【初心者向け】Qt Widgetsプログラミング：QProgressBar::sizeHint()でプログレスバーをスタイリッシュに

QProgressBar::sizeHint()は、Qt Widgetsライブラリで提供されるプログラミング関数の一つで、プログレスバーの推奨サイズを算出するために使用されます。この関数は、プログレスバーのスタイル、フォント、テキスト、および現在の値に基づいて、適切なサイズを計算します。

構文

QSize QProgressBar::sizeHint() const

この関数は、QSize型の値を返します。この値は、プログレスバーの幅と高さを表します。

戻り値

QSize 型の値: プログレスバーの推奨サイズ

詳細

QProgressBar::sizeHint()関数は、プログレスバーの以下の要素を考慮して推奨サイズを計算します。

現在の値
プログレスバーの現在の値に基づいて、進捗バーのサイズを考慮します。
テキスト
プログレスバーに表示されるテキストの長さに基づいて、テキスト領域のサイズを考慮します。
フォント
プログレスバーに設定されているフォントサイズに基づいて、テキストのサイズを考慮します。
スタイル
プログレスバーのスタイル設定に基づいて、余白や装飾要素のサイズを考慮します。

QProgressBar progressBar;
progressBar.setStyle(QStyle::Style::Fusion);
progressBar.setFont(QFont("Arial", 12));
progressBar.setTextVisible(true);
progressBar.setMaximum(100);
progressBar.setValue(50);

QSize sizeHint = progressBar.sizeHint();
qDebug() << "Recommended size:" << sizeHint;

#include <QApplication>
#include <QProgressBar>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QProgressBar progressBar;
  progressBar.setStyle(QStyle::Style::Fusion);
  progressBar.setFont(QFont("Arial", 12));
  progressBar.setTextVisible(true);
  progressBar.setMaximum(100);
  progressBar.setValue(50);

  QSize sizeHint = progressBar.sizeHint();
  qDebug() << "Recommended size:" << sizeHint;

  return app.exec();
}

例 2: プログレスバーの推奨サイズをウィンドウサイズに設定する

#include <QApplication>
#include <QMainWindow>
#include <QProgressBar>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QMainWindow window;
  QProgressBar progressBar;
  progressBar.setStyle(QStyle::Style::Fusion);
  progressBar.setFont(QFont("Arial", 12));
  progressBar.setTextVisible(true);
  progressBar.setMaximum(100);
  progressBar.setValue(50);

  QSize sizeHint = progressBar.sizeHint();
  window.resize(sizeHint);

  progressBar.setParent(&window);
  progressBar.show();

  window.show();

  return app.exec();
}

例 3: プログレスバーの推奨サイズをグリッドレイアウトに設定する

#include <QApplication>
#include <QGridLayout>
#include <QProgressBar>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  QWidget window;
  QGridLayout layout;

  QProgressBar progressBar;
  progressBar.setStyle(QStyle::Style::Fusion);
  progressBar.setFont(QFont("Arial", 12));
  progressBar.setTextVisible(true);
  progressBar.setMaximum(100);
  progressBar.setValue(50);

  QSize sizeHint = progressBar.sizeHint();
  layout.addWidget(&progressBar, 0, 0);

  window.setLayout(&layout);
  window.show();

  return app.exec();
}

これらの例は、QProgressBar::sizeHint() 関数を使用してプログレスバーの推奨サイズを取得し、さまざまな方法で設定する方法を示しています。

手動でサイズ設定

プログレスバーのサイズを自分で決める場合は、setSizePolicy() 関数を使用して手動で設定することができます。この関数は、プログレスバーの幅と高さを個別に設定したり、最小サイズ、最大サイズ、推奨サイズを設定したりすることができます。

progressBar.setSizePolicy(QSizePolicy::Minimum, QSizePolicy::Fixed);
progressBar.setMinimumSize(100, 30);
progressBar.setMaximumSize(200, 50);

レイアウトマネージャーを使用する

プログレスバーをレイアウトマネージャー (QHBoxLayout、QVBoxLayout、QGridLayout など) で管理している場合は、レイアウトマネージャーを使用してプログレスバーのサイズを自動的に調整することができます。レイアウトマネージャーは、ウィンドウのサイズや他のウィジェットのサイズに応じて、プログレスバーのサイズを調整します。

QHBoxLayout layout;
layout.addWidget(&progressBar);

window.setLayout(&layout);

カスタムサイズヒントを実装する

QProgressBar::sizeHint() 関数の動作をカスタマイズしたい場合は、独自のサイズヒントを実装することができます。これを行うには、sizeHint() メンバ関数をオーバーライドし、独自の計算ロジックを実装する必要があります。

class MyProgressBar : public QProgressBar {
public:
  QSize sizeHint() const override {
    // 独自の計算ロジックを実装
    return QSize(150, 40);
  }
};

親ウィジェットのサイズを使用する

プログレスバーを親ウィジェット内に配置している場合は、親ウィジェットのサイズを使用してプログレスバーのサイズを設定することができます。

QSize parentSize = progressBar.parentWidget()->size();
progressBar.setFixedSize(parentSize.width() / 2, 30);