QTreeViewの表示がおかしい?viewportSizeHint()のよくある誤解と解決策
この関数が返す QSize
オブジェクトは、ツリービューがその内容をすべて適切に表示するために理想的な幅と高さを表しています。ただし、これはあくまで「推奨」されるサイズであり、実際のウィジェットのサイズは、レイアウトマネージャーや親ウィジェットの制約によって異なる場合があります。
具体的には、viewportSizeHint()
は以下の要素を考慮して推奨サイズを算出します。
- 区切り線やボーダー
アイテム間の区切り線やビューポートのボーダーなども考慮されることがあります。 - ヘッダーのサイズ
もしヘッダーが表示されている場合、その高さも推奨される高さに含まれます。 - インデント
各階層のアイテムに適用されるインデントも考慮に入れます。 - 表示されるアイテムのサイズ
ツリービューに表示されている各アイテムの高さ(および、水平方向にアイコンやテキストなどが占める幅)を考慮します。
どのような時に viewportSizeHint()
が役立つのか?
- ウィジェットのサイズ調整
他のウィジェットとの相対的なサイズを決定する際に、ツリービューの推奨サイズを考慮に入れることができます。 - スクロール領域の制御
スクロールエリアにツリービューを埋め込む際に、推奨サイズに基づいてスクロールバーの表示/非表示を制御したり、スクロール領域のサイズを調整したりするのに役立ちます。 - カスタムレイアウト
独自のレイアウトマネージャーを作成し、ツリービューをその一部として配置する場合、viewportSizeHint()
を参照して初期サイズを決定したり、サイズ変更のヒントとして利用したりできます。
簡単な例
例えば、ツリービューにいくつかのアイテムが表示されており、それぞれのアイテムの高さが一定で、インデントも設定されているとします。この場合、viewportSizeHint()
は、すべてのアイテムを縦に並べ、それぞれのインデントと高さを合計したサイズを返すでしょう。もしヘッダーが表示されていれば、その高さも加算されます。
推奨サイズが期待通りにならない
-
トラブルシューティング
- アイテムのサイズ情報の確認
モデルのdata()
関数やデリゲートのsizeHint()
関数が、正しいQSize
を返しているか確認してください。 - レイアウト関連の設定の確認
インデント、行の高さ、ヘッダーの表示状態などを意図した通りに設定しているか確認してください。 - スタイルシートの検証
スタイルシートがビューポートやアイテムのサイズに影響を与えていないか確認してください。一時的にスタイルシートを無効にして動作を確認するのも有効です。 - コンテンツ変更時の再計算
コンテンツが動的に変わる場合は、適切なタイミングでレイアウトを更新 (updateGeometry()
) したり、必要に応じてviewportSizeHint()
を再度取得したりすることを検討してください。
- アイテムのサイズ情報の確認
-
- アイテムのサイズが正しく計算されていない
モデルから提供されるデータや、デリゲートによる描画処理が、アイテムの実際のサイズと一致していない可能性があります。特にカスタムデリゲートを使用している場合に起こりやすいです。 - インデントやスペースの設定
setIndentation()
,setUniformRowHeights()
,header()->setStretchLastSection()
などの設定が、推奨サイズの計算に影響を与えている可能性があります。 - ヘッダーの存在
ヘッダーが表示されているかどうかで、推奨される高さが変わります。header()->setVisible()
の状態を確認してください。 - スタイルシートの影響
適用しているスタイルシートが、アイテムやビューポートのサイズに影響を与えている可能性があります。 - 動的なコンテンツ
表示されるアイテムの数や内容が動的に変化する場合、viewportSizeHint()
が返す値もその都度変わります。初期化時やコンテンツ変更後のタイミングで期待する値が得られないことがあります。
- アイテムのサイズが正しく計算されていない
viewportSizeHint() を使用したレイアウトで問題が発生する
-
トラブルシューティング
- サイズポリシーの確認
setSizePolicy()
を使用して、ツリービューのサイズポリシーが推奨サイズを尊重する設定になっているか確認してください(例:QSizePolicy::Preferred
,QSizePolicy::Minimum
). - レイアウトマネージャーの設定の確認
親ウィジェットのレイアウトマネージャーの設定(ストレッチファクター、アライメントなど)が、ツリービューのサイズにどのように影響しているか確認してください。 - スクロールエリアの設定の確認
QScrollArea
のsetWidgetResizable()
の設定を確認してください。true
の場合、ウィジェットはスクロールエリアのサイズに合わせてリサイズされます。false
の場合は、ウィジェットの推奨サイズが維持され、必要に応じてスクロールバーが表示されます。 - 明示的なサイズ設定
レイアウトマネージャーが推奨サイズを適切に扱わない場合は、resize()
関数などで明示的にサイズを設定することも検討してください。ただし、これは一般的には推奨されません。
- サイズポリシーの確認
-
原因
- 固定サイズの指定との競合
親ウィジェットやレイアウトマネージャーで固定サイズが指定されている場合、viewportSizeHint()
が返す推奨サイズが無視されることがあります。 - レイアウトマネージャーの制約
使用しているレイアウトマネージャー(QVBoxLayout
,QHBoxLayout
,QGridLayout
など)の特性上、viewportSizeHint()
が返すサイズ通りに配置されないことがあります。例えば、ストレッチファクターの設定などによって、利用可能なスペース全体に引き伸ばされることがあります。 - スクロールエリアとの連携
QScrollArea
にQTreeView
を配置している場合、スクロールエリアのサイズポリシーや自動調整の設定が、viewportSizeHint()
の効果を打ち消すことがあります。
- 固定サイズの指定との競合
パフォーマンスの問題
-
トラブルシューティング
- アイテム数の最適化
必要のないアイテムを表示しない、仮想モデルを使用するなど、表示するアイテム数を減らすことを検討してください。 - デリゲートの最適化
デリゲートのsizeHint()
関数の処理を効率化してください。不要な計算を避け、キャッシュを活用するなどの工夫が考えられます。 - 遅延評価
viewportSizeHint()
の結果を頻繁に使用する場合は、必要になるまで遅延評価することを検討してください。
- アイテム数の最適化
-
原因
- 非常に多くのアイテム
ツリービューに表示するアイテム数が非常に多い場合、viewportSizeHint()
がすべてのアイテムのサイズを計算するため、処理に時間がかかることがあります。 - 複雑なデリゲート
カスタムデリゲートのsizeHint()
関数の処理が重い場合、viewportSizeHint()
の呼び出し頻度が高いとパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
- 非常に多くのアイテム
一般的なデバッグのヒント
- Qt のドキュメントの参照
QTreeView
,QSize
,QSizePolicy
, レイアウトマネージャーなど、関連するクラスのドキュメントを再度確認することで、理解を深めることができます。 - シンプルなテストケースの作成
問題を再現する最小限のコードを作成し、そこで動作を確認することで、問題の範囲を絞り込むことができます。 - qDebug() の活用
viewportSizeHint()
が返す値や、関連するサイズ情報をqDebug()
で出力して確認することで、問題の原因を特定しやすくなります。
例1: 基本的な推奨サイズの取得と表示
この例では、簡単な QTreeView
を作成し、その viewportSizeHint()
が返す推奨サイズをコンソールに出力します。
#include <QApplication>
#include <QTreeView>
#include <QStandardItemModel>
#include <QDebug>
int main(int argc, char *argv[])
{
QApplication a(argc, argv);
// モデルの作成
QStandardItemModel model;
QStandardItem *rootItem = model.invisibleRootItem();
QStandardItem *item1 = new QStandardItem("親アイテム 1");
QStandardItem *child1_1 = new QStandardItem("子アイテム 1-1");
QStandardItem *child1_2 = new QStandardItem("子アイテム 1-2");
item1->appendRow(child1_1);
item1->appendRow(child1_2);
rootItem->appendRow(item1);
QStandardItem *item2 = new QStandardItem("親アイテム 2");
rootItem->appendRow(item2);
// ツリービューの作成とモデルの設定
QTreeView treeView;
treeView.setModel(&model);
treeView.expandAll(); // すべてのアイテムを展開
// 推奨されるビューポートサイズを取得
QSize recommendedSize = treeView.viewportSizeHint();
qDebug() << "推奨されるビューポートサイズ:" << recommendedSize;
treeView.show();
return a.exec();
}
説明
- 簡単な
QStandardItemModel
を作成し、いくつかのアイテムを追加しています。 QTreeView
を作成し、上記で作成したモデルを設定しています。treeView.expandAll()
を呼び出して、すべてのアイテムを初期状態で展開しています。これにより、すべてのアイテムのサイズがviewportSizeHint()
の計算に含まれるようになります。treeView.viewportSizeHint()
を呼び出し、返されたQSize
オブジェクトをrecommendedSize
変数に格納しています。qDebug()
を使用して、推奨される幅と高さをコンソールに出力しています。
このコードを実行すると、ツリービューに表示されているアイテムの数、テキストの長さ、インデントなどを考慮した推奨サイズがコンソールに表示されます。
例2: QScrollArea
での viewportSizeHint()
の利用
この例では、QTreeView
を QScrollArea
に配置し、viewportSizeHint()
がスクロールエリアのサイズ調整にどのように影響するかを示します。
#include <QApplication>
#include <QTreeView>
#include <QStandardItemModel>
#include <QScrollArea>
#include <QMainWindow>
int main(int argc, char *argv[])
{
QApplication a(argc, argv);
// モデルの作成 (例1と同じ)
QStandardItemModel model;
QStandardItem *rootItem = model.invisibleRootItem();
QStandardItem *item1 = new QStandardItem("親アイテム 1");
QStandardItem *child1_1 = new QStandardItem("子アイテム 1-1");
QStandardItem *child1_2 = new QStandardItem("子アイテム 1-2");
item1->appendRow(child1_1);
item1->appendRow(child1_2);
rootItem->appendRow(item1);
QStandardItem *item2 = new QStandardItem("親アイテム 2");
rootItem->appendRow(item2);
// ツリービューの作成とモデルの設定 (例1と同じ)
QTreeView *treeView = new QTreeView;
treeView->setModel(&model);
treeView->expandAll();
// スクロールエリアの作成とツリービューの設定
QScrollArea scrollArea;
scrollArea.setWidget(treeView);
scrollArea.setWidgetResizable(false); // ウィジェットのリサイズを無効化
// メインウィンドウの作成とスクロールエリアの設定
QMainWindow mainWindow;
mainWindow.setCentralWidget(&scrollArea);
mainWindow.resize(300, 200); // 初期サイズを設定
mainWindow.show();
return a.exec();
}
説明
- 例1と同様に
QStandardItemModel
とQTreeView
を作成し、モデルを設定しています。 QScrollArea
を作成し、その中にQTreeView
をsetWidget()
で配置しています。- 重要な点
scrollArea.setWidgetResizable(false);
を設定しています。これにより、QTreeView
はQScrollArea
のサイズに合わせてリサイズされず、viewportSizeHint()
が返す推奨サイズを基本としたサイズになります。推奨サイズがスクロールエリアの表示領域よりも大きい場合、スクロールバーが表示されます。
もし scrollArea.setWidgetResizable(true);
に設定した場合、QTreeView
はスクロールエリアの利用可能なスペースに合わせて拡大縮小され、viewportSizeHint()
の影響は小さくなります。
例3: カスタムデリゲートでの viewportSizeHint()
の影響
この例は少し複雑になりますが、カスタムデリゲートを作成し、その sizeHint()
が QTreeView
の viewportSizeHint()
にどのように影響するかを示します。
#include <QApplication>
#include <QTreeView>
#include <QStandardItemModel>
#include <QStyledItemDelegate>
#include <QSize>
#include <QDebug>
#include <QPainter>
// カスタムデリゲート
class CustomDelegate : public QStyledItemDelegate
{
public:
CustomDelegate(QObject *parent = nullptr) : QStyledItemDelegate(parent) {}
QSize sizeHint(const QStyleOptionViewItem &option, const QModelIndex &index) const override
{
// 基本のサイズヒントに加えて、少し大きめの高さを返す
QSize baseSize = QStyledItemDelegate::sizeHint(option, index);
return QSize(baseSize.width(), baseSize.height() + 20);
}
void paint(QPainter *painter, const QStyleOptionViewItem &option, const QModelIndex &index) const override
{
QStyledItemDelegate::paint(painter, option, index);
// 追加の描画処理 (例: ボーダー)
painter->save();
painter->setPen(Qt::red);
painter->drawRect(option.rect.adjusted(0, 0, -1, -1));
painter->restore();
}
};
int main(int argc, char *argv[])
{
QApplication a(argc, argv);
// モデルの作成 (例1と同じ)
QStandardItemModel model;
QStandardItem *rootItem = model.invisibleRootItem();
QStandardItem *item1 = new QStandardItem("カスタムアイテム 1");
rootItem->appendRow(item1);
QStandardItem *item2 = new QStandardItem("カスタムアイテム 2");
rootItem->appendRow(item2);
// ツリービューの作成とモデルの設定
QTreeView treeView;
treeView.setModel(&model);
// カスタムデリゲートの設定
CustomDelegate *delegate = new CustomDelegate(&treeView);
treeView.setItemDelegate(delegate);
// 推奨されるビューポートサイズを取得
QSize recommendedSize = treeView.viewportSizeHint();
qDebug() << "カスタムデリゲート適用後の推奨ビューポートサイズ:" << recommendedSize;
treeView.show();
return a.exec();
}
CustomDelegate
クラスはQStyledItemDelegate
を継承し、sizeHint()
関数をオーバーライドしています。- オーバーライドされた
sizeHint()
関数では、ベースとなるサイズヒントに加えて、高さを 20 ピクセル大きくしています。 paint()
関数もオーバーライドしており、アイテムの周りに赤いボーダーを描画しています(これはviewportSizeHint()
に直接は影響しませんが、デリゲートが適用されていることを視覚的に確認するためです)。main()
関数では、QTreeView
にこのカスタムデリゲートをsetItemDelegate()
で設定しています。viewportSizeHint()
を呼び出すと、カスタムデリゲートのsizeHint()
が返すサイズに基づいて、推奨されるビューポートサイズが計算されます。この例では、各アイテムの高さが通常よりも 20 ピクセル大きくなるため、推奨される全体の高さも増加します。
モデルとデリゲートからアイテムのサイズを直接計算する
viewportSizeHint()
は内部的にアイテムのサイズ、インデント、ヘッダーなどを考慮して計算を行いますが、これらの情報を個別に取得し、独自のロジックで必要なサイズを計算することができます。
- itemDelegate(column)->sizeHint(option, index)
特定の列のデリゲートに対して、指定されたインデックスのアイテムの推奨サイズを問い合わせることができます。これにより、カスタムデリゲートが提供する正確なサイズを取得できます。 - rowHeight(index) と columnWidth(index)
特定のインデックスの行の高さと列の幅を取得できます。ただし、これはデフォルトの行の高さや列の幅であり、デリゲートが異なるサイズを返している場合は考慮されません。 - model()->rowCount() と model()->columnCount()
モデルの行数と列数を取得できます。
これらの情報を組み合わせることで、表示されるすべてのアイテムのサイズを合計し、インデントやヘッダーのサイズを加算して、必要なビューポートサイズをより細かく制御して計算できます。
例
すべてのアイテムの高さの合計を計算する(簡略化):
QSize calculateTotalHeight(const QTreeView *treeView)
{
int totalHeight = treeView->header()->height(); // ヘッダーの高さ
for (int i = 0; i < treeView->model()->rowCount(); ++i) {
QModelIndex index = treeView->model()->index(i, 0); // 最初の列のインデックス
totalHeight += treeView->rowHeight(index);
// 子アイテムも考慮する場合は再帰的な処理が必要
}
return QSize(treeView->width(), totalHeight); // 幅は現在のビューの幅を仮定
}
// ...
QTreeView treeView;
// モデルの設定など
QSize calculatedSize = calculateTotalHeight(&treeView);
qDebug() << "計算された高さ:" << calculatedSize.height();
注意点
この方法は、展開されていない子アイテムのサイズを考慮しないため、すべてのコンテンツを表示するための正確なサイズを得るには、ツリー構造を再帰的に探索し、展開状態を考慮する必要があります。
sizeHintForColumn(column) と header()->length() を利用する
- header()->length()
すべてのセクション(列)の合計幅を返します。 - sizeHintForColumn(column)
特定の列の内容に基づいて推奨される幅を返します。
これらのメソッドは、水平方向のサイズを決定するのに役立ちます。垂直方向のサイズについては、依然として行の高さやアイテムの数を考慮する必要があります。
レイアウトマネージャーの利用
QTreeView
を QScrollArea
などのスクロール可能なビューに配置する場合、viewportSizeHint()
を直接使用する代わりに、レイアウトマネージャーの機能に頼ることが一般的です。
- QScrollArea::setWidgetResizable(false)
スクロールエリアは内部のウィジェットの推奨サイズに合わせてサイズを調整し、必要に応じてスクロールバーを表示します。この場合、viewportSizeHint()
がより直接的にスクロールエリアのサイズに影響を与えます。 - QScrollArea::setWidgetResizable(true)
スクロールエリアのサイズに合わせて、内部のウィジェット(QTreeView
)をリサイズさせます。この場合、QTreeView
は利用可能なスペースを最大限に利用しようとするため、viewportSizeHint()
は初期サイズのヒント程度にしかなりません。
適切なレイアウトマネージャーとサイズポリシーを設定することで、viewportSizeHint()
に頼らずとも、ツリービューが適切に表示されるように制御できます。
固定サイズやサイズポリシーの設定
特定の状況では、QTreeView
に固定のサイズを設定したり、特定のサイズポリシーを適用したりすることで、推奨サイズよりも優先してウィジェットのサイズを決定できます。
- setSizePolicy(QSizePolicy)
ウィジェットがどのようにサイズ変更されるかに関するヒントを設定します。 - setFixedSize(QSize)
ウィジェットのサイズを固定します。
これらの方法は、ツリービューのサイズを厳密に制御したい場合に有効ですが、内容がすべて表示されない可能性があるため、注意が必要です。
シグナルとスロットの利用
モデルのデータが変更されたり、ツリービューの展開状態が変化したりするタイミングで、必要なサイズを再計算し、手動でウィジェットのサイズを調整することができます。モデルの dataChanged()
シグナルや、QTreeView
の展開/折りたたみに関するシグナルを利用できます。
QTreeView::viewportSizeHint()
は便利なツールですが、代替として以下の方法を検討できます。
- モデルの変更やビューの状態変化に応じて動的にサイズを調整する。
setFixedSize()
やsetSizePolicy()
でサイズを直接制御する。QScrollArea
とそのwidgetResizable
プロパティ、およびレイアウトマネージャーの機能を活用する。sizeHintForColumn()
やheader()->length()
を利用して水平方向のサイズを決定する。- モデルとデリゲートからアイテムのサイズを直接計算する(より細かい制御が可能だが複雑になる場合がある)。