【保存版】Qt GUIアニメーションの基本操作：QMovie::setPaused()の使い方からトラブルシューティングまで

QMovie::setPaused()は、Qt GUIにおけるアニメーション制御に役立つ関数です。この関数は、アニメーションの再生を一時停止したり再開したりするために使用されます。

使用方法

void QMovie::setPaused(bool paused);

この関数は、pausedというパラメータを受け取ります。このパラメータがtrueの場合、アニメーションは一時停止されます。falseの場合、アニメーションは再開されます。

例

QMovie movie("movie.gif");
movie.start();

// 5秒後にアニメーションを一時停止
QTimer::singleShot(5000, &movie, &QMovie::setPaused, true);

この例では、"movie.gif"というアニメーションファイルを読み込み、再生を開始します。5秒後にタイマーが起動し、setPaused()関数が呼び出されてアニメーションが一時停止されます。

• アニメーションの状態は、state()関数を使用して取得できます。
• アニメーションを完全に停止するには、stop()関数を使用します。
• QMovie::setPaused()関数は、アニメーションの状態がRunningである場合にのみ有効です。

上記の説明に加えて、以下の点にも注意する必要があります。

• アニメーションを再開すると、frameChanged()シグナルが発行されます。
• アニメーションを一時停止すると、フレームイベントが発行されなくなります。
• QMovie::setPaused()関数は、スレッドセーフではありません。マルチスレッド環境で使用する場合は、適切な同期メカニズムを使用する必要があります。

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アニメーションファイルを読み込み、再生し、5秒後に一時停止する

#include <QApplication>
#include <QMovie>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    QMovie movie("movie.gif");
    movie.start();

    QTimer::singleShot(5000, &movie, &QMovie::setPaused, true);

    return app.exec();
}

アニメーションを再生/一時停止するボタンを作成

#include <QApplication>
#include <QMovie>
#include <QPushButton>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    QMovie movie("movie.gif");
    movie.start();

    QPushButton playPauseButton("再生/一時停止");
    playPauseButton.connect(&playPauseButton, &QPushButton::clicked, [&movie]() {
        if (movie.state() == QMovie::Running) {
            movie.setPaused(true);
            playPauseButton.setText("再開");
        } else {
            movie.setPaused(false);
            playPauseButton.setText("一時停止");
        }
    });

    QWidget window;
    window.setLayout(new QVBoxLayout);
    window.layout()->addWidget(&movie);
    window.layout()->addWidget(&playPauseButton);
    window.show();

    return app.exec();
}

この例では、"movie.gif"というアニメーションファイルを読み込み、再生を開始します。ボタンをクリックすると、アニメーションの再生/一時停止を切り替えます。

#include <QApplication>
#include <QMovie>
#include <QSlider>

int main(int argc, char *argv[]) {
    QApplication app(argc, argv);

    QMovie movie("movie.gif");
    movie.start();

    QSlider slider(Qt::Horizontal);
    slider.setMaximum(movie.duration());
    movie.connect(&movie, &QMovie::frameChanged, &slider, &QSlider::setValue);

    QWidget window;
    window.setLayout(new QVBoxLayout);
    window.layout()->addWidget(&movie);
    window.layout()->addWidget(&slider);
    window.show();

    return app.exec();
}

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Qt GUIにおけるアニメーション制御には、QMovie::setPaused()以外にもいくつかの方法があります。ここでは、その代替方法をいくつかご紹介します。

方法

1. stop()関数を使用する

stop()関数は、アニメーションを完全に停止します。setPaused()関数とは異なり、アニメーションを再開するには、start()関数を再度呼び出す必要があります。

movie.stop();

1. state()関数を使用してアニメーションの状態を取得し、Running以外の場合はstart()関数を呼び出す

state()関数は、アニメーションの状態を返します。状態がRunning以外の場合は、start()関数を呼び出してアニメーションを再開します。

if (movie.state() != QMovie::Running) {
    movie.start();
}

1. タイマーを使用してアニメーションフレームを個別に表示する

この方法は、より高度なアニメーション制御が必要な場合に役立ちます。タイマーを使用して、アニメーションフレームを個別に表示するタイミングを制御できます。

int frame = 0;
QTimer timer;
timer.setInterval(100);
timer.connect(&timer, &QTimer::timeout, [&movie, &frame]() {
    movie.setCurrentFrame(frame);
    frame++;
    if (frame >= movie.frameCount()) {
        frame = 0;
    }
});
timer.start();

方法	利点	欠点
stop()関数を使用する	シンプル	アニメーションを再開するには、start()関数を再度呼び出す必要がある
state()関数を使用してアニメーションの状態を取得し、Running以外の場合はstart()関数を呼び出す	アニメーションの状態に応じて制御できる	複雑さやや増す
タイマーを使用してアニメーションフレームを個別に表示する	より高度なアニメーション制御が可能	複雑さやや増す