【保存版】Qt Widgets：QWhatsThis::inWhatsThisMode() 関数を使ってわかりやすいアプリケーションを作ろう

bool QWhatsThis::inWhatsThisMode()

この関数は、アプリケーションが "What's This?" モードかどうかを示す bool 値を返します。

関数の使用方法

この関数は、次のように使用できます。

if (QWhatsThis::inWhatsThisMode()) {
  // アプリケーションは "What's This?" モードです
} else {
  // アプリケーションは "What's This?" モードではありません
}

次の例は、QWhatsThis::inWhatsThisMode() 関数を使用して、アプリケーションが "What's This?" モードかどうかを確認し、その結果に基づいてアクションを実行する方法を示しています。

void MyWidget::mousePressEvent(QMouseEvent *event) {
  if (QWhatsThis::inWhatsThisMode()) {
    // ウィジェットに関するヘルプテキストを表示する
    QWhatsThis::showText(event->pos(), tr("This is my widget."));
  } else {
    // 標準のマウス処理を実行する
    QWidget::mousePressEvent(event);
  }
}

この例では、MyWidget クラスの mousePressEvent() メソッド内で QWhatsThis::inWhatsThisMode() 関数が呼び出されます。アプリケーションが "What's This?" モードの場合は、ウィジェットに関するヘルプテキストが表示されます。それ以外の場合は、標準のマウス処理が実行されます。

QWhatsThis::inWhatsThisMode() 関数に関する詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。

QWhatsThis::inWhatsThisMode() 関数を使用してヘルプテキストを表示する

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QPushButton>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QPushButton button("Click me");
  button.setToolTip("This is a button.");

  QObject::connect(&button, &QPushButton::clicked, &button, &QPushButton::showWhatsThis);

  button.show();

  return app.exec();
}

このコードを実行すると、ボタンが表示されます。ボタンをクリックすると、ボタンに関するツールチップが表示されます。

次のコードは、QWhatsThis::inWhatsThisMode() 関数を使用して、カスタムヘルプウィジェットを表示する方法を示しています。

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QPushButton>
#include <QtWidgets/QLabel>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QPushButton button("Click me");
  button.setToolTip("This is a button.");

  QLabel helpLabel("This is a custom help widget.");
  helpLabel.hide();

  QObject::connect(&button, &QPushButton::clicked, &helpLabel, &QLabel::show);
  QObject::connect(&helpLabel, &QLabel::leaveEvent, &helpLabel, &QLabel::hide);

  button.show();

  return app.exec();
}

このコードを実行すると、ボタンが表示されます。ボタンをクリックすると、カスタムヘルプウィジェットが表示されます。ヘルプウィジェットからカーソルを外すと、ヘルプウィジェットが非表示になります。

QApplication::whatsThis() 関数

QApplication::whatsThis() 関数は、現在のウィジェットとマウスポインタの位置に関する情報を提供します。この情報を使用して、カスタムの "What's This?" モードを実装することができます。

void MyWidget::mousePressEvent(QMouseEvent *event) {
  if (QApplication::whatsThis()) {
    // カスタムの "What's This?" モードを実装する
    QWhatsThis::showText(event->pos(), tr("This is my widget."));
  } else {
    // 標準のマウス処理を実行する
    QWidget::mousePressEvent(event);
  }
}

カスタムシグナルとスロット

カスタムシグナルとスロットを使用して、"What's This?" モードを管理することもできます。

class MyWidget : public QWidget {
public:
  QSignalEmitter<QPoint> whatsThisClicked;

signals:
  void whatsThisClicked(const QPoint &pos);

public slots:
  void mousePressEvent(QMouseEvent *event) {
    if (event->button() == Qt::LeftButton) {
      emit whatsThisClicked(event->pos());
    } else {
      QWidget::mousePressEvent(event);
    }
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  MyWidget widget;
  QObject::connect(&widget, &MyWidget::whatsThisClicked, &widget, &MyWidget::showWhatsThis);

  widget.show();

  return app.exec();
}

このコードでは、MyWidget クラスは whatsThisClicked というカスタムシグナルを定義します。このシグナルは、左ボタンがクリックされたときにマウスポインタの位置をパラメータとして送信します。main() 関数では、whatsThisClicked シグナルを showWhatsThis() スロットに接続します。showWhatsThis() スロットは、ウィジェットに関するヘルプテキストを表示します。

Qt には、"What's This?" モードを実装するのに役立つサードパーティのライブラリもいくつかあります。

QWhatsThis::inWhatsThisMode() 関数は、Qt Widgets アプリケーションで "What's This?" モードを管理するのに役立つツールですが、いくつかの代替方法もあります。ニーズに合わせて最適な方法を選択してください。

カスタムの "What's This?" モードを実装する場合は、ユーザーインターフェイスとユーザーエクスペリエンスに注意する必要があります。
上記の代替方法はそれぞれ長所と短所があります。詳細については、各方法のドキュメントを参照してください。