Qt Widgetsスピンボックス:showGroupSeparator以外にも知っておきたい千単位区切り文字の表示方法
QAbstractSpinBox
クラスは、スライダやスピンボタンなどの数値入力ウィジェットを提供するクラスです。 showGroupSeparator
プロパティは、スピンボックス内に千単位の区切り文字を表示するかどうかを制御します。 デフォルトでは、このプロパティは false
に設定されています。
使い方
showGroupSeparator
プロパティを設定するには、以下のコードを使用します。
spinBox->setShowGroupSeparator(true);
このコードを実行すると、スピンボックス内に千単位の区切り文字が表示されます。 区切り文字の種類は、QLocale
クラスを使用して設定できます。
例
以下のコードは、スピンボックス内にカンマ (,
) を千単位の区切り文字として表示する例です。
QLocale locale(QLocale::English, QLocale::UnitedStates);
spinBox->setLocale(locale);
spinBox->setShowGroupSeparator(true);
#include <QApplication>
#include <QAbstractSpinBox>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// スピンボックスを作成
QAbstractSpinBox *spinBox = new QAbstractSpinBox();
// 千単位の区切り文字を表示
spinBox->setShowGroupSeparator(true);
// スピンボックスの値を設定
spinBox->setValue(1234567);
// スピンボックスを表示
spinBox->show();
return app.exec();
}
このコードを実行すると、以下のようになります。
説明
QApplication
オブジェクトを作成します。これは、Qt アプリケーションを実行するために必要です。QAbstractSpinBox
オブジェクトを作成します。これは、スピンボックスウィジェットを表します。setShowGroupSeparator()
メソッドを使用して、スピンボックス内に千単位の区切り文字を表示するように設定します。setValue()
メソッドを使用して、スピンボックスの値を1234567
に設定します。show()
メソッドを使用して、スピンボックスを表示します。
カスタマイズ
このコードは、ニーズに合わせてカスタマイズできます。 たとえば、以下のことができます。
- スピンボックスのスタイルを設定する
- スピンボックスのフォーマットを設定する
- スピンボックスのステップ値を設定する
- スピンボックスの最小値と最大値を設定する
カスタムフォーマット文字列を使用する
QAbstractSpinBox::setFormat()
メソッドを使用して、スピンボックスのフォーマット文字列をカスタマイズすることができます。 このフォーマット文字列には、千単位の区切り文字を含む任意の文字列を含めることができます。
例
spinBox->setFormat("#,##0");
QLineEdit を使用する
QAbstractSpinBox
の代わりに QLineEdit
を使用して、数値入力を実現することもできます。 QLineEdit
は、フォーマット文字列を指定する機能はありませんが、QValidator
クラスを使用して、入力できる値を制限することができます。
例
以下のコードは、QLineEdit
を使用して、千単位の区切り文字を含む数値入力を実現する例です。
QLineEdit *lineEdit = new QLineEdit();
QRegExp rx("[0-9,]{1,9}");
QValidator *validator = new QRegExpValidator(rx, lineEdit);
lineEdit->setValidator(validator);
サードパーティ製のライブラリを使用する
千単位の区切り文字の表示をより柔軟に制御したい場合は、サードパーティ製のライブラリを使用することができます。 例えば、QCustomNumberEdit
ライブラリは、QAbstractSpinBox
と同様の機能を提供し、千単位の区切り文字を含むカスタムフォーマット文字列を指定することができます。
- 最適な代替方法は、状況によって異なります。 ご自身のニーズに合った方法を選択してください。