rlcompleter でつくる対話型シェル：ファイル操作から検索・置換まで

rlcompleter の基本的な使い方

import rlcompleter
import readline

completer = rlcompleter.Completer()
readline.set_completer(completer)
readline.parse_and_bind("tab: complete")

while True:
  line = input("> ")
  print(line)

このコードを実行すると、Python の対話モードが起動し、カーソル位置に応じて補完候補が表示されます。Tab キーを押すと候補が表示され、矢印キーで移動、Enter キーで選択できます。

補完候補の制御

rlcompleter モジュールは、補完候補を制御するための様々なオプションを提供しています。例えば、特定のモジュールやオブジェクトのみを補完対象にする、補完候補のソート方法を変更する、といったことが可能です。

詳細は、以下のドキュメントを参照してください。

• コマンドラインツール
  

  特定のテキスト処理タスクを実行するコマンドラインツールを作成する際、rlcompleter を利用して入力を補完することで、ユーザーインターフェースを改善することができます。例えば、対象となるファイルや処理オプションを候補として提示することで、入力をスムーズに行うことができます。

• 対話型シェルでのテキスト操作
  

  rlcompleter を利用して、対話型シェル上でテキストファイルを操作するツールを作成することができます。例えば、ファイルを読み込んで内容を表示したり、特定の文字列を検索したり、置換したりする機能を実装することができます。

• rlcompleter は、Python 標準ライブラリに含まれているモジュールですが、サードパーティ製の補完ライブラリも存在します。例えば、prompt_toolkit や docopt などのライブラリは、より高度な補完機能を提供しています。

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• 特定の文字列を置換する
• 特定の文字列を検索する
• ファイルを読み込んで内容を表示する

import os
import readline
from rlcompleter import Completer


class FileCompleter(Completer):

    def get_completions(self, text, state):
        dirname = os.path.dirname(self.readline.get_line_buffer())
        completions = [f for f in os.listdir(dirname) if os.path.isfile(os.path.join(dirname, f))]
        return completions[state:]


completer = FileCompleter()
readline.set_completer(completer)
readline.parse_and_bind("tab: complete")


def main():
    while True:
        filename = input("ファイル名を入力してください: ")
        if not filename:
            break

        try:
            with open(filename, "r") as f:
                content = f.read()
                print(content)
        except FileNotFoundError:
            print(f"ファイル '{filename}' が見つかりません。")

        while True:
            search_term = input("検索する文字列を入力してください (空文字で終了): ")
            if not search_term:
                break

            content = content.replace(search_term, "*")
            print(content)

        while True:
            replace_term = input("置換する文字列を入力してください (空文字で終了): ")
            if not replace_term:
                break

            new_term = input("新しい文字列を入力してください: ")
            content = content.replace(replace_term, new_term)
            print(content)


if __name__ == "__main__":
    main()

• ユーザーは、ファイルを読み込んで内容を表示したり、特定の文字列を検索したり、置換したりすることができます。
• main 関数は、対話型シェルを実行します。
• FileCompleter クラスは、補完候補としてファイル名を返すようにカスタマイズされた Completer クラスのサブクラスです。

• より高度な機能を実装したい場合は、re モジュールや os モジュールなどの他のライブラリを利用することもできます。
• このコードはあくまで一例であり、必要に応じて機能を追加したり、変更したりすることができます。

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prompt_toolkit

• 学習曲線がやや高い
• コード量が多くなり、複雑になる
• 補完候補の表示形式を自由に設定できる
• キーバインドやテーマの設定が可能
• 高度な補完機能と豊富なカスタマイズオプションを提供

docopt

• 複雑な補完ロジックには向かない
• シンプルで使いやすい
• 引数やオプションの補完を容易にする
• コマンドラインインターフェース (CLI) アプリケーション向けの補完機能に特化

Jedi

• 設定が複雑
• 動作が重い場合がある
• IDE に似た操作性を実現できる
• 静的解析に基づいた補完候補を提示
• コード補完だけでなく、コード分析やナビゲーション機能も提供

autopep8

• 補完機能は限定的
• コードの可読性と保守性を向上させる
• PEP8 準拠のコードを自動的に補完
• コード整形だけでなく、補完機能も提供

上記以外にも、様々な補完ライブラリが存在します。

選択のポイント

• 性能
• 使いやすさ
• カスタマイズ性
• 補完機能の必要性

rlcompleter はシンプルで使いやすいですが、高度な機能を求める場合は、他のライブラリを検討する必要があります。それぞれのライブラリの特徴を理解し、目的に合ったものを選択しましょう。

以下は、各ライブラリのドキュメントへのリンクです。