Python でのデータベース操作における条件と値の表現： Django の Expression オブジェクト

django.db.models モジュール内の db.models.Expression クラスは、データベース操作における条件や値を表現するためのオブジェクトを提供します。 allowed_default 属性は、この Expression オブジェクトがデフォルト値として使用できるかどうかを制御します。

詳細

allowed_default 属性は、ブール値を持ちます。デフォルトでは、False に設定されています。つまり、デフォルト値として Expression オブジェクトを使用することはできません。

allowed_default を True に設定すると、デフォルト値として Expression オブジェクトを使用できるようになります。これは、例えば、モデルフィールドのデフォルト値を動的に生成したい場合などに役立ちます。

例

from django.db.models import F

class MyModel(models.Model):
    name = models.CharField(max_length=255)
    created_at = models.DateTimeField(auto_now_add=True)

    def get_default_name(self):
        return F('created_at').strftime('%Y-%m-%d')

my_model = MyModel(name=my_model.get_default_name())
my_model.save()

この例では、MyModel クラスの name フィールドのデフォルト値を、レコードの作成日時をフォーマットした文字列に設定しています。 allowed_default 属性を True に設定することで、F() オブジェクトを含む get_default_name() 関数をデフォルト値として使用できるようにしています。

from django.db.models import F

class MyModel(models.Model):
    name = models.CharField(max_length=255)
    created_at = models.DateTimeField(auto_now_add=True)

    def get_default_name(self):
        return F('created_at').strftime('%Y-%m-%d')

my_model = MyModel(name=my_model.get_default_name())
my_model.save()

例 2: クエリセットのデフォルト値を動的に生成

from django.db.models import F

MyModel.objects.filter(name=F('created_at').strftime('%Y-%m-%d'))

例 3: カスタム Expression クラスを作成

from django.db.models import Expression

class MyExpression(Expression):
    def evaluate(self, context):
        return 'My custom value'

MyModel.objects.filter(name=MyExpression())

これらの例は、allowed_default 属性を使用する基本的な方法を示しています。実際の使用例では、より複雑な式や条件を使用することもできます。

allowed_default 属性は、パフォーマンス上の影響を考慮する必要があります。デフォルト値として複雑な式を使用する場合は、パフォーマンス上の影響を考慮する必要があります。

カラム値の関数

モデルフィールドに default 引数を指定し、カラム値を生成する関数を渡すことができます。この関数は、レコードが作成されるたびに呼び出されます。

from django.db.models import functions

class MyModel(models.Model):
    name = models.CharField(max_length=255, default=functions.Now())
    created_at = models.DateTimeField(auto_now_add=True)

この例では、name フィールドのデフォルト値を、レコードの作成日時を生成する関数に設定しています。

シグナル

model_before_save シグナルを使用して、レコードが保存される前にデフォルト値を生成することができます。

from django.db.signals import m2m_changed
from django.dispatch import receiver

@receiver(m2m_changed, sender=MyModel.created_at_through)
def set_default_name(sender, instance, action, **kwargs):
    instance.name = instance.created_at.strftime('%Y-%m-%d')

MyModel.objects.create(created_at=datetime.datetime.now())

この例では、MyModel クラスの created_at_through マニトゥツーマンフィールドが変更されたときに、set_default_name 関数が呼び出されます。この関数は、レコードの name フィールドを、レコードの作成日時をフォーマットした文字列に設定します。

カスタムバリデーション

カスタムバリデーションを使用して、デフォルト値を生成することができます。

from django.core.exceptions import ValidationError

def validate_name(value):
    if not value:
        raise ValidationError('Name cannot be empty')

class MyModel(models.Model):
    name = models.CharField(max_length=255, validators=[validate_name])
    created_at = models.DateTimeField(auto_now_add=True)

    def save(self, *args, **kwargs):
        if not self.name:
            self.name = self.created_at.strftime('%Y-%m-%d')
        super().save(*args, **kwargs)

この例では、MyModel クラスの name フィールドにカスタムバリデーションを設定しています。このバリデーションは、レコードの name フィールドが空の場合にエラーを発生させます。 save() メソッドは、name フィールドが空の場合に、レコードの作成日時をフォーマットした文字列に設定します。