Qt: プラットフォームを超えて幅を操る！ QWindow::width と platform 固有 API

QWindow::width は、Qt GUI でウィンドウの幅を取得および設定するためのプロパティです。これは、ウィンドウのコンテンツ領域の幅をピクセル単位で表します。ウィンドウフレームの幅は含まれません。

使用方法

QWindow::width プロパティは、次のように使用できます。

ウィンドウの幅を取得する

int width = myWindow->width();

ウィンドウの幅を設定する

myWindow->setWidth(500);

例

次のコードは、ウィンドウの幅を 500 ピクセルに設定します。

QWindow *myWindow = new QWindow();
myWindow->setWidth(500);
myWindow->show();

ウィンドウの幅を最大限に設定するには、QWindow::setMaximumSize() メソッドを使用します。
ウィンドウの幅を最小限に設定するには、QWindow::setMinimumSize() メソッドを使用します。
ウィンドウの幅を変更すると、ウィンドウ内のコンテンツが自動的に再配置されます。
QWindow::width プロパティは、ウィンドウが表示されている場合にのみ有効です。ウィンドウが表示されていない場合は、0 を返します。

Qt GUI を初めて使用する場合は、チュートリアルや入門書から始めることをお勧めします。
Qt GUI には、ウィンドウのサイズを制御するための他にも多くのプロパティとメソッドがあります。詳細については、Qt ドキュメントを参照してください。

例 1: ウィンドウの幅を取得する

この例では、QWindow::width プロパティを使用して、ウィンドウの幅を取得し、コンソールに表示します。

#include <QApplication>
#include <QWindow>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィンドウを作成
  QWindow window;
  window.setTitle("My Window");
  window.setGeometry(100, 100, 300, 200);

  // ウィンドウの幅を取得
  int width = window.width();

  // コンソールに幅を出力
  std::cout << "Window width: " << width << std::endl;

  // ウィンドウを表示
  window.show();

  return app.exec();
}

例 2: ウィンドウの幅を設定する

この例では、QWindow::setWidth() メソッドを使用して、ウィンドウの幅を 500 ピクセルに設定します。

#include <QApplication>
#include <QWindow>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィンドウを作成
  QWindow window;
  window.setTitle("My Window");
  window.setGeometry(100, 100, 300, 200);

  // ウィンドウの幅を設定
  window.setWidth(500);

  // ウィンドウを表示
  window.show();

  return app.exec();
}

この例では、QWindow::setMinimumSize() メソッドを使用して、ウィンドウの最小幅を 200 ピクセルに設定します。

#include <QApplication>
#include <QWindow>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィンドウを作成
  QWindow window;
  window.setTitle("My Window");
  window.setGeometry(100, 100, 300, 200);

  // ウィンドウの最小幅を設定
  window.setMinimumSize(200, 0);

  // ウィンドウを表示
  window.show();

  return app.exec();
}

#include <QApplication>
#include <QWindow>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ウィンドウを作成
  QWindow window;
  window.setTitle("My Window");
  window.setGeometry(100, 100, 300, 200);

  // ウィンドウの最大幅を設定
  window.setMaximumSize(800, 0);

  // ウィンドウを表示
  window.show();

  return app.exec();
}

これらの例は、Qt GUI で QWindow::width を使用する方法を理解するための出発点として役立つことを願っています。

上記以外にも、QWindow::width を使用してさまざまなことを行うことができます。たとえば、次のようなことができます。

ウィンドウの幅を別のウィンドウの幅に合わせる
ウィンドウの幅をディスプレイの幅に合わせる
ウィンドウのサイズが変更されたときにイベントを処理する

これらの例は、QWindow::width の機能をさらに理解するのに役立ちます。

リソース

frameGeometry().width() を使用する

frameGeometry().width() メソッドは、ウィンドウのフレームを含めた全体の幅を取得します。これは、ウィンドウの境界線の装飾やタイトルバーの幅を考慮する必要がある場合に役立ちます。

利点

ウィンドウの境界線の装飾やタイトルバーの幅を含む幅を取得できます。

欠点

QWindow::width よりもわずかに処理コストがかかります。

例

int width = window.frameGeometry().width();

size().width() を使用する

size() メソッドは、ウィンドウの幅と高さを QSize オブジェクトとして返します。そこから width() メソッドを呼び出して幅を取得できます。

利点

幅と高さを同時に取得できます。

欠点

わずかに冗長なコードになります。

例

QSize size = window.size();
int width = size.width();

QWidget の場合、minimumSize().width() または maximumSize().width() を使用する

ウィンドウが QWidget である場合は、minimumSize().width() または maximumSize().width() メソッドを使用して、ウィンドウの最小幅または最大幅を取得できます。

利点

最小幅または最大幅を直接取得できます。

欠点

ウィンドウの現在の幅を取得するには、別の方法を使用する必要があります。

例

int minWidth = window.minimumSize().width();
int maxWidth = window.maximumSize().width();

platform 固有の API を使用する

一部のプラットフォームでは、ウィンドウの幅を取得するための platform 固有の API が提供されています。これらの API は、Qt の API よりも高速で効率的な場合がありますが、プラットフォームによって異なるため、移植性が低下します。

利点

特定のプラットフォームで高速なパフォーマンスが得られる可能性があります。

欠点

移植性が低く、コードが複雑になる可能性があります。

例

この例は、Windows で GetWindowRect 関数を使用してウィンドウの幅を取得する方法を示しています。

#include <windows.h>

int width;
RECT rect;

GetWindowRect(window.handle(), &rect);
width = rect.right - rect.left;

最適な代替方法の選択

使用する代替方法は、特定のニーズによって異なります。一般的に、QWindow::width はシンプルで使いやすいので、多くの場合最良の選択肢となります。ただし、フレームの装飾やタイトルバーの幅を考慮する必要がある場合、またはパフォーマンスが重要な場合は、他の代替方法の方が適している場合があります。

ウィンドウのサイズが変更されたときにイベントを処理する場合は、QWindow::sizeChanged() 信号を接続する必要があります。