Qt Widgetsでカレンダーを操作:QCalendarWidget::showPreviousMonth()を徹底解説
QCalendarWidget::showPreviousMonth()
メソッドは、QCalendarWidget
ウィジェットで現在表示されている月よりも前の月を表示します。選択されている日付は変更されません。
使用方法
void QCalendarWidget::showPreviousMonth();
このメソッドを呼び出すだけで、現在表示されている月よりも前の月が表示されます。
例
QCalendarWidget calendarWidget;
// 2024年6月1日を現在表示されている月とする
calendarWidget.setSelectedDate(QDate(2024, 6, 1));
// 1つ前の月を表示
calendarWidget.showPreviousMonth();
このコードを実行すると、calendarWidget
ウィジェットには2024年5月が表示されます。
showPreviousMonth()
メソッドと合わせて、setCurrentPage()
メソッドやsetSelectedDate()
メソッドを使用することで、カレンダーを自由に操作することができます。showPreviousMonth()
メソッドは、選択されている日付を変更しません。前の月を表示しても、選択されている日付は現在表示されている月のままです。showPreviousMonth()
メソッドは、QCalendarWidget
ウィジェットの最小表示月よりも前の月を表示することはできません。
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendarWidget;
// 2024年5月1日を現在表示されている月とする
calendarWidget.setSelectedDate(QDate(2024, 5, 1));
// 1つ前の月を表示
calendarWidget.showPreviousMonth();
// ウィジェットを表示
calendarWidget.show();
return app.exec();
}
例2: ボタンをクリックして前の月を表示
#include <QApplication>
#include <QCalendarWidget>
#include <QPushButton>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カレンダーウィジェットを作成
QCalendarWidget calendarWidget;
// 現在の日付を現在表示されている月とする
calendarWidget.setSelectedDate(QDate::currentDate());
// 前の月を表示するボタンを作成
QPushButton previousMonthButton("前の月");
// ボタンがクリックされたら、`showPreviousMonth()` メソッドを呼び出す
connect(&previousMonthButton, &QPushButton::clicked, &calendarWidget, &QCalendarWidget::showPreviousMonth);
// ウィジェットをレイアウト
QVBoxLayout layout;
layout.addWidget(&calendarWidget);
layout.addWidget(&previousMonthButton);
QWidget window;
window.setLayout(&layout);
window.show();
return app.exec();
}
このコードを実行すると、ウィンドウが表示されます。ウィンドウにはカレンダーが表示され、その下に「前の月」ボタンが表示されます。「前の月」ボタンをクリックすると、カレンダーには1つ前の月が表示されます。
これらの例は、QCalendarWidget::showPreviousMonth()
メソッドをどのように使用するかを示すほんの一例です。このメソッドを理解することで、カレンダーをより柔軟に操作することができます。
- Qt チュートリアルには、カレンダーの作成方法や操作方法に関する詳細な情報が記載されています。これらのチュートリアルを読むことで、Qt Widgets でカレンダーを使用するスキルを向上させることができます。
QCalendarWidget
クラスには、showNextMonth()
メソッドやsetCurrentPage()
メソッドなど、カレンダーを操作するためのさまざまなメソッドが用意されています。これらのメソッドを組み合わせて使用することで、カレンダーを自由に操作することができます。
- コードをより簡潔にしたい
- 選択されている日付を変更したい
- 特定の月を表示したい
このような場合、以下の代替方法を検討することができます。
setCurrentPage() メソッドを使用する
setCurrentPage()
メソッドを使用すると、カレンダーウィジェットの表示する月を直接指定することができます。showPreviousMonth()
メソッドを使用するよりも、より柔軟に月を設定することができます。
// 2024年5月1日を現在表示されている月とする
calendarWidget.setCurrentPage(calendarWidget.currentPage() - 1);
このコードは、showPreviousMonth()
メソッドと同じように1つ前の月を表示しますが、setCurrentPage()
メソッドを使用することで、より特定の月を直接指定することができます。
setSelectedDate() メソッドを使用する
setSelectedDate()
メソッドを使用すると、カレンダーウィジェットで選択されている日付を変更することができます。選択されている日付を変更することで、自動的にカレンダーウィジェットの表示する月も変わります。
// 2024年5月1日を現在表示されている月とする
calendarWidget.setSelectedDate(QDate(2024, 5, 1));
このコードは、showPreviousMonth()
メソッドと同じように1つ前の月を表示しますが、setSelectedDate()
メソッドを使用することで、選択されている日付も変更することができます。
QDate クラスを使用する
QDate
クラスを使用すると、日付を操作することができます。QDate
オブジェクトを作成し、addMonths()
メソッドを使用して月を加減することで、特定の月を取得することができます。
// 現在の日付を取得
QDate currentDate = QDate::currentDate();
// 1ヶ月前の日付を取得
QDate previousMonthDate = currentDate.addMonths(-1);
// 1ヶ月前の日付を現在表示されている月とする
calendarWidget.setSelectedDate(previousMonthDate);
このコードは、showPreviousMonth()
メソッドと同じように1つ前の月を表示しますが、QDate
クラスを使用することで、より柔軟に月を計算することができます。