【CMakeチュートリアル】`endblock()`コマンドを使いこなして、CMakeをもっと使いこなそう!


block()コマンド

block(CONDITION ${SOMETHING_TRUE})
    # このブロック内のコマンドは、SOMETHING_TRUEがtrueの場合のみ実行されます
    set(MY_VARIABLE "This value is only set if SOMETHING_TRUE is true")
    add_executable(my_program main.cpp)
endblock()

endblock()コマンド

endblock()コマンドは、block()コマンドで開始されたブロックを終了するために使用されます。このコマンドは、ブロック内の残りのコマンドを実行し、ブロックによって作成されたスコープを解除します。

block(CONDITION ${SOMETHING_TRUE})
    # このブロック内のコマンドは、SOMETHING_TRUEがtrueの場合のみ実行されます
    set(MY_VARIABLE "This value is only set if SOMETHING_TRUE is true")
    add_executable(my_program main.cpp)
endblock()

block()とendblock()の組み合わせ

block()endblock()を組み合わせることで、条件付きで実行されるコマンドブロックを作成することができます。これは、特定の条件下でのみ実行が必要なタスクをグループ化するために有用です。

block(CONDITION ${SOMETHING_TRUE})
    # このブロック内のコマンドは、SOMETHING_TRUEがtrueの場合のみ実行されます
    set(MY_VARIABLE "This value is only set if SOMETHING_TRUE is true")
    add_executable(my_program main.cpp)
endblock()

block(CONDITION ${SOMETHING_FALSE})
    # このブロック内のコマンドは、SOMETHING_FALSEがtrueの場合のみ実行されます
    set(MY_OTHER_VARIABLE "This value is only set if SOMETHING_FALSE is true")
    add_library(my_library library.cpp)
endblock()

endblock()コマンドは、CMakeのblock()コマンドと組み合わせて使用することで、条件付きで実行されるコマンドブロックを作成することができます。これは、特定の条件下でのみ実行が必要なタスクをグループ化するために有用です。

  • endblock()コマンドは、ネストされたblock()コマンドを終了するために使用することができます。
  • block()コマンド内で複数のendblock()コマンドを使用することはできません。
  • endblock()コマンドは、CMake 3.25以降で使用することができます。


条件付きで実行されるターゲットの作成

この例では、SOMETHING_TRUE変数の値に基づいて、my_programという名前のターゲットが作成されます。

cmake_minimum_required(VERSION 3.25)

project(my_project)

set(SOMETHING_TRUE TRUE)

block(CONDITION ${SOMETHING_TRUE})
    # SOMETHING_TRUEがtrueの場合のみ、このブロック内のコマンドが実行されます
    add_executable(my_program main.cpp)
endblock()

条件付きで実行されるライブラリの作成

この例では、SOMETHING_FALSE変数の値に基づいて、my_libraryという名前のライブラリが作成されます。

cmake_minimum_required(VERSION 3.25)

project(my_project)

set(SOMETHING_FALSE FALSE)

block(CONDITION ${SOMETHING_FALSE})
    # SOMETHING_FALSEがtrueの場合のみ、このブロック内のコマンドが実行されます
    add_library(my_library library.cpp)
endblock()

ネストされたブロックの使用

この例では、ネストされたblock()コマンドを使用して、条件付きで実行されるコマンドブロックを作成します。

cmake_minimum_required(VERSION 3.25)

project(my_project)

set(SOMETHING_TRUE TRUE)
set(SOMETHING_FALSE FALSE)

block(CONDITION ${SOMETHING_TRUE})
    # SOMETHING_TRUEがtrueの場合のみ、このブロック内のコマンドが実行されます
    add_executable(my_program main.cpp)

    block(CONDITION ${SOMETHING_FALSE})
        # SOMETHING_FALSEがtrueの場合のみ、このネストされたブロック内のコマンドが実行されます
        add_library(my_library library.cpp)
    endblock()
endblock()
  • block()endblock()コマンドは、複雑な条件付きロジックを実装するために使用することができます。


if文

最も一般的な代替方法は、if文を使用することです。if文は、条件式に基づいて特定のブロック内のコマンドを実行するために使用することができます。

if(SOMETHING_TRUE)
    # SOMETHING_TRUEがtrueの場合のみ、このブロック内のコマンドが実行されます
    set(MY_VARIABLE "This value is only set if SOMETHING_TRUE is true")
    add_executable(my_program main.cpp)
endif()

elif/else文

複数の条件を評価する必要がある場合は、elif/else文を使用することができます。

if(SOMETHING_TRUE)
    # SOMETHING_TRUEがtrueの場合のみ、このブロック内のコマンドが実行されます
    set(MY_VARIABLE "This value is only set if SOMETHING_TRUE is true")
    add_executable(my_program main.cpp)
elif(SOMETHING_FALSE)
    # SOMETHING_FALSEがtrueの場合のみ、このブロック内のコマンドが実行されます
    set(MY_OTHER_VARIABLE "This value is only set if SOMETHING_FALSE is true")
    add_library(my_library library.cpp)
else()
    # どちらの条件もfalseの場合、このブロック内のコマンドが実行されます
    message(WARNING "Neither SOMETHING_TRUE nor SOMETHING_FALSE is true")
endif()

foreach文

リスト内の各要素に対してコマンドを実行する必要がある場合は、foreach文を使用することができます。

foreach(ITEM IN LISTS ${MY_LIST})
    # リスト内の各要素に対して、このブロック内のコマンドが実行されます
    set(MY_VARIABLE_${ITEM} "This value is set for each item in MY_LIST")
    add_executable(my_program_${ITEM} ${ITEM}.cpp)
endforeach()

while文

条件が真である限りコマンドを実行する必要がある場合は、while文を使用することができます。

set(COUNTER 0)

while(COUNTER LESS 10)
    # COUNTERが10より小さい間、このブロック内のコマンドが実行されます
    set(MY_VARIABLE_${COUNTER} "This value is set for each iteration of the loop")
    add_executable(my_program_${COUNTER} ${COUNTER}.cpp)

    math(INCREMENT COUNTER 1)
endwhile()

状況に応じて、endblock()コマンドの代替方法として、if文、elif/else文、foreach文、while文を使用することができます。これらの文は、条件付きロジックを実装するための柔軟性と制御を提供します。

  • CMakeのドキュメントには、これらの文の詳細な使用方法に関する情報が記載されています。
  • 状況に応じて、最適な代替方法を選択することが重要です。
  • 各代替方法には、それぞれ長所と短所があります。