【保存版】Qt Widgets:タブウィジェットのフレームをカスタマイズする3つの方法
QStyleOptionTabWidgetFrame::lineWidth
は、Qt Widgets ライブラリにおける QTabWidget
ウィジェットのフレームの線幅を制御するためのプロパティです。このプロパティは、QStyle
クラスによって使用され、タブウィジェットのフレームの外観を決定します。
データ型
lineWidth
プロパティは、int
型の値を持っています。この値は、ピクセル単位でフレームの線幅を指定します。
デフォルト値
デフォルトでは、lineWidth
プロパティは 0 に設定されています。これは、フレームの線幅が描かれないことを意味します。
使用例
lineWidth
プロパティを使用するには、以下の手順に従います。
QStyleOptionTabWidgetFrame
オブジェクトを作成します。lineWidth
プロパティに希望する線幅を設定します。QStyle
クラスの drawPrimitive() メソッドを使用して、タブウィジェットのフレームを描画します。
QStyleOptionTabWidgetFrame option;
option.lineWidth = 2; // フレームの線幅を 2 ピクセルに設定
QStyle* style = QApplication::style();
style->drawPrimitive(QStyle::PrimitiveElement::PE_FrameTabWidget, &option, painter);
lineWidth
プロパティは、スタイルテーマによって上書きされる可能性があります。lineWidth
プロパティは、タブウィジェットのすべてのフレームに適用されます。個々のタブのフレームの線幅を制御するには、QTabBar
クラスのsetTabElideMode()
メソッドを使用する必要があります。
#include <QApplication>
#include <QTabWidget>
int main(int argc, char* argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// タブウィジェットを作成
QTabWidget tabWidget;
// フレームの線幅を 2 ピクセルに設定
tabWidget.setStyleOption(QStyleOptionTabWidgetFrame(), {
{"lineWidth", 2},
});
// タブを追加
for (int i = 0; i < 5; ++i) {
QString text = QString("Tab %1").arg(i + 1);
QWidget* widget = new QWidget;
widget->setWindowTitle(text);
tabWidget.addTab(widget, text);
}
// タブウィジェットを表示
tabWidget.show();
return app.exec();
}
このコードを実行すると、以下のようになります。
QApplication
オブジェクトを作成し、アプリケーションを開始します。QTabWidget
オブジェクトを作成し、タブウィジェットを作成します。setStyleOption()
メソッドを使用して、QStyleOptionTabWidgetFrame
オブジェクトを設定します。このオブジェクトには、lineWidth
プロパティを 2 に設定するキーバリューペアが含まれています。- 5 つのタブを作成し、タブウィジェットに追加します。
- タブウィジェットを表示します。
- 個々のタブのフレームの線幅を制御することはできません。
- デフォルトのスタイルテーマでは、
lineWidth
プロパティは無視される可能性があります。
これらの制限を回避するために、以下の代替方法を使用することができます。
スタイルシートを使用する
スタイルシートを使用して、タブウィジェットのフレームの線幅を設定することができます。以下の例は、すべてのタブのフレームの線幅を 2 ピクセルに設定する方法を示しています。
QTabWidget {
border: 2px solid #000000;
}
カスタムペイントを使用する
QTabWidget
クラスの paintEvent()
メソッドをオーバーライドして、カスタムペイントでフレームを描画することができます。以下の例は、すべてのタブのフレームの線幅を 2 ピクセルに設定する方法を示しています。
void QTabWidget::paintEvent(QPaintEvent* event) {
QPainter painter(this);
// タブウィジェットの領域を取得
QRect rect = this->rect();
// フレームの色を設定
painter.setPen(QPen(Qt::black));
// フレームを描画
painter.drawRect(rect);
// タブを描画
QTabWidget::paintEvent(event);
}
サードパーティ製のライブラリを使用する
QTabWidget
ウィジェットのフレームの外観をカスタマイズするためのサードパーティ製のライブラリがいくつかあります。これらのライブラリは、より多くの機能と柔軟性を提供することができます。