Qt GUIでVulkanレイヤーを操作：QVulkanLayer::name徹底解説

QVulkanLayer::name は、Qt GUIにおけるVulkanレイヤの名前を表すプロパティです。Vulkanレイヤーは、Vulkan APIの動作を拡張または修正するために使用されるソフトウェアコンポーネントです。QVulkanLayer::name プロパティは、特定のレイヤーを識別するために使用されます。

詳細

QVulkanLayer::name プロパティは、QByteArray 型の値を格納します。この値は、レイヤーの名前を表す文字列です。レイヤーの名前は、レイヤーを識別するために使用され、Vulkanインスタンスの作成時に指定されます。

例

次のコードは、QVulkanLayer::name プロパティを使用して、レイヤーの名前を取得する方法を示しています。

QVulkanLayer layer;

// レイヤーの名前を取得する
QByteArray name = layer.name();

// 名前を出力する
std::cout << "Layer name: " << name.data() << std::endl;

QVulkanLayer::name プロパティは、読み取り専用です。レイヤーの名前を変更することはできません。

#include <QVulkanLayer>

int main() {
  // Vulkanインスタンスを作成する
  VkInstance instance = createVulkanInstance();

  // 使用可能なすべてのレイヤーを列挙する
  uint32_t layerCount;
  vkEnumerateInstanceLayers(instance, nullptr, &layerCount);

  if (layerCount > 0) {
    std::vector<VkLayerProperties> layers(layerCount);
    vkEnumerateInstanceLayers(instance, &layerCount, layers.data());

    // 各レイヤーの名前を出力する
    for (const VkLayerProperties& layer : layers) {
      std::cout << "Layer name: " << layer.layerName << std::endl;
    }
  }

  // Vulkanインスタンスを破棄する
  vkDestroyInstance(instance, nullptr);

  return 0;
}

説明

このコードは、次の手順を実行します。

Vulkanインスタンスを作成します。
使用可能なすべてのレイヤーを列挙します。
各レイヤーの名前を出力します。
Vulkanインスタンスを破棄します。

レイヤーの名前は、VkLayerProperties::layerName メンバーに格納されます。
レイヤーの名前を取得するには、vkEnumerateInstanceLayers 関数を使用します。この関数は、使用可能なすべてのレイヤーのプロパティを含む VkLayerProperties 構造体の配列を返します。
このコードは、Vulkan APIの基礎知識があることを前提としています。

VkLayerProperties 構造体を使用する

QVulkanLayer::name プロパティは、Vulkan APIの VkLayerProperties 構造体から取得した名前を内部的に使用しています。したがって、VkLayerProperties 構造体を直接取得すれば、QVulkanLayer::name プロパティを使用せずにレイヤーの名前を取得することができます。

以下のコードは、VkLayerProperties 構造体を使用してレイヤーの名前を取得する方法を示しています。

#include <vulkan/vulkan.h>

int main() {
  // Vulkanインスタンスを作成する
  VkInstance instance = createVulkanInstance();

  // 使用可能なすべてのレイヤーを列挙する
  uint32_t layerCount;
  vkEnumerateInstanceLayers(instance, nullptr, &layerCount);

  if (layerCount > 0) {
    std::vector<VkLayerProperties> layers(layerCount);
    vkEnumerateInstanceLayers(instance, &layerCount, layers.data());

    // 各レイヤーの名前を出力する
    for (const VkLayerProperties& layer : layers) {
      std::cout << "Layer name: " << layer.layerName << std::endl;
    }
  }

  // Vulkanインスタンスを破棄する
  vkDestroyInstance(instance, nullptr);

  return 0;
}

レイヤーのメタデータファイルを使用する

Vulkanレイヤーは、レイヤーの名前を含むメタデータファイルを提供することがあります。これらのファイルは、通常、レイヤーのバイナリファイルとともに配布されます。メタデータファイルからレイヤーの名前を取得するには、ファイルを読み込み、名前を含む適切なフィールドを解析する必要があります。

以下のコードは、レイヤーのメタデータファイルからレイヤーの名前を取得する方法を示す例です。

#include <fstream>
#include <string>

int main() {
  // メタデータファイルを開く
  std::ifstream metadataFile("my_layer.json");

  if (metadataFile.is_open()) {
    // ファイルの内容を JSON オブジェクトとして読み込む
    nlohmann::json metadata;
    metadataFile >> metadata;

    // レイヤーの名前を取得する
    std::string layerName = metadata["name"];

    // 名前を出力する
    std::cout << "Layer name: " << layerName << std::endl;

    metadataFile.close();
  } else {
    std::cerr << "Error opening metadata file" << std::endl;
  }

  return 0;
}

レイヤーのメタデータファイルを使用する方法は、レイヤー開発者に依存します。すべてのレイヤーがメタデータファイルを提供しているわけではありません。
VkLayerProperties 構造体を使用する方法は、QVulkanLayer::name プロパティよりも低レベルな方法です。この方法を使用するには、Vulkan APIに関する深い知識が必要です。