【事例付き】Qt Widgetsでタブ切り替えをもっとスマートに!QTabBar::currentChanged()の代替方法徹底比較
QTabBar::currentChanged()
シグナルは、QTabWidget
内に配置されたタブバーにおいて、現在選択されているタブが変更された際に発生するシグナルです。このシグナルは、タブの切り替えに伴う処理を実行するために使用されます。
シグナルの引数
currentChanged()
シグナルは、1つの整数を引数として渡します。この整数は、現在選択されているタブのインデックスを表します。インデックスは、0から始まり、タブバー内のタブの数-1までとなります。
シグナルの接続
currentChanged()
シグナルを接続するには、QObject::connect()
関数を使用します。以下の例は、currentChanged()
シグナルをスロットに接続する方法を示します。
connect(tabBar, &QTabBar::currentChanged, this, &MyClass::onCurrentTabChanged);
この例では、tabBar
はQTabBar
オブジェクト、MyClass
はシグナルハンドラを実装するクラス、onCurrentTabChanged
はシグナルハンドラのスロット名です。
シグナルハンドラの処理
シグナルハンドラ内では、渡されたインデックスを使用して、現在選択されているタブに関する処理を実行することができます。例えば、以下の例では、現在選択されているタブのタイトルを取得し、コンソールに出力しています。
void MyClass::onCurrentTabChanged(int index)
{
QString tabTitle = tabBar->tabText(index);
qDebug() << "Current tab changed to:" << tabTitle;
}
currentChanged()
シグナルは、以下の用途にも使用できます。
- タブの切り替え履歴を記録する
- 現在選択されているタブの内容を更新する
- 現在選択されているタブに基づいて、ウィジェットを表示/非表示する
例
以下の例は、QTabWidget
内に3つのタブを持つアプリケーションを作成し、currentChanged()
シグナルを使用して、現在選択されているタブのタイトルをコンソールに出力するものです。
#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
#include <QLabel>
int main(int argc, char *argv[])
{
QApplication app(argc, argv);
QTabWidget tabWidget;
QLabel *label1 = new QLabel("Tab 1");
QLabel *label2 = new QLabel("Tab 2");
QLabel *label3 = new QLabel("Tab 3");
tabWidget.addTab(label1, "Tab 1");
tabWidget.addTab(label2, "Tab 2");
tabWidget.addTab(label3, "Tab 3");
connect(&tabWidget, &QTabBar::currentChanged, [&](int index) {
QString tabTitle = tabWidget.tabText(index);
qDebug() << "Current tab changed to:" << tabTitle;
});
tabWidget.show();
return app.exec();
}
このコードを実行すると、以下の出力がコンソールに表示されます。
Current tab changed to: Tab 1
Current tab changed to: Tab 2
Current tab changed to: Tab 3
#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
#include <QLabel>
#include <QWidget>
class MyWidget : public QWidget
{
public:
MyWidget(const QString &title, QWidget *parent = nullptr) : QWidget(parent)
{
QLabel *label = new QLabel(title, this);
label->setAlignment(Qt::AlignCenter);
}
};
int main(int argc, char *argv[])
{
QApplication app(argc, argv);
QTabWidget tabWidget;
MyWidget *widget1 = new MyWidget("Tab 1");
MyWidget *widget2 = new MyWidget("Tab 2");
MyWidget *widget3 = new MyWidget("Tab 3");
tabWidget.addTab(widget1, "Tab 1");
tabWidget.addTab(widget2, "Tab 2");
tabWidget.addTab(widget3, "Tab 3");
connect(&tabWidget, &QTabBar::currentChanged, [&](int index) {
QString tabTitle = tabWidget.tabText(index);
qDebug() << "Current tab changed to:" << tabTitle;
// 現在選択されているタブに対応するウィジェットを表示
widget1->setVisible(index == 0);
widget2->setVisible(index == 1);
widget3->setVisible(index == 2);
});
tabWidget.show();
return app.exec();
}
Current tab changed to: Tab 1
Current tab changed to: Tab 2
Current tab changed to: Tab 3
また、タブを切り替えると、そのタブに対応するウィジェットのみが表示され、他のウィジェットは非表示になります。
代替方法
QTabBar::currentChanged()
シグナルの代替方法として、以下の方法が考えられます。
- QTabWidget::currentIndex()`プロパティを使用する
QTabWidget::currentIndex()
プロパティは、現在選択されているタブのインデックスを取得できます。このプロパティをポーリングすることで、タブの切り替えを検出することができます。
int currentIndex = tabWidget.currentIndex();
if (currentIndex != previousIndex) {
// タブが切り替えられた処理
previousIndex = currentIndex;
}
この方法は、単純なタブの切り替え検出には有効ですが、currentChanged()
シグナルのように、タブインデックスだけでなくタブタイトルなどの情報も取得できないという欠点があります。
- QTabBar::tabSelectionChanged()`シグナルを使用する
QTabBar::tabSelectionChanged()
シグナルは、タブバー上のタブの選択状態が変更された際に発生するシグナルです。このシグナルは、currentChanged()
シグナルよりも詳細な情報を提供します。
connect(&tabWidget, &QTabBar::tabSelectionChanged, [&](const QModelIndexList &selectedIndexes) {
if (selectedIndexes.size() == 1) {
int index = selectedIndexes[0].row();
QString tabTitle = tabWidget.tabText(index);
// タブが選択された処理
}
});
この方法は、複数タブが同時に選択された場合にも対応できるという利点があります。しかし、currentChanged()
シグナルよりも複雑なコードが必要となります。
- カスタムイベントを使用する
カスタムイベントを使用すれば、独自のロジックに基づいてタブの切り替えを検出することができます。
class MyTabWidget : public QTabWidget
{
public:
MyTabWidget(QWidget *parent = nullptr) : QTabWidget(parent)
{
customEvent(MyTabWidget::TabChangedEvent);
}
protected:
bool event(QEvent *event)
{
if (event->type() == MyTabWidget::TabChangedEvent) {
// タブが切り替えられた処理
return true;
}
return QTabWidget::event(event);
}
public:
static const QEvent::Type TabChangedEvent;
};
const QEvent::Type MyTabWidget::TabChangedEvent;
この方法は、柔軟性が高いという利点がありますが、コードが複雑になり、保守が難しくなるという欠点があります。
最適な方法の選択
どの方法が最適かは、状況によって異なります。以下の点を考慮して、最適な方法を選択してください。
- コードの複雑性
- シンプルなコードを望む場合は、
currentIndex()
プロパティを使用する。 - より詳細な制御が必要な場合は、
currentChanged()
シグナルまたはtabSelectionChanged()
シグナルを使用する。 - 柔軟性が高いコードを望む場合は、カスタムイベントを使用する。
- シンプルなコードを望む場合は、
- 必要な情報
- タブインデックスのみが必要な場合は、
currentIndex()
プロパティを使用する。 - タブタイトルなどの情報も必要な場合は、
currentChanged()
シグナルを使用する。 - 複数タブの選択状態を検出する必要がある場合は、
tabSelectionChanged()
シグナルを使用する。
- タブインデックスのみが必要な場合は、