Qt GUIプログラミング：円錐形グラデーションの奥義を極める！QConicalGradient::angle()の使い方

QConicalGradient::angle() 関数は、円錐形グラデーションの開始角度を取得します。円錐形グラデーションは、円の中心から放射状に色が変化するグラデーションです。開始角度は、グラデーションが始まる位置を決定します。

関数詳細

qreal QConicalGradient::angle() const

この関数は、円錐形グラデーションの開始角度を qreal 型の値として返します。角度は論理座標で指定され、0 度から 360 度の範囲です。

例

QConicalGradient gradient(QPointF(50, 50), 45);
qreal angle = gradient.angle();
std::cout << "Start angle: " << angle << std::endl;

このコードは、中心座標が (50, 50) で、開始角度が 45 度の円錐形グラデーションを作成します。その後、angle() 関数を使用して開始角度を取得し、コンソールに出力します。

• 開始角度を変更するには、setAngle() 関数を使用します。

• グラデーションを使用した視覚効果をカスタマイズする際に、開始角度を調整することができます。
• ダイナミックなグラデーションエフェクトを作成する際に、開始角度をアニメーション化することができます。
• 円形メニューやボタンを作成する際に、グラデーションの色合いを変化させることができます。

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例 1: 開始角度を変更する

この例では、円錐形グラデーションの開始角度を 0 度から 360 度まで変化させ、その様子をコンソールに出力します。

#include <QApplication>
#include <QPainter>
#include <QConicalGradient>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 円錐形グラデーションを作成
  QConicalGradient gradient(QPointF(50, 50), 45);

  // 開始角度をループで変化させる
  for (int i = 0; i <= 360; ++i) {
    gradient.setAngle(i);

    // グラデーションを描画
    QPainter painter;
    painter.begin(new QPixmap(100, 100));
    painter.drawEllipse(QRect(0, 0, 100, 100), gradient);
    painter.end();

    // 開始角度を出力
    std::cout << "Start angle: " << i << std::endl;

    // 1秒間待つ
    QThread::sleep(1000);
  }

  return app.exec();
}

例 2: ダイナミックなグラデーションエフェクトを作成する

この例では、円錐形グラデーションの開始角度をアニメーション化し、その様子をウィジェット上に描画します。

#include <QApplication>
#include <QPainter>
#include <QConicalGradient>
#include <QPropertyAnimation>

class MyWidget : public QWidget {
public:
  MyWidget(QWidget *parent = nullptr) : QWidget(parent) {
    // アニメーションを作成
    animation = new QPropertyAnimation(this, "angle");
    animation->setDuration(10000);
    animation->setLoopCount(-1); // 無限ループ
    animation->setTargetObject(this);
    animation->setPropertyName("angle");
    animation->setStartValue(0);
    animation->setEndValue(360);
    animation->start();
  }

  void paintEvent(QPaintEvent *event) override {
    QPainter painter(this);

    // 円錐形グラデーションを作成
    QConicalGradient gradient(QPointF(width() / 2, height() / 2), 45);

    // グラデーションを描画
    painter.drawEllipse(QRect(0, 0, width(), height()), gradient);
  }

  int angle() const { return _angle; }
  void setAngle(int angle) { _angle = angle; update(); }

private:
  int _angle;
  QPropertyAnimation *animation;
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィジェットを作成
  MyWidget widget;
  widget.show();

  return app.exec();
}

例 3: グラデーションを使用した視覚効果をカスタマイズする

この例では、円錐形グラデーションの開始角度を調整し、さまざまな視覚効果を作成します。

#include <QApplication>
#include <QPainter>
#include <QConicalGradient>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 円錐形グラデーションを作成
  QConicalGradient gradient(QPointF(50, 50), 45);

  // 開始角度を調整して、さまざまな視覚効果を作成
  gradient.setAngle(0); // 円の中心から放射状に色が変化
  gradient.setAngle(45); // 右上から左下に色が変化
  gradient.setAngle(90); // 上から下に色が変化
  gradient.setAngle(135); // 左上から右下に色が変化
  gradient.setAngle(180); // 円の中心から外側に色が変化
  gradient.setAngle(225); // 右下から左上に色が変化
  gradient.setAngle(270); // 下から上に色が変化
  gradient.setAngle(315); // 左下から右上に色が変化

  // 各角度でグラデーションを描画
  for (int i = 0; i < 8; ++i) {
    QPainter painter;

---

代替方法

1. QGradient::setStops() 関数を使用する
   

   QGradient::setStops() 関数は、グラデーションの色と位置を指定するために使用されます。この関数を使用して、円錐形グラデーションの開始色と終了色を設定することで、開始角度を間接的に制御することができます。

   QConicalGradient gradient(QPointF(50, 50));
   
   // 開始色と終了色を設定
   gradient.setStops({
       { 0.0, Qt::red },
       { 1.0, Qt::blue }
   });
   
   // グラデーションを描画
   QPainter painter;
   painter.begin(new QPixmap(100, 100));
   painter.drawEllipse(QRect(0, 0, 100, 100), gradient);
   painter.end();
   

   このコードは、赤色から青色への円錐形グラデーションを作成します。開始色は赤色で、終了色は青色です。

2. 独自の計算を行う
   

   円錐形グラデーションの開始角度を計算するには、三角関数を使用することができます。以下の式を使用して、開始角度を計算することができます。

   qreal angle = atan2(y - centerY, x - centerX);
   

   この式では、x と y はグラデーション内の点の座標、centerX と centerY は円錐形グラデーションの中心座標です。

• パフォーマンス
  複雑な計算を行う場合は、独自の計算の方がパフォーマンスが低下する可能性があります。
• 柔軟性
  独自の計算を行うと、開始角度をより柔軟に制御することができます。
• シンプルさ
  QGradient::setStops() 関数は、QConicalGradient::angle() 関数よりもシンプルで、読みやすいコードになります。