SQL初心者でも安心!MariaDBのDROP EVENTステートメント:イベント削除のステップバイステップガイド


MariaDB の DROP EVENT ステートメントは、データベースから既存のイベントを削除するために使用されます。削除されたイベントは即座に非アクティブ化され、サーバーから完全に削除されます。

構文

DROP EVENT event_name;

パラメータ

  • event_name: 削除するイベントの名前

権限

MariaDB 10.11 以前では、イベントの定義者または SUPER 権限を持つユーザーのみがイベントを削除できました。MariaDB 10.11 以降では、EVENT_ADMIN 権限を持つユーザーもイベントを削除できます。

以下の例では、my_event という名前のイベントを削除します。

DROP EVENT my_event;

注意事項

  • イベントが依存するオブジェクト (たとえば、トリガー、ストアド プロシージャ、関数) がある場合、イベントを削除するとこれらのオブジェクトも削除される可能性があります。
  • イベントが実行中である場合、削除することはできません。イベントを削除する前に、STOP EVENT ステートメントを使用してイベントを停止する必要があります。
  • DROP EVENT ステートメントは、エラーが発生した場合でもロールバックできません。
  • DROP EVENT ステートメントは、トランザクションの一部として実行できます。

プログラミングにおける DROP EVENT の活用例

MariaDB の DROP EVENT ステートメントは、さまざまなプログラミング シナリオで使用できます。以下に、いくつかの例を示します。

  • エラー処理
    イベントがエラーで失敗した場合、イベントを削除してから再作成する必要がある場合があります。
  • イベントのスケジュール変更
    イベントのスケジュールを変更する場合、古いイベントを削除してから新しいイベントを作成する必要があります。
  • 不要になったイベントの削除
    アプリケーションが不要になった場合、関連するイベントを削除する必要があります。


イベントの削除

DROP EVENT my_event;

既存のイベントが存在するかどうかを確認してから削除する

DROP EVENT IF EXISTS my_event;

このコードは、my_event という名前のイベントが存在するかどうかを確認します。イベントが存在する場合、削除されます。イベントが存在しない場合は、何も処理されません。

イベントを削除して、エラーが発生した場合にロールバックする

START TRANSACTION;
DROP EVENT my_event;
COMMIT;

このコードは、my_event という名前のイベントを削除しようとします。削除が成功した場合、トランザクションはコミットされます。削除が失敗した場合、トランザクションはロールバックされ、イベントは削除されません。

イベントが実行中かどうかを確認してから削除する

SELECT *
FROM mysql.event_scheduler
WHERE event_name = 'my_event'
AND status = 'RUNNING';

このコードは、my_event という名前のイベントが実行中かどうかを確認します。イベントが実行中の場合、削除することはできません。イベントが実行されていない場合、次のコードを使用して削除できます。

DROP EVENT my_event;

イベントに依存するオブジェクトを削除する

DROP TRIGGER IF EXISTS my_trigger;
DROP PROCEDURE IF EXISTS my_procedure;
DROP FUNCTION IF EXISTS my_function;
DROP EVENT my_event;

このコードは、my_event という名前のイベントに依存するトリガー、ストアド プロシージャ、関数を削除してから、イベントを削除します。

DROP EVENT my_event CASCADE;

このコードは、my_event という名前のイベントを削除し、イベントに依存するトリガー、ストアド プロシージャ、関数を自動的に削除します。



ALTER EVENT ステートメントを使用する

ALTER EVENT ステートメントを使用して、イベントを無効化することができます。 イベントが無効化されると、実行されなくなりますが、データベースには残ります。

ALTER EVENT my_event DISABLE;

この方法の利点は、イベントを完全に削除する必要がない場合に役立つことです。 イベントを後で再度有効にすることもできます。

ALTER EVENT my_event ENABLE;

イベントに依存するオブジェクトを削除する

イベントがトリガー、ストアド プロシージャ、関数などの他のオブジェクトに依存している場合、これらのオブジェクトを削除することで、間接的にイベントを削除することができます。 ただし、この方法を使用する場合は、削除するオブジェクトによって引き起こされる可能性のある予期しない結果に注意する必要があります。

DROP DATABASE ステートメントを使用する

イベントが格納されているデータベースを削除すると、イベントも一緒に削除されます。 ただし、この方法は、削除するデータベース内に他の重要なデータが含まれている場合にのみ使用してください。

DROP DATABASE my_database;

イベントファイルを直接削除する

MariaDB イベントは、mysql ディレクトリ内の event_scheduler ディレクトリに格納されたファイルとして保存されます。 このディレクトリにアクセスして、イベントファイルを削除することで、イベントをを手動で削除することができます。

# 注意: この方法は高度なユーザーのみが使用する必要があります。 誤ったファイルを削除すると、データベースが破損する可能性があります。

# イベントファイルの場所を特定する
SHOW EVENTS;

# イベントファイルを削除する
rm -f /path/to/event_file