Qt WidgetsでQListView::isWrappingを使用してアイテムを折り返して配置する方法


QListView::isWrappingプロパティは、Qt WidgetsにおけるQListViewウィジェットのアイテム配置方法を制御します。このプロパティをtrueに設定すると、アイテムが可視領域の端まで到達した際に、次の行に折り返して配置されます。デフォルトでは、アイテムは上から下に配置され、可視領域の端まで到達すると次の列に移動します。

利点

  • 長いアイテムを分割せずに表示できる
  • アイテムの水平方向の配置を柔軟に調整できる
  • 可視領域のスペースを効率的に利用できる

QListView listView;
listView.setModel(model);
listView.setFlow(QListView::LeftToRight); // アイテムを左から右へ配置
listView.isWrapping(true); // アイテムを折り返して配置

注意点

  • 折り返した行のアイテムを選択する操作が難しくなる場合がある
  • アイテムの高さが可変の場合、折り返した行のアイテムが重なり合う可能性がある
  • QGridLayoutまたはQTableWidgetなどの別のレイアウトウィジェットを使用する
  • QListView::setViewMode(QListView::ListMode) を使用して、アイテムを1列に垂直方向に配置する
  • Qt Widgetsは、GUIアプリケーション開発のための包括的なフレームワークです。詳細については、Qt公式サイトを参照してください。
  • QListView::isWrappingプロパティ以外にも、アイテムの配置方法を制御するプロパティがいくつかあります。詳細はQt Widgetsドキュメントを参照してください。
  • Qtは、クロスプラットフォームのアプリケーション開発のためのオープンソースフレームワークです。
  • この説明は、Qt Widgets 6.7.2に基づいています。


#include <QApplication>
#include <QListView>
#include <QStandardItemModel>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // モデルの作成
  QStandardItemModel *model = new QStandardItemModel();
  for (int i = 0; i < 10; ++i) {
    QStandardItem *item = new QStandardItem(QString("Item %1").arg(i));
    model->appendRow(item);
  }

  // リストビューの作成
  QListView listView;
  listView.setModel(model);
  listView.setFlow(QListView::LeftToRight); // アイテムを左から右へ配置
  listView.isWrapping(true); // アイテムを折り返して配置

  // ウィジェットの表示
  listView.show();

  return app.exec();
}

このコードを実行すると、次のようになります。

アイテムは、可視領域の端まで到達した際に次の行に折り返して配置されます。

説明

  • show()メソッドを使用して、リストビューを表示します。
  • isWrapping()メソッドを使用して、アイテムを折り返すかどうかを設定します。
  • setFlow()メソッドを使用して、アイテムの配置方向を設定します。
  • setModel()メソッドを使用して、リストビューにモデルを設定します。
  • QListViewクラスを使用して、リストビューを作成します。
  • QStandardItemクラスを使用して、モデルにアイテムを追加します。
  • QStandardItemModelクラスを使用して、モデルを作成します。

カスタマイズ

このコードは、ニーズに合わせてカスタマイズできます。たとえば、次のことができます。

  • 選択モードを変更する
  • ヘッダーを表示する
  • アイテムの色を変更する
  • アイテムのフォントを変更する
  • アイテムの高さを変更する


QListView::isWrappingプロパティは、アイテムが可視領域の端まで到達した際に次の行に折り返して配置されるかどうかを制御します。この機能は便利ですが、いくつかの欠点もあります。

  • 折り返した行のアイテムを選択する操作が難しくなる場合がある
  • アイテムの高さが可変の場合、折り返した行のアイテムが重なり合う可能性がある

これらの欠点を回避するために、QListView::isWrappingプロパティの代替方法をいくつか検討する必要があります。

代替方法

  1. QListView::setViewMode(QListView::ListMode)

    この方法は、アイテムを1列に垂直方向に配置します。アイテムが可視領域からはみ出しても、スクロールバーを使用して表示することができます。

listView.setViewMode(QListView::ListMode);
  1. QGridLayoutまたはQTableWidgetなどの別のレイアウトウィジェットを使用する

    QGridLayoutやQTableWidgetなどのレイアウトウィジェットを使用すると、アイテムをより柔軟に配置することができます。これらのウィジェットは、アイテムの高さが可変であっても、アイテムが重なり合わないようにすることができます。

QGridLayout layout;
for (int i = 0; i < model->rowCount(); ++i) {
  for (int j = 0; j < model->columnCount(); ++j) {
    QStandardItem *item = model->item(i, j);
    QLabel *label = new QLabel(item->text());
    layout.addWidget(label, i, j);
  }
}

QWidget widget;
widget.setLayout(&layout);
widget.show();

選択

どの代替方法を選択するかは、要件によって異なります。

  • アイテムをより柔軟に配置したい場合は、QGridLayoutまたはQTableWidgetなどの別のレイアウトウィジェットを使用する必要があります。
  • アイテムの高さが可変で、重なり合いを避けたい場合は、QListView::setViewMode(QListView::ListMode)を使用する必要があります。
  • アイテムの高さが固定で、可視領域内に収まる場合は、QListView::isWrappingプロパティを使用するのが最も簡単です。