Qt Widgetsにおけるサイズ変更グリップの隅をプログラムで取得する方法

QStyleOptionSizeGrip::corner は、Qt Widgets ライブラリにおける QStyleOptionSizeGrip クラスのメンバー変数です。これは、ウィジェットのサイズ変更グリップが配置されているコーナーを指定するために使用されます。サイズ変更グリップは、ユーザーがウィジェットをドラッグしてサイズを変更できるようにする小さなウィジェットです。

利用方法

QStyleOptionSizeGrip::corner は、Qt::Corner 型の値で表されます。この型は、以下のいずれかの値をとることができます。

Qt::BottomRight: サイズ変更グリップが右下に配置されていることを示します。
Qt::BottomLeft: サイズ変更グリップが左下に配置されていることを示します。
Qt::TopRight: サイズ変更グリップが右上に配置されていることを示します。
Qt::TopLeft: サイズ変更グリップが左上に配置されていることを示します。

例

以下のコード例は、QStyleOptionSizeGrip::corner を使用して、サイズ変更グリップが右下に配置されていることを確認する方法を示しています。

QStyleOptionSizeGrip option;
option.initFrom(widget);
if (option.corner() == Qt::BottomRight) {
    // サイズ変更グリップが右下に配置されている
}

サイズ変更グリップの外観は、スタイルによって異なります。スタイルによっては、サイズ変更グリップが常に同じコーナーに配置されている場合があります。
QStyleOptionSizeGrip::corner は、スタイルによって異なる場合があります。スタイルによっては、このプロパティがサポートされていない場合があります。

#include <QApplication>
#include <QWidget>
#include <QStyleOptionSizeGrip>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    QWidget widget;
    widget.show();

    QStyleOptionSizeGrip option;
    option.initFrom(&widget);

    if (option.corner() == Qt::BottomRight) {
        qDebug() << "サイズ変更グリップが右下に配置されています";
    } else {
        qDebug() << "サイズ変更グリップが別のコーナーに配置されています";
    }

    return app.exec();
}

例 2: スタイルによって異なるコーナー

#include <QApplication>
#include <QWidget>
#include <QStyleOptionSizeGrip>
#include <QStyleFactory>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    QWidget widget;
    widget.show();

    QStyle *style = QStyleFactory::create("Fusion");
    widget.setStyle(style);

    QStyleOptionSizeGrip option;
    option.initFrom(&widget);

    if (option.corner() == Qt::BottomRight) {
        qDebug() << "Fusion スタイルでは、サイズ変更グリップが右下に配置されています";
    } else {
        qDebug() << "Fusion スタイルでは、サイズ変更グリップが別のコーナーに配置されています";
    }

    return app.exec();
}

このコード例は、QStyleOptionSizeGrip::corner を使用して、サイズ変更グリップが右下に配置されているかどうかを確認する方法を示しています。また、スタイルによってコーナーが異なる場合をどのように処理するかについても示しています。

QStyleOptionSizeGrip::corner は、Qt Widgets ライブラリにおける QStyleOptionSizeGrip クラスのメンバー変数です。これは、ウィジェットのサイズ変更グリップが配置されているコーナーを指定するために使用されます。

しかし、QStyleOptionSizeGrip::corner は、スタイルによって異なる場合があります。スタイルによっては、このプロパティがサポートされていない場合があります。

そのため、QStyleOptionSizeGrip::corner の代替方法が必要になる場合があります。

代替方法

QStyleOptionSizeGrip::corner の代替方法としては、以下の方法があります。

ウィジェットのジオメトリを確認する

ウィジェットのジオメトリを確認することで、サイズ変更グリップが配置されているコーナーを推測することができます。以下のコード例は、この方法を示しています。

QRect geometry = widget.geometry();
int x = geometry.x() + geometry.width();
int y = geometry.y() + geometry.height();

if (x == widget.sizeHint().width()) {
    if (y == widget.sizeHint().height()) {
        corner = Qt::BottomRight;
    } else {
        corner = Qt::TopRight;
    }
} else if (y == widget.sizeHint().height()) {
    corner = Qt::BottomLeft;
} else {
    corner = Qt::TopLeft;
}

スタイルシーツを使用する

スタイルシーツを使用して、サイズ変更グリップの外観を制御することができます。スタイルシーツには、サイズ変更グリップのコーナーを指定するプロパティがあります。以下のコード例は、この方法を示しています。

QWidget {
    grip-corner: topRight;
}

上記以外にも、QStyleOptionSizeGrip::corner の代替方法として、以下の方法があります。

カスタムウィジェットを作成する
ウィジェット固有のメソッドを使用する