Pythonのreadlineモジュールで履歴の長さを操作:get_history_length(), set_history_length(), get_history_item()の使い方


  • 履歴の長さは、readline.set_history_length() 関数を使用して設定可能
  • 返される値は整数型で、履歴に含まれるコマンドの数となる
  • インタラクティブな Python セッションにおけるコマンドライン履歴の長さを取得する

使用方法

import readline

# 履歴の長さを取得
history_length = readline.get_history_length()

# 履歴の長さを表示
print("履歴の長さ:", history_length)

上記のコードを実行すると、以下のような出力が得られます。

履歴の長さ: 10

これは、現在のインタラクティブな Python セッションにおいて、ユーザーが過去に 10 個のコマンド を入力したことを意味します。

  • 履歴の長さは、readline.set_history_length() 関数を使用して設定できます。この関数の引数として、履歴に保存するコマンドの最大数を指定します。
  • readline.get_history_length() 関数は、現在の履歴の長さのみを取得します。過去の履歴の長さを取得するには、readline.get_history_item() 関数と組み合わせて使用する必要があります。
  • 履歴の長さに基づいて、コマンドライン補完の動作を調整する
  • 特定のコマンドが過去に何回入力されたかをカウントする
  • ユーザーが入力した過去のコマンドをリスト表示する


例 1: 履歴の長さを取得して表示する

import readline

# 履歴の長さを取得
history_length = readline.get_history_length()

# 履歴の長さを表示
print("履歴の長さ:", history_length)

例 2: 過去 5 個のコマンドをリスト表示する

import readline

# 履歴の長さを取得
history_length = readline.get_history_length()

# 過去 5 個のコマンドをリスト表示
for i in range(history_length - 5, history_length):
    print(readline.get_history_item(i))

例 3: 特定のコマンドが過去に何回入力されたかをカウントする

import readline

# 検索対象のコマンド
target_command = "ls"

# 履歴をカウント
count = 0
for i in range(readline.get_history_length()):
    history_item = readline.get_history_item(i)
    if target_command in history_item:
        count += 1

# カウント結果を表示
print(f"コマンド '{target_command}' は過去に {count} 回入力されています。")

これらの例は、readline.get_history_length() 関数の基本的な使用方法を示しています。この関数は、様々な目的に応じて活用することができます。

  • 実際の使用環境に合わせて、コードを適宜修正してください。
  • 上記のコードは、Python 3.x で動作確認しています。


  • 履歴の長さを変更できない: readline.get_history_length() 関数は、履歴の長さを取得する機能のみを提供しており、履歴の長さを変更することはできません。履歴の長さを変更するには、readline.set_history_length() 関数を使用する必要があります。
  • すべての履歴を取得できない: readline.get_history_length() 関数は、現在の履歴の長さのみを取得できます。過去の履歴の長さを取得するには、readline.get_history_item() 関数と組み合わせて使用する必要があります。

これらの制約を克服するために、readline.get_history_length() 関数の代替方法として、以下の方法を検討することができます。

len(readline.get_history()) を使用する

readline.get_history() 関数は、現在の履歴をリストとして返します。したがって、このリストの長さを取得することで、現在の履歴の長さを計算することができます。

import readline

# 履歴を取得
history = readline.get_history()

# 履歴の長さを取得
history_length = len(history)

# 履歴の長さを表示
print("履歴の長さ:", history_length)

カスタムモジュールを使用する

readline モジュールは、拡張性が高く、カスタムモジュールを作成することで、独自の機能を追加することができます。例えば、履歴の長さを取得 and 変更できるカスタムモジュールを作成することができます。

サードパーティライブラリを使用する

prompt_toolkitclick などのサードパーティライブラリは、コマンドラインインタフェース (CLI) の開発を支援する機能を提供しており、これらのライブラリの中には、履歴の長さを取得 and 変更できる機能が含まれている場合があります。

方法メリットデメリット
len(readline.get_history())シンプルで分かりやすい過去の履歴の長さを取得できない
カスタムモジュール柔軟性が高い開発コストが高い
サードパーティライブラリすぐに利用できるライブラリの機能に依存する