【初心者向け】Qt Widgetsでフォームレイアウトを操作しよう！QFormLayout::removeRow()の使い方を徹底解説

QFormLayout::removeRow() メソッドは、QFormLayout レイアウトから行を削除するために使用されます。このメソッドは、行番号、ラベルウィジェット、またはフィールドウィジェットを指定して呼び出すことができます。

構文

void QFormLayout::removeRow(int row);
void QFormLayout::removeRow(QLabel *label);
void QFormLayout::removeRow(QWidget *field);

引数

• field: 削除する行のフィールドウィジェット。
• label: 削除する行のラベルウィジェット。
• row: 削除する行番号。0 から rowCount() - 1 までの範囲で指定します。

戻り値

なし

詳細

• ラベルウィジェットとフィールドウィジェットが見つからない場合は、警告メッセージが表示されます。
• removeRow(QLabel *) または removeRow(QWidget *) を呼び出すと、まずその行のラベルウィジェットとフィールドウィジェットを検索します。見つかった場合は、removeRow(int) を呼び出して行全体を削除します。
• 行を削除すると、rowCount() メソッドの値が 1 減ります。
• 行を削除すると、その行にあるすべてのウィジェットとネストされたレイアウトも削除されます。

例

次のコードは、QFormLayout レイアウトから 2 番目の行を削除します。

QFormLayout *layout = new QFormLayout;
QLabel *label1 = new QLabel("Label 1");
QLabel *label2 = new QLabel("Label 2");
QLineEdit *lineEdit1 = new QLineEdit;
QLineEdit *lineEdit2 = new QLineEdit;

layout->addRow(label1, lineEdit1);
layout->addRow(label2, lineEdit2);

layout->removeRow(1);

このコードを実行すると、Label 2 と LineEdit 2 がレイアウトから削除されます。

• 行を削除すると、レイアウトの構造が変更されるため、レイアウトを再配置する必要がある場合があります。
• 行を削除する前に、その行に関連するデータが保存されていることを確認してください。

• この説明は、Qt Widgets 6.7.2 を基にしています。他のバージョンでは、メソッドの動作が異なる場合があります。

• removeRow() メソッドは、フォームから不要な項目を削除したり、フォームのレイアウトを変更したりするのに役立ちます。
• QFormLayout は、ラベルとフィールドウィジェットを 2 列に並べて表示する便利なレイアウトです。

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例 1: 行番号を指定して行を削除

#include <QApplication>
#include <QFormLayout>
#include <QLabel>
#include <QLineEdit>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // フォームウィジェットを作成
  QWidget form;
  form.setWindowTitle("フォーム");

  // QFormLayout レイアウトを作成
  QFormLayout layout;

  // ラベルとフィールドウィジェットを作成
  QLabel *label1 = new QLabel("名前:");
  QLabel *label2 = new QLabel("年齢:");
  QLabel *label3 = new QLabel("住所:");
  QLineEdit *lineEdit1 = new QLineEdit;
  QLineEdit *lineEdit2 = new QLineEdit;
  QLineEdit *lineEdit3 = new QLineEdit;

  // レイアウトにラベルとフィールドウィジェットを追加
  layout.addRow(label1, lineEdit1);
  layout.addRow(label2, lineEdit2);
  layout.addRow(label3, lineEdit3);

  // 2 番目の行を削除
  layout.removeRow(1);

  // フォームウィジェットにレイアウトを設定
  form.setLayout(&layout);

  // フォームウィジェットを表示
  form.show();

  return app.exec();
}

このコードを実行すると、年齢: ラベルと LineEdit 2 がフォームから削除されます。

例 2: ラベルウィジェットを指定して行を削除

#include <QApplication>
#include <QFormLayout>
#include <QLabel>
#include <QLineEdit>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // フォームウィジェットを作成
  QWidget form;
  form.setWindowTitle("フォーム");

  // QFormLayout レイアウトを作成
  QFormLayout layout;

  // ラベルとフィールドウィジェットを作成
  QLabel *label1 = new QLabel("名前:");
  QLabel *label2 = new QLabel("年齢:");
  QLabel *label3 = new QLabel("住所:");
  QLineEdit *lineEdit1 = new QLineEdit;
  QLineEdit *lineEdit2 = new QLineEdit;
  QLineEdit *lineEdit3 = new QLineEdit;

  // レイアウトにラベルとフィールドウィジェットを追加
  layout.addRow(label1, lineEdit1);
  layout.addRow(label2, lineEdit2);
  layout.addRow(label3, lineEdit3);

  // "年齢:" ラベルを指定して行を削除
  layout.removeRow(label2);

  // フォームウィジェットにレイアウトを設定
  form.setLayout(&layout);

  // フォームウィジェットを表示
  form.show();

  return app.exec();
}

#include <QApplication>
#include <QFormLayout>
#include <QLabel>
#include <QLineEdit>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // フォームウィジェットを作成
  QWidget form;
  form.setWindowTitle("フォーム");

  // QFormLayout レイアウトを作成
  QFormLayout layout;

  // ラベルとフィールドウィジェットを作成
  QLabel *label1 = new QLabel("名前:");
  QLabel *label2 = new QLabel("年齢:");
  QLabel *label3 = new QLabel("住所:");
  QLineEdit *lineEdit1 = new QLineEdit;
  QLineEdit *lineEdit2 = new QLineEdit;
  QLineEdit *lineEdit3 = new QLineEdit;

  // レイアウトにラベルとフィールドウィジェットを追加
  layout.addRow(label1, lineEdit1);
  layout.addRow(label2, lineEdit2);
  layout.addRow(label3, lineEdit3);

  // "LineEdit 2" を指定して行を削除
  layout.removeRow(lineEdit2);

  // フォームウィジェットにレイアウトを設定
  form.setLayout(&layout);

  // フォームウィジェットを表示
  form.show();

  return app.exec();
}

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代替方法

• takeRow() メソッド
  takeRow() メソッドは、削除する行を QLayout オブジェクトとして返します。このオブジェクトを別のレイアウトに追加したり、後で再配置したりすることができます。

QLayout *row = layout->takeRow(1);
// ... row オブジェクトを別のレイアウトに追加したり、後で再配置したりする

• 個別のウィジェットを削除
  各ラベルウィジェットとフィールドウィジェットを個別に削除することもできます。

layout->removeWidget(label2);
layout->removeWidget(lineEdit2);

• 新しいレイアウトを作成
  複雑な変更を行う場合は、新しい QFormLayout レイアウトを作成し、必要なラベルとフィールドウィジェットを追加する方法の方が適切な場合があります。

QFormLayout *newLayout = new QFormLayout;
newLayout->addRow(label1, lineEdit1);
newLayout->addRow(label3, lineEdit3);

form->setLayout(newLayout);

それぞれの方法の利点と欠点

方法	利点	欠点
removeRow()	シンプルで使いやすい	行を再配置できない
takeRow()	行を再配置できる	コードが複雑になる
個別のウィジェットを削除	柔軟性が高い	コードが冗長になる
新しいレイアウトを作成	複雑な変更に適している	コード量が増える

最適な方法の選択

どの方法が最適かは、状況によって異なります。シンプルな変更を行う場合は、removeRow() メソッドを使用するのが最も簡単です。行を再配置する必要がある場合は、takeRow() メソッドを使用する必要があります。複雑な変更を行う場合は、個別のウィジェットを削除するか、新しいレイアウトを作成する方が適切な場合があります。

• 行を削除すると、レイアウトの構造が変更されるため、レイアウトを再配置する必要がある場合があります。
• 行を削除する前に、その行に関連するデータが保存されていることを確認してください。