【保存版】MariaDBの権限管理を徹底解説!DROP ROLEコマンドの使い方から代替方法まで


DROP ROLEコマンドは、MariaDBデータベースからロールを削除するために使用されます。ロールとは、データベース内のユーザーに特定の権限セットを割り当てるために使用される名前付きの権限コレクションです。ロールを使用すると、データベースのアクセスと権限をより細かく制御することができます。

構文

DROP ROLE role_name [, role_name] ...;

説明

  • role_name: 削除するロールの名前をカンマ区切りで指定します。

権限

DROP ROLEコマンドを実行するには、以下のいずれかの権限が必要です。

  • CREATE USER権限
  • GLOBAL DROP ROLE権限

注意事項

  • DROP ROLEコマンドは取り消しができません。削除するロール名には十分注意してください。
  • すでにデフォルトロールとして設定されているロールを削除することはできません。デフォルトロールを削除するには、まず別のロールをデフォルトロールとして設定する必要があります。
  • ロールが削除されると、そのロールが付与されていたすべてのユーザーおよびロールから自動的に取り消されます。

以下の例では、myrole1myrole2という名前のロールを削除します。

DROP ROLE myrole1, myrole2;


DROP ROLE myrole;

この例では、myroleという名前のロールを削除します。

複数のロールを削除する

DROP ROLE myrole1, myrole2;

存在チェック付きでロールを削除する

DROP ROLE IF EXISTS myrole;

この例では、myroleという名前のロールが存在する場合にのみ削除します。ロールが存在しない場合は、エラーが発生しません。

デフォルトロール以外のロールを削除する

DROP ROLE myrole;

この例では、myroleという名前のロールを削除します。このロールがデフォルトロールとして設定されていないことを確認する必要があります。デフォルトロールを削除するには、まず別のロールをデフォルトロールとして設定する必要があります。

ロールを削除して、そのロールが付与されていたすべての権限を取り消す

DROP ROLE myrole;

この例では、myroleという名前のロールを削除します。このロールが付与されていたすべてのユーザーおよびロールから、このロールに関連するすべての権限も自動的に取り消されます。



MariaDBでロールを削除するには、主に以下の2つの方法があります。

  1. DROP ROLEコマンドを使用する
  2. REVOKEコマンドとGRANTコマンドを組み合わせて使用する

DROP ROLEコマンドを使用する

DROP ROLEコマンドは、ロールを削除するための最も基本的な方法です。このコマンドは、ロールに関連するすべての権限も自動的に取り消します。

構文

DROP ROLE role_name [, role_name] ...;

説明

  • role_name: 削除するロールの名前をカンマ区切りで指定します。

権限

  • CREATE USER権限
  • GLOBAL DROP ROLE権限

注意事項

  • すでにデフォルトロールとして設定されているロールを削除することはできません。デフォルトロールを削除するには、まず別のロールをデフォルトロールとして設定する必要があります。
  • DROP ROLEコマンドは取り消しができません。削除するロール名には十分注意してください。

DROP ROLE myrole1, myrole2;

REVOKEコマンドとGRANTコマンドを組み合わせて使用する

REVOKEコマンドとGRANTコマンドを組み合わせて使用することで、ロールを削除せずに、そのロールに付与されていたすべての権限を取り消すことができます。この方法では、ロール自体はデータベースに残りますが、そのロールを使用することはできなくなります。

手順

  1. ロールに付与されているすべての権限をREVOKEコマンドを使用して取り消します。
  2. ロールに属するすべてのユーザーを別のロールに移動します。
  3. 残っているロールのメンバーがいないことを確認します。
  4. DROP ROLEコマンドを使用してロールを削除します。

以下の例では、myroleという名前のロールに付与されているすべての権限を取り消し、そのロールを削除します。

REVOKE ALL PRIVILEGES ON * FROM myrole;

# ロールに属するすべてのユーザーを別のロール 'new_role' に移動
UPDATE user SET user_role = 'new_role' WHERE user_role = 'myrole';

# 残っているロールのメンバーがいないことを確認
SELECT * FROM user WHERE user_role = 'myrole';

# ロールを削除
DROP ROLE myrole;

どちらの方法を選択するべきか

一般的には、DROP ROLEコマンドを使用する方が簡単で簡潔です。ただし、以下の場合は、REVOKEコマンドとGRANTコマンドを組み合わせて使用する方が適切な場合があります。

  • ロールに属するユーザーを別のロールに移動する必要がある場合
  • ロールを完全に削除せずに、そのロールに付与されていた権限のみを取り消したい場合