QFontDatabase::removeAllApplicationFonts()：Qt GUIアプリケーションでフォントをアンロードする詳細ガイド

QFontDatabase::removeAllApplicationFonts() は、Qt GUIアプリケーションでプログラム的に追加されたすべてのフォントをアンロードするための関数です。これは、アプリケーション固有のフォントを不要になった場合や、メモリ使用量を削減したい場合などに役立ちます。

機能

この関数は、addApplicationFont() または addApplicationFontFromData() を使ってプログラム的に追加されたすべてのフォントをアンロードします。システムフォントや他のアプリケーションによって追加されたフォントは影響を受けません。

戻り値

この関数は、フォントのアンロードが成功した場合は true 、失敗した場合は false を返します。

例

#include <QFontDatabase>

int main() {
  // ...

  // プログラム的にフォントを追加する
  int fontId = QFontDatabase::addApplicationFont("myfont.ttf");

  // ...

  // フォントをアンロードする
  bool success = QFontDatabase::removeAllApplicationFonts();
  if (success) {
    std::cout << "フォントのアンロードに成功しました。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "フォントのアンロードに失敗しました。" << std::endl;
  }

  // ...

  return 0;
}

• この関数は、マルチスレッド環境では安全に使用できません。マルチスレッド環境でフォントをアンロードする場合は、QFontDatabase::removeApplicationFont() 関数を使用する必要があります。
• この関数は、アプリケーションが終了する前に呼び出す必要があります。そうでないと、フォントはアンロードされずにメモリに残ってしまいます。

---

#include <QFontDatabase>
#include <QCoreApplication>

int main() {
  // QCoreApplication インスタンスを作成する
  QCoreApplication app(argc, argv);

  // フォントファイルをパスで指定してフォントを追加する
  int fontId = QFontDatabase::addApplicationFont("myfont.ttf");

  // フォントが追加されたかどうかを確認する
  if (fontId != -1) {
    std::cout << "フォントの追加に成功しました。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "フォントの追加に失敗しました。" << std::endl;
    return 1;
  }

  // プログラムを実行する
  int ret = app.exec();

  // フォントをアンロードする
  bool success = QFontDatabase::removeAllApplicationFonts();
  if (success) {
    std::cout << "フォントのアンロードに成功しました。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "フォントのアンロードに失敗しました。" << std::endl;
  }

  return ret;
}

例2：フォントファミリーを指定してアンロードする

この例では、"MyFont" というフォントファミリーに属するすべてのフォントを QFontDatabase::removeAllApplicationFonts() 関数を使用してアンロードします。

#include <QFontDatabase>
#include <QCoreApplication>

int main() {
  // QCoreApplication インスタンスを作成する
  QCoreApplication app(argc, argv);

  // フォントファミリーを指定してフォントをアンロードする
  bool success = QFontDatabase::removeAllApplicationFonts("MyFont");
  if (success) {
    std::cout << "フォントファミリーのアンロードに成功しました。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "フォントファミリーのアンロードに失敗しました。" << std::endl;
  }

  // プログラムを実行する
  int ret = app.exec();

  return ret;
}

例3：マルチスレッド環境でフォントをアンロードする

この例では、マルチスレッド環境でフォントをアンロードするために、QFontDatabase::removeApplicationFont() 関数を使用します。

#include <QMutex>
#include <QFontDatabase>
#include <QThread>

class FontUnloader : public QThread {
public:
  FontUnloader(int fontId) : fontId_(fontId) {}

protected:
  void run() override {
    // ロックを取得する
    mutex_.lock();

    // フォントをアンロードする
    QFontDatabase::removeApplicationFont(fontId_);

    // ロックを解放する
    mutex_.unlock();
  }

private:
  int fontId_;
  QMutex mutex_;
};

int main() {
  // QCoreApplication インスタンスを作成する
  QCoreApplication app(argc, argv);

  // フォントファイルをパスで指定してフォントを追加する
  int fontId = QFontDatabase::addApplicationFont("myfont.ttf");

  // フォントが追加されたかどうかを確認する
  if (fontId != -1) {
    std::cout << "フォントの追加に成功しました。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "フォントの追加に失敗しました。" << std::endl;
    return 1;
  }

  // フォントアンローダーを作成する
  FontUnloader unloader(fontId);

  // フォンアンローダーを起動する
  unloader.start();

  // プログラムを実行する
  int ret = app.exec();

  // フォンアンローダーを終了する
  unloader.wait();

  return ret;
}

これらの例は、QFontDatabase::removeAllApplicationFonts() 関数の使用方法を理解するための出発点として役立つことを願っています。

• QFontDatabase::removeAllApplicationFonts() 関数は、アプリケーションが
• マルチスレッド環境でフォントをアンロードする場合は、QFontDatabase::removeApplicationFont() 関数を使用する必要があります。
• 上記のコード例はあくまでも例であり、実際のアプリケーションでは状況に合わせて変更する必要があります。

---

個別にフォントをアンロードする

QFontDatabase::removeApplicationFont() 関数を使用して、個別にフォントをアンロードすることができます。この方法は、特定のフォントのみをアンロードしたい場合に役立ちます。

#include <QFontDatabase>

int main() {
  // ...

  // プログラム的にフォントを追加する
  int fontId = QFontDatabase::addApplicationFont("myfont.ttf");

  // ...

  // フォントをアンロードする
  bool success = QFontDatabase::removeApplicationFont(fontId);
  if (success) {
    std::cout << "フォントのアンロードに成功しました。" << std::endl;
  } else {
    std::cout << "フォントのアンロードに失敗しました。" << std::endl;
  }

  // ...

  return 0;
}

QFontDatabase::applicationFontIds() を使用する

QFontDatabase::applicationFontIds() 関数は、プログラム的に追加されたすべてのフォントのIDを取得するための関数です。これらのIDを使用して、QFontDatabase::removeApplicationFont() 関数で個別にフォントをアンロードすることができます。

#include <QFontDatabase>

int main() {
  // ...

  // プログラム的にフォントを追加する
  int fontId = QFontDatabase::addApplicationFont("myfont.ttf");

  // ...

  // プログラム的に追加されたすべてのフォントのIDを取得する
  QList<int> fontIds = QFontDatabase::applicationFontIds();

  // 各フォントをアンロードする
  for (int fontId : fontIds) {
    bool success = QFontDatabase::removeApplicationFont(fontId);
    if (!success) {
      std::cout << "フォントのアンロードに失敗しました。" << std::endl;
    }
  }

  // ...

  return 0;
}

フォントキャッシュをクリアする

QFontDatabase::clear() 関数は、すべてのフォントキャッシュをクリアします。これにより、プログラム的に追加されたフォントだけでなく、システムフォントを含むすべてのフォントがアンロードされます。ただし、この方法は、パフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意する必要があります。

#include <QFontDatabase>

int main() {
  // ...

  // プログラム的にフォントを追加する
  int fontId = QFontDatabase::addApplicationFont("myfont.ttf");

  // ...

  // フォントキャッシュをクリアする
  QFontDatabase::clear();

  // ...

  return 0;
}

フォントデータベースをリセットする

QFontDatabase::reset() 関数は、フォントデータベースをリセットします。これにより、すべてのフォントキャッシュがクリアされ、フォントデータベースが初期状態に戻ります。この方法は、すべてのフォントをアンロードし、フォントデータベースを完全にリセットしたい場合に役立ちます。

#include <QFontDatabase>

int main() {
  // ...

  // プログラム的にフォントを追加する
  int fontId = QFontDatabase::addApplicationFont("myfont.ttf");

  // ...

  // フォントデータベースをリセットする
  QFontDatabase::reset();

  // ...

  return 0;
}

最適な方法の選択

どの方法が最適かは、状況によって異なります。

• すべてのフォントをアンロードし、フォントデータベースを完全にリセットしたい場合は、QFontDatabase::reset() 関数を使用します。
• パフォーマンスが重要でない場合は、QFontDatabase::clear() 関数を使用してすべてのフォントキャッシュをクリアすることができます。
• プログラム的に追加されたすべてのフォントを個別にアンロードしたい場合は、QFontDatabase::applicationFontIds() 関数を使用します。
• 特定のフォントのみをアンロードしたい場合は、QFontDatabase::removeApplicationFont() 関数を使用します。

• QFontDatabase::removeAllApplicationFonts() 関数は、アプリケーションが終了する前に呼び出す必要があります。そうでないと、フォントはアン
• マルチスレッド環境でフォントをアンロードする場合は、QFontDatabase::removeApplicationFont() 関数を使用する必要があります。
• 上記のコード例はあくまでも例であり、実際のアプリケーションでは状況に合わせて変更する必要があります。