【保存版】Qt Widgets QAbstractSpinBox チュートリアル:初心者でも安心!基本操作から応用まで


主な機能

  • 信号とスロットによるイベント処理
  • キーボード操作のサポート
  • 入力値のフォーマット設定
  • 特殊値の設定
  • 単位の設定
  • ステップ値の設定
  • 最小値と最大値の設定
  • 数値の入力と表示

基本的な使い方

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QAbstractSpinBox>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スピンボックスの作成
  QAbstractSpinBox *spinBox = new QAbstractSpinBox;

  // 最小値と最大値の設定
  spinBox->setMinimum(0);
  spinBox->setMaximum(100);

  // ステップ値の設定
  spinBox->setStepValue(10);

  // 単位の追加
  spinBox->setSuffix("度");

  // 特殊値の設定
  spinBox->setSpecialValueText("N/A");

  // 入力値のフォーマット設定
  spinBox->setFormat("000");

  // ウィジェットの表示
  spinBox->show();

  // イベントループの実行
  return app.exec();
}

詳細

QAbstractSpinBox は、様々なプロパティとメソッドを提供しており、スピンボックスの外観や動作を詳細に設定することができます。

  • メソッド
    • setValue(): 現在値を設定します。
    • setStepType(): ステップの種類を設定します。
    • setPrefix(): 接頭辞を設定します。
    • setSuffix(): 接尾辞を設定します。
    • fixup(): 入力テキストを修正します。
    • stepUp(): 1ステップ増やします。
    • stepDown(): 1ステップ減らします。
  • プロパティ
    • minimum(): 最小値を設定します。
    • maximum(): 最大値を設定します。
    • stepValue(): ステップ値を設定します。
    • prefix(): 接頭辞を設定します。
    • suffix(): 接尾辞を設定します。
    • value(): 現在値を取得/設定します。
    • readOnly(): 読み取り専用かどうかを設定します。
    • buttonSymbols(): ボタンの種類を設定します。
    • alignment(): テキストの配置を設定します。
  • QAbstractSpinBox は、Qt Widgets ライブラリの重要な部品であり、多くのアプリケーションで数値入力に利用されています。
  • QAbstractSpinBox は、様々な種類のスピンボックスウィジェットを作成するために使用することができます。
  • QAbstractSpinBox は抽象クラスであり、直接インスタンス化することはできません。代わりに、QSpinBox や QDoubleSpinBox などのサブクラスを使用する必要があります。


  • テキスト配置: 中央
  • ボタン: 上向き矢印、下向き矢印
  • 入力値フォーマット: "000個"
  • 特殊値: "なし"
  • 単位: 個
  • ステップ値: 5
  • 最大値: 200
  • 最小値: 0
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QAbstractSpinBox>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スピンボックスの作成
  QAbstractSpinBox *spinBox = new QAbstractSpinBox;

  // 最小値と最大値の設定
  spinBox->setMinimum(0);
  spinBox->setMaximum(200);

  // ステップ値の設定
  spinBox->setStepValue(5);

  // 単位の追加
  spinBox->setSuffix("個");

  // 特殊値の設定
  spinBox->setSpecialValueText("なし");

  // 入力値のフォーマット設定
  spinBox->setFormat("000個");

  // ボタンの種類の設定
  spinBox->setButtonSymbols(QAbstractSpinBox::UpDownArrows);

  // テキストの配置設定
  spinBox->setAlignment(Qt::AlignCenter);

  // ウィジェットの表示
  spinBox->show();

  // イベントループの実行
  return app.exec();
}

説明

  1. QApplication オブジェクトを作成して、Qt アプリケーションを初期化します。
  2. QAbstractSpinBox オブジェクトを作成して、スピンボックスウィジェットを作成します。
  3. setMinimum() メソッドを使用して、スピンボックスの最小値を 0 に設定します。
  4. setMaximum() メソッドを使用して、スピンボックスの最大値を 200 に設定します。
  5. setStepValue() メソッドを使用して、スピンボックスのステップ値を 5 に設定します。
  6. setSuffix() メソッドを使用して、スピンボックスの接尾辞を "個" に設定します。
  7. setSpecialValueText() メソッドを使用して、スピンボックスの特殊値のテキストを "なし" に設定します。
  8. setFormat() メソッドを使用して、スピンボックスの入力値のフォーマットを "000個" に設定します。
  9. setButtonSymbols() メソッドを使用して、スピンボックスのボタンの種類を上向き矢印と下向き矢印に設定します。
  10. setAlignment() メソッドを使用して、スピンボックスのテキストの配置を中央揃えに設定します。
  11. show() メソッドを呼び出して、スピンボックスウィジェットを表示します。
  12. exec() メソッドを呼び出して、Qt イベントループを実行します。

このコードは、QAbstractSpinBox の基本的な機能をどのように使うことができるかを示しています。

  • QAbstractSpinBox には、ここで説明していない他にも多くのプロパティとメソッドがあります。詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。
  • コードを自由に改変して、独自のスピンボックスウィジェットを作成することができます。


QLineEdit

  • 欠点:
    • 数値入力に特化していない
    • ユーザーが誤った入力をしやすい
    • 入力値の検証が必要
  • 利点:
    • よりシンプルなコードで済む
    • 自由な形式の入力を受け付けられる
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QLineEdit>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 行編集ウィジェットの作成
  QLineEdit *lineEdit = new QLineEdit;

  // 入力値の制限を設定
  lineEdit->setValidator(new QIntValidator(0, 200));

  // ウィジェットの表示
  lineEdit->show();

  // イベントループの実行
  return app.exec();
}

QSlider

  • 欠点:
    • 精度の高い入力には向かない
    • 入力値の範囲が限られる
  • 利点:
    • 視覚的にわかりやすい
    • マウス操作で簡単に値を変更できる
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QSlider>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // スライダーの作成
  QSlider *slider = new QSlider(Qt::Horizontal);

  // 最小値と最大値の設定
  slider->setMinimum(0);
  slider->setMaximum(200);

  // ステップ値の設定
  slider->setTickInterval(5);

  // ウィジェットの表示
  slider->show();

  // イベントループの実行
  return app.exec();
}

QComboBox

  • 欠点:
    • 入力値の範囲が限られる
    • 動的な選択肢の追加/削除には向かない
  • 利点:
    • 事前に定義された選択肢から選択できる
    • ユーザーが誤った入力をしやすい
#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QComboBox>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // コンボボックスの作成
  QComboBox *comboBox = new QComboBox;

  // 選択肢の追加
  for (int i = 0; i <= 200; i += 5) {
    comboBox->addItem(QString::number(i));
  }

  // ウィジェットの表示
  comboBox->show();

  // イベントループの実行
  return app.exec();
}

カスタムウィジェット

  • 欠点:
    • 開発コストが高い
    • デバッグが難しい
  • 利点:
    • 完全な自由度を得られる
    • 独自の機能を実装できる

上記以外にも、状況に応じて様々な代替方法が考えられます。

  • 開発コスト
  • ユーザーインターフェース
  • 入力精度
  • 入力値の範囲