性がある
project(MyBadProject) # CMakeWarning (dev) in CMakeLists.txt: No cmake_minimum_required command is present.
cmake_minimum_required(VERSION 3.15) # ここに書くのは遅すぎる
add_executable(app main.cpp)
サブディレクトリでの cmake_minimum_required()
通常、cmake_minimum_required()
はプロジェクトのトップレベルの CMakeLists.txt
ファイルにのみ記述します。サブディレクトリの CMakeLists.txt
には通常記述しませんが、もし特定のサブディレクトリがトップレベルとは独立した CMake プロジェクトとして扱われる意図がある場合は記述することもあります。しかし、一般的なプロジェクト構造では避けるべきです。
トップレベルの CMakeLists.txt
# TopLevel/CMakeLists.txt
cmake_minimum_required(VERSION 3.18)
project(MyMainProject)
add_subdirectory(sub_module)
# TopLevel/sub_module/CMakeLists.txt
# 通常、ここでは cmake_minimum_required() を記述しない
# トップレベルの CMakeLists.txt の設定が引き継がれるため
add_library(sub_lib STATIC sub_lib.cpp)
cmake_minimum_required()
は、CMake プロジェクトにおいて必須とも言えるコマンドであり、その機能(必要な CMake バージョンの指定とポリシーの適用)を完全に代替する方法は存在しません。これは、CMake のビルドシステムが、このコマンドによってベースラインとなる動作を決定するように設計されているためです。
しかし、文脈によっては「代替」と解釈できるかもしれない、あるいは関連する設定や考慮事項がいくつかあります。それらを「代替方法」として説明します。
根本的な「代替」は不可能ですが、以下のようなアプローチや知識は、cmake_minimum_required()
が提供する機能と関連して重要です。
ポリシー設定の明示的な制御 (cmake_policy())
cmake_minimum_required()
の主な役割の一つは、そのバージョンに応じた CMake のポリシー(動作ルール)を自動的に設定することです。もし、特定のポリシーの挙動を、cmake_minimum_required()
が設定するデフォルトとは異なるようにしたい場合、cmake_policy()
コマンドを使って明示的に設定できます。
# CMakeLists.txt
cmake_minimum_required(VERSION 3.10) # 3.10 のポリシーがデフォルトで適用される
# 例: CMP0063 (パスの正規化に関するポリシー) を NEW な振る舞いに強制する
# 通常、3.12 以降では自動的に NEW になるが、明示的に設定したい場合
cmake_policy(SET CMP0063 NEW)
project(MyProject)
# ... その他の設定 ...
解説
- 注意点
cmake_policy()
は非常に強力ですが、乱用するとビルドの振る舞いを予測不能にし、将来の CMake バージョンとの互換性を損なう可能性があります。通常は、cmake_minimum_required()
を適切に設定することで十分であり、特定の理由がない限りcmake_policy()
を直接使うことは推奨されません。 主に、特定のレガシーな振る舞いを維持する必要がある場合や、CMake のポリシー移行期間中に使用されます。 cmake_policy(SET <POLICY_ID> NEW|OLD)
: 特定のポリシーを指定して、その挙動を新しい(NEW
)または古い(OLD
)に強制します。
バージョンチェックによる機能の条件分岐
cmake_minimum_required()
は、ビルド開始時にバージョンが満たされないとエラーで停止します。しかし、場合によっては、CMake のバージョンに応じて異なるコードパスを実行したいことがあります。このような場合に、if(CMAKE_VERSION VERSION_LESS <VERSION>)
などの条件分岐を使用できます。
# CMakeLists.txt
cmake_minimum_required(VERSION 3.0) # 最低限のバージョンは3.0とする
project(MyFeatureProject)
# CMake 3.12 以降で利用可能な add_compile_options() の特定の機能を使用する例
if(CMAKE_VERSION VERSION_GREATER_EQUAL "3.12")
message(STATUS "Using modern CMake 3.12+ features.")
target_compile_features(my_app PUBLIC cxx_std_17) # 3.12 から完全にサポート
# その他の新しい CMake 3.12+ のコマンド...
else()
message(WARNING "Older CMake version detected. Falling back to older methods.")
# 古い CMake バージョンで動作する代替コマンド...
set_property(TARGET my_app PROPERTY CXX_STANDARD 17) # 3.12 以前でも利用可能だが、推奨されない
set_property(TARGET my_app PROPERTY CXX_STANDARD_REQUIRED ON)
endif()
add_executable(my_app main.cpp)
解説
- 注意点
あまりに多くのバージョン分岐を設けるとCMakeLists.txt
が複雑になり、保守が難しくなります。基本的にはcmake_minimum_required()
で必要な最低バージョンを指定し、それに準拠するようにプロジェクトを設計すべきです。 - この方法は、
cmake_minimum_required()
がカバーしない、より柔軟なバージョンの検出と機能の選択を提供します。例えば、古い CMake でもビルドはできるが、新しい CMake ならより最適化された方法でビルドしたい、といった場合に有効です。 if(CMAKE_VERSION VERSION_GREATER_EQUAL "3.12")
: 現在実行中の CMake のバージョンが 3.12 以上であるかをチェックします。
必要な機能の確認 (find_package(), check_compiler_features())
間接的ですが、cmake_minimum_required()
の「このCMakeバージョンが必要」というメッセージの裏には、「このバージョンで導入された機能が必要」という意図があります。特定の機能やモジュールが利用可能かを確認する方法は、その機能が利用できない場合に早期にエラーを出すという点で、cmake_minimum_required()
と目的が一部重なります。
# CMakeLists.txt
cmake_minimum_required(VERSION 3.15) # 最低限のCMakeバージョンを指定
project(MyAdvancedProject)
# C++17 の特定の機能がコンパイラでサポートされているか確認
include(CheckCXXCompilerFlag)
check_cxx_compiler_flag("-std=c++17" COMPILER_SUPPORTS_CXX17)
if(NOT COMPILER_SUPPORTS_CXX17)
message(FATAL_ERROR "C++17 support is required but not found for the compiler.")
endif()
# または、特定の外部ライブラリのバージョンをチェック
find_package(Boost 1.70 COMPONENTS system filesystem REQUIRED)
解説
- これらは CMake のバージョンではなく、コンパイラや外部ライブラリのバージョン/機能をチェックする方法です。しかし、「特定の環境要件を満たさない場合にビルドを停止する」という点で、
cmake_minimum_required()
の役割と共通の目標を持ちます。 find_package(Boost 1.70 REQUIRED)
: Boost ライブラリのバージョン 1.70 がシステムにあるかを確認します。見つからない場合はエラーになります。check_cxx_compiler_flag()
: コンパイラが特定のフラグ(=C++標準サポートなど)を認識するかどうかを確認します。
cmake_minimum_required()
は、CMake プロジェクトの健全性を保つための不可欠な土台であり、完全に代替できるコマンドは存在しません。これは、ビルドの初期段階でバージョンチェックを行い、それに応じたポリシーを適用する CMake の設計思想に基づいています。