【Scikit-learn】SGDClassifierのget_params()エラーと解決策:よくある落とし穴と対処法
linear_model.SGDClassifier.get_params()
とは?
scikit-learn
の多くの推定器(estimator)と同様に、SGDClassifier
も get_params()
メソッドを持っています。このメソッドは、その推定器の現在のパラメータを辞書形式で取得するために使用されます。
SGDClassifier
は、確率的勾配降下法(Stochastic Gradient Descent)を用いて線形分類モデルを学習するクラスです。このモデルには、loss
(損失関数)、penalty
(正則化項)、alpha
(正則化の強さ)、learning_rate
(学習率のスケジューリング)など、様々なハイパーパラメータがあります。
get_params()
メソッドを使うと、これらのハイパーパラメータとその現在の設定値を確認することができます。
使い方
基本的な使い方は以下の通りです。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
# SGDClassifierのインスタンスを作成
# パラメータを指定しない場合、デフォルト値が使われます
clf = SGDClassifier(random_state=42)
# モデルのパラメータを取得
params = clf.get_params()
# 取得したパラメータを表示
for param, value in params.items():
print(f"{param}: {value}")
パラメータ deep
get_params()
メソッドは、オプションで deep
という引数を取ります。
-
deep=False
現在の推定器自身のパラメータのみを返します。内部に含まれるサブ推定器のパラメータは返しません。 -
deep=True (デフォルト)
推定器が他の推定器を内部に含んでいる場合(例えば、パイプラインなど)、それらのサブ推定器のパラメータも再帰的に取得します。SGDClassifier
の場合は通常、内部に他の推定器を含まないため、この引数の違いはあまり顕著ではありません。
何のために使うのか?
get_params()
メソッドは、主に以下の目的で利用されます。
- ハイパーパラメータの確認
モデルがどのような設定で初期化されているか、または学習されたかをプログラム的に確認したい場合に便利です。 - ハイパーパラメータチューニング
GridSearchCV
やRandomizedSearchCV
のようなハイパーパラメータチューニングツールは、内部的にget_params()
を使用して、モデルが持つ調整可能なパラメータを識別します。 - モデルの状態の保存・再現
モデルのパラメータ設定を保存し、後で同じ設定でモデルを再構築する際に役立ちます。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
# lossを'log'(ロジスティック回帰)に設定してインスタンスを作成
clf = SGDClassifier(loss='log', penalty='l1', alpha=0.001, random_state=42)
# パラメータを取得
params = clf.get_params()
print("SGDClassifier の現在のパラメータ:")
for param, value in params.items():
print(f"- {param}: {value}")
# 出力例:
# SGDClassifier の現在のパラメータ:
# - alpha: 0.001
# - average: False
# - class_weight: None
# - early_stopping: False
# - epsilon: 0.1
# - eta0: 0.0
# - fit_intercept: True
# - l1_ratio: 0.15
# - learning_rate: optimal
# - loss: log
# - max_iter: 1000
# - n_iter_no_change: 5
# - n_jobs: None
# - penalty: l1
# - power_t: 0.5
# - random_state: 42
# - shuffle: True
# - tol: 0.001
# - validation_fraction: 0.1
# - verbose: 0
# - warm_start: False
しかし、もし問題が発生するとしたら、それは get_params()
自体の問題というよりは、その前後での誤った使い方や、scikit-learnのバージョン間の非互換性に起因することがほとんどです。
以下に、考えられる一般的なエラーと、それに関連するトラブルシューティングについて解説します。
AttributeError: 'SGDClassifier' object has no attribute 'get_params' (非常に稀)
- トラブルシューティング
- scikit-learn のバージョンを確認
非常に古いバージョンのscikit-learn
を使用している可能性があります。pip show scikit-learn
でバージョンを確認し、必要であれば最新版にアップグレードしてください (pip install --upgrade scikit-learn
)。 - オブジェクトの確認
get_params()
を呼び出しているのが本当にSGDClassifier
のインスタンスであるかを確認してください。例えば、type(my_object)
で確認できます。
- scikit-learn のバージョンを確認
- 原因
このエラーは、SGDClassifier
オブジェクトがget_params
メソッドを持っていない場合に発生します。これは通常、scikit-learn
のバージョンが非常に古いか、または誤って異なる種類のオブジェクトに対して呼び出している場合にのみ起こりえます。
get_params() の出力が期待と異なる (パラメータが見当たらない、値が違うなど)
-
トラブルシューティング
- SGDClassifier の初期化コードを確認
SGDClassifier(...)
の括弧内で設定しているパラメータを注意深く確認してください。スペルミスや値の誤りがないかチェックします。 - scikit-learn のドキュメントを参照
SGDClassifier
の公式ドキュメントで、各パラメータのデフォルト値を確認し、期待する値と一致するか確認します。 - set_params() の利用
get_params()
はパラメータを取得するだけですが、set_params()
を使って実行時にパラメータを変更できます。もし変更したつもりが反映されていないと感じる場合は、set_params()
の呼び出しが正しく行われているかを確認してください。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier clf = SGDClassifier(loss='hinge') # デフォルトは'hinge' print(clf.get_params()['loss']) # 'hinge' clf.set_params(loss='log_loss') # パラメータを変更 print(clf.get_params()['loss']) # 'log_loss'
- SGDClassifier の初期化コードを確認
-
- パラメータの指定ミス
SGDClassifier
を初期化する際に、意図したパラメータが正しく指定されていない。 - デフォルト値の理解不足
特定のパラメータが明示的に設定されていない場合、scikit-learn
はデフォルト値を使用します。get_params()
はそのデフォルト値を返します。 - 内部的な状態の変化
一部の推定器(特にパイプラインや複合推定器)では、学習プロセスやset_params()
メソッドによってパラメータが変化することがありますが、SGDClassifier
単体では通常、初期化後にパラメータが自動的に変更されることはありません。
- パラメータの指定ミス
パイプライン内で get_params() を使った場合の混乱
-
トラブルシューティング
- パイプラインの命名規則を理解する
パイプライン内の各ステップのパラメータは、'[ステップ名]__[パラメータ名]'
という形式で返されます。例えば、('scaler', StandardScaler())
と('sgd', SGDClassifier())
からなるパイプラインであれば、SGDClassifier
のalpha
パラメータは'sgd__alpha'
というキーでアクセスできます。
from sklearn.pipeline import Pipeline from sklearn.preprocessing import StandardScaler pipeline = Pipeline([ ('scaler', StandardScaler()), ('sgd', SGDClassifier(alpha=0.01, random_state=42)) ]) params = pipeline.get_params() print(params['sgd__alpha']) # 0.01 # 全てのパラメータを表示して確認するのも良い方法 for param, value in params.items(): print(f"{param}: {value}")
GridSearchCV
やRandomizedSearchCV
を使用している場合、param_grid
やparam_distributions
の定義でこの命名規則に従う必要があります。
- パイプラインの命名規則を理解する
-
原因
SGDClassifier
がPipeline
の一部として使われている場合、パイプライン全体のget_params()
を呼び出すと、ネストされた形式で全てのステップのパラメータが返されます。目的のSGDClassifier
のパラメータを見つけるには、特定の命名規則を理解する必要があります。
get_params(deep=False) を誤って使用した場合の出力不足
- トラブルシューティング
- 基本的には
deep=True
(デフォルト) を使用するのが安全です。deep=False
を使う必要がある特殊なケースを除き、明示的に指定する必要はありません。
- 基本的には
- 原因
deep=False
を指定すると、現在の推定器自身のトップレベルのパラメータのみが返され、内部に含まれる可能性のあるサブ推定器のパラメータは返されません。SGDClassifier
単体ではあまり影響がありませんが、パイプラインなどでこのオプションを誤って使うと、期待する情報が得られないことがあります。
SGDClassifier.get_params()
自体は非常に堅牢なメソッドであり、直接的なエラーはほとんど発生しません。問題のほとんどは、パラメータの設定ミス、バージョン間の違い、またはパイプラインのような複合的な構造での使用法に関する理解不足に起因します。
何か問題が発生した場合は、以下の点を順に確認することをお勧めします。
scikit-learn
のバージョンが最新であるか。SGDClassifier
の初期化時にパラメータを正しく指定しているか。- パイプラインを使用している場合は、パラメータの命名規則を正しく理解しているか。
get_params()
のdeep
引数を適切に使用しているか。
例1: 基本的な使い方 - デフォルトパラメータの取得
この例では、SGDClassifier
をデフォルトの設定で初期化し、get_params()
を使ってそのパラメータをすべて取得します。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
# SGDClassifierのインスタンスを作成(パラメータはデフォルト値)
clf = SGDClassifier(random_state=42) # random_stateは再現性のためによく設定されます
# モデルのパラメータを辞書形式で取得
params = clf.get_params()
print("--- デフォルト設定のSGDClassifierのパラメータ ---")
for param_name, param_value in params.items():
print(f"{param_name}: {param_value}")
# 出力例(scikit-learnのバージョンによって一部異なる場合があります):
# --- デフォルト設定のSGDClassifierのパラメータ ---
# alpha: 0.0001
# average: False
# class_weight: None
# early_stopping: False
# epsilon: 0.1
# eta0: 0.0
# fit_intercept: True
# l1_ratio: 0.15
# learning_rate: optimal
# loss: hinge
# max_iter: 1000
# n_iter_no_change: 5
# n_jobs: None
# penalty: l2
# power_t: 0.5
# random_state: 42
# shuffle: True
# tol: 0.001
# validation_fraction: 0.1
# verbose: 0
# warm_start: False
解説
clf.get_params()
を呼び出すだけで、SGDClassifier
オブジェクトが持つ全てのハイパーパラメータがキー、その設定値がバリューとなる辞書が返されます。この辞書をループで回して、各パラメータ名とその値を確認できます。loss: hinge
や penalty: l2
など、デフォルトの設定が確認できます。
例2: 特定のパラメータを指定して初期化し、その値を確認する
この例では、SGDClassifier
を特定のハイパーパラメータ(例: loss
, penalty
, alpha
)を指定して初期化し、get_params()
でそれらの値が正しく設定されているかを確認します。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
# 特定のパラメータを指定してSGDClassifierのインスタンスを作成
clf_custom = SGDClassifier(
loss='log_loss', # ロジスティック回帰と同じ損失関数
penalty='l1', # L1正則化
alpha=0.005, # 正則化の強さ
max_iter=5000, # 最大イテレーション数
random_state=42
)
# モデルのパラメータを取得
params_custom = clf_custom.get_params()
print("\n--- カスタム設定のSGDClassifierのパラメータ ---")
print(f"loss: {params_custom['loss']}")
print(f"penalty: {params_custom['penalty']}")
print(f"alpha: {params_custom['alpha']}")
print(f"max_iter: {params_custom['max_iter']}")
print(f"random_state: {params_custom['random_state']}")
# 出力例:
# --- カスタム設定のSGDClassifierのパラメータ ---
# loss: log_loss
# penalty: l1
# alpha: 0.005
# max_iter: 5000
# random_state: 42
解説
初期化時に設定した loss
, penalty
, alpha
, max_iter
の値が、get_params()
で取得した辞書から正しく取り出せることがわかります。このように、モデルが意図通りに設定されているかを確認するのに非常に役立ちます。
例3: set_params()
と組み合わせてパラメータを変更し、確認する
get_params()
は現在のパラメータを確認するだけでなく、set_params()
と組み合わせて実行時にパラメータを変更し、その変更が反映されたかを確認する際にも使われます。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
# SGDClassifierのインスタンスを作成
clf_dynamic = SGDClassifier(loss='hinge', penalty='l2', random_state=42)
print("\n--- パラメータ変更前 ---")
print(f"loss: {clf_dynamic.get_params()['loss']}")
print(f"penalty: {clf_dynamic.get_params()['penalty']}")
# set_params() を使ってパラメータを変更
clf_dynamic.set_params(loss='log_loss', penalty='l1')
print("\n--- パラメータ変更後 ---")
print(f"loss: {clf_dynamic.get_params()['loss']}")
print(f"penalty: {clf_dynamic.get_params()['penalty']}")
# 出力例:
# --- パラメータ変更前 ---
# loss: hinge
# penalty: l2
#
# --- パラメータ変更後 ---
# loss: log_loss
# penalty: l1
解説
最初に loss='hinge'
, penalty='l2'
で初期化されたモデルのパラメータが、set_params()
を使って loss='log_loss'
, penalty='l1'
に変更され、その変更が get_params()
で正しく確認できることが示されています。これは、特にハイパーパラメータチューニングのアルゴリズムが内部でパラメータを更新する際に重要な動作です。
例4: パイプライン内で SGDClassifier
のパラメータを取得する
SGDClassifier
が Pipeline
の一部として使用されている場合、パイプラインの get_params()
を呼び出すと、各ステップのパラメータが特定の命名規則で返されます。
from sklearn.pipeline import Pipeline
from sklearn.preprocessing import StandardScaler
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
# パイプラインを定義
# ステップ名と、そのステップの推定器(または変換器)をタプルで指定
pipeline = Pipeline([
('scaler', StandardScaler()),
('sgd_classifier', SGDClassifier(alpha=0.001, max_iter=2000, random_state=42))
])
# パイプライン全体のパラメータを取得
pipeline_params = pipeline.get_params()
print("\n--- パイプライン内のSGDClassifierのパラメータ ---")
# SGDClassifierのalphaパラメータにアクセス
print(f"SGDClassifierのalpha: {pipeline_params['sgd_classifier__alpha']}")
# SGDClassifierのmax_iterパラメータにアクセス
print(f"SGDClassifierのmax_iter: {pipeline_params['sgd_classifier__max_iter']}")
# 全てのパラメータを表示してみる(多くなる可能性あり)
# for param_name, param_value in pipeline_params.items():
# print(f"{param_name}: {param_value}")
# 出力例:
# --- パイプライン内のSGDClassifierのパラメータ ---
# SGDClassifierのalpha: 0.001
# SGDClassifierのmax_iter: 2000
解説
パイプライン内の各ステップのパラメータは、'[ステップ名]__[パラメータ名]'
の形式でアクセスできます。この例では、SGDClassifier
のステップ名が 'sgd_classifier'
なので、その alpha
パラメータは 'sgd_classifier__alpha'
というキーで取得できます。この命名規則は、特に GridSearchCV
などでハイパーパラメータ探索を行う際に非常に重要になります。
get_params()
の主な目的は、推定器のコンストラクターに渡された(またはデフォルトで設定された)パラメータの値を取得することです。しかし、場合によっては、それらのパラメータに直接アクセスしたり、別のツールを使ったりすることも可能です。
インスタンスの属性に直接アクセスする
scikit-learn
の多くの推定器では、コンストラクターで設定されたハイパーパラメータは、そのインスタンスのパブリック属性として直接アクセスできることがあります。これは、get_params()
と同じ情報を提供しますが、辞書形式ではなく、個々の属性として扱います。
利点
特定のパラメータの値が分かっている場合に、直接的にアクセスできて簡潔です。
欠点: 全てのパラメータを一度に取得する用途には向きません。また、隠れた(アンダースコアで始まる)内部属性など、全てのパラメータが直接アクセスできるわけではありません。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
# SGDClassifierのインスタンスを作成
clf = SGDClassifier(loss='log_loss', penalty='l1', alpha=0.005, random_state=42)
print("--- インスタンスの属性に直接アクセス ---")
print(f"loss: {clf.loss}")
print(f"penalty: {clf.penalty}")
print(f"alpha: {clf.alpha}")
print(f"random_state: {clf.random_state}")
# 注意: SGDClassifier の全てのパラメータが直接属性としてアクセスできるわけではありません。
# 例えば、`n_iter_no_change` は直接アクセスできますが、全ての `get_params()` が返すキーが
# 直接属性として存在するかは保証されません。
print(f"n_iter_no_change: {clf.n_iter_no_change}")
sklearn.base.BaseEstimator のソースコードを参照する
これはプログラミング方法というよりは情報源の確認ですが、get_params()
メソッド自体は sklearn.base.BaseEstimator
クラスで定義されています。このソースコードを直接確認することで、get_params()
の動作原理や、内部でどのようにパラメータが管理されているかを理解することができます。
利点
scikit-learn
の内部動作について深く理解できます。
欠点: コードリーディングが必要であり、一般的な用途には向きません。
# pythonインタプリタやJupyter Notebook/IPythonで
# ? の後ろにオブジェクト名を置くと、そのオブジェクトのヘルプ情報が表示されます。
# ここには、get_params() の情報も含まれることがあります。
# または、直接GitHubなどのソースコードリポジトリを参照します。
# import inspect
# import sklearn.base
# print(inspect.getsource(sklearn.base.BaseEstimator.get_params))
ハイパーパラメータチューニングのレポートから情報を抽出する
もし GridSearchCV
や RandomizedSearchCV
のようなハイパーパラメータチューニングツールを使用している場合、get_params()
を明示的に呼び出さなくても、最適なモデルのパラメータを結果から取得できます。
利点
最適なパラメータセットを直接取得できるため、手動で get_params()
を呼び出す手間が省けます。
欠点: チューニングプロセスを実行している場合に限られます。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
from sklearn.model_selection import GridSearchCV
from sklearn.datasets import make_classification
import numpy as np
# ダミーデータの生成
X, y = make_classification(n_samples=100, n_features=10, random_state=42)
# SGDClassifierのインスタンス
clf = SGDClassifier(random_state=42)
# チューニングするパラメータの範囲を定義
param_grid = {
'loss': ['hinge', 'log_loss'],
'alpha': np.logspace(-4, -2, 3), # 0.0001, 0.001, 0.01
'penalty': ['l1', 'l2']
}
# GridSearchCVを設定
grid_search = GridSearchCV(clf, param_grid, cv=3, verbose=0, n_jobs=-1)
# グリッドサーチを実行
grid_search.fit(X, y)
print("--- GridSearchCVによる最適なパラメータ ---")
# 最適なパラメータの辞書を取得
best_params = grid_search.best_params_
print(best_params)
# 最適な推定器(SGDClassifier)のインスタンスも取得できる
best_estimator = grid_search.best_estimator_
print("\n--- 最適な推定器のget_params() ---")
# ここで get_params() を使うと、best_params と同じ内容が確認できます
print(best_estimator.get_params())
# 出力例:
# --- GridSearchCVによる最適なパラメータ ---
# {'alpha': 0.001, 'loss': 'log_loss', 'penalty': 'l2'}
#
# --- 最適な推定器のget_params() ---
# {'alpha': 0.001, 'average': False, 'class_weight': None, ... 'loss': 'log_loss', ... 'penalty': 'l2', ...}
モデルの保存・ロードとパラメータの確認
モデルを joblib
や pickle
で保存し、後でロードする際も、ロードされたモデルオブジェクトから get_params()
を使ってパラメータを確認できます。これは代替手段というよりは、get_params()
がモデルの永続化と連携して機能する例です。
利点
モデルの再現性を確認するのに役立ちます。
from sklearn.linear_model import SGDClassifier
import joblib # モデルの保存・ロードによく使われるライブラリ
# モデルを初期化
clf_original = SGDClassifier(loss='log_loss', penalty='l1', alpha=0.005, random_state=42)
# モデルを保存
filename = 'sgd_classifier_model.joblib'
joblib.dump(clf_original, filename)
# モデルをロード
clf_loaded = joblib.load(filename)
print("--- ロードされたモデルのパラメータ ---")
# ロードされたモデルのパラメータを取得
loaded_params = clf_loaded.get_params()
print(f"loss: {loaded_params['loss']}")
print(f"penalty: {loaded_params['penalty']}")
print(f"alpha: {loaded_params['alpha']}")
get_params()
は scikit-learn
の推定器のパラメータを取得するための標準的かつ最も包括的な方法です。上記の代替方法は、特定の状況下でより直接的であったり、より高レベルのツールが提供する情報の一部であったりします。